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起業の真実

自分は今 小さな建築会社の代表をしてる

代表も現場に出て営業する様な、まだまだ小さい会社だけど独立して2年8ヶ月が経った

2021年1月に独立して起業をしたのだけどその前 4ヶ月は衝撃的な展開の連続だった

少し時間も経って振り返れる様になったので書いていこうと思う

独立は突然やってきた

新しい会社がスタートした2021年1月から5ヶ月前、2020年8月頭に事件が起きた

自分は全国展開してる建築系会社の営業所の所長をしていた

本部が関西にあって千葉県にある3営業所が千葉県支社として自分の上に直属の上司の支社長がいた

2020年8月 本部の社長と支社長が喧嘩が勃発した、売上の取り分の問題だったりで長年 本社社長と支社長は揉めていた

支社長や所長は会社の売上から経費等を抜いた純利の何%でお給料が結構変わるんだけど%を上げる、上げないで揉めてたらしい

何年も続いた戦いに支社長がキレて本部から戻ってきた時に「俺は会社を辞めて独立するから一緒にやろう」と言われた

支社長は営業としても凄いし経営能力も高いので独立に対して勝算はすぐに見込めたけど正直 自分にとっては全てが喜ばしい事ではなかった

なぜかというと当時39歳の自分は40歳を境に起業しようと考えていて違う業種をやろうとしていたから

ただ、支社長の独立に支社の人達の賛同も多く話は進み所長として現場最高責任者である自分がいかないと成立しない話になってかなり気まずい状況になっていきました….

そんなこんなで支社長はじめ社内の人達に頼まれたので「独立は少し延びるか」と観念して準備を進めた

そこから事業計画を作り立ち上げにかかる金額を試算したりテナントを探したりして色々固まり始めた2020年10月 ある事件が起きた

独立2ヶ月前の裏切り

新会社は支社長と自分で共同経営して支社長には会社の財務をメインで担当してもらい自分が今まで通り現場管理をしながら経営に参加する形でなるはずでしたが支社長が離脱したいと言い出した

理由は「前からやりたかった飲食事業をやりたいから新会社は参加しない」という事でした

自分で独立を切り出して周りを巻き込んでおいて自分はやっぱり他の事がやりたいという衝撃的な事態に頭に来すぎてボクサー時代以来に人を殴りそうになった….

その時には一緒についてくる人達も辞表を受理されていて後戻りが出来ない状況で自分も独立準備を全部1人でやる事になりパニック状態だった

元々いた会社の仕事をしながら会社新設に必要な申請、テナント契約、銀行へ融資手続き、仕事に必要な備品の手配、HP作成手配、社会保険の手続き、まだまだあった会社を作る業務で約3ヶ月 休みがなくて倒れそうになってた(*_*;)

言い出しておいて1人離脱した支社長には本気で殺意を抱いた(-_-#)

更に独立に際して一番の恐怖は経営面でした

それまでも経営業務を支社長にお願いして自分は現場で売上の最大化がメイン業務だった

一応 収支は確認してたし金の流れもほぼ把握してたけど従業員やその家族の生活にもかかる会社経営に関しては正直 自信がなくて精神が病んでしまいそうだった、いや病んでた(-_-;)

そもそも独立を受け入れたのも経営業務の大半は支社長がやるというのがあったからだし、まさかそれが直前になくなるなんで思ってなかった(泣)

会社の規模も想定外だった
自分は起業するなら最低限の人数で収益を上げれる業種にしようと考えていたが実際にやる会社は完全に真逆になった

独立の話が持ち上がった時に会社の営業、管理、事務、職人と予想外に多くの人が一緒にやる事を希望してくれて最初から34人の大所帯になってしまった(汗)
※現在は41人

そうなると毎月の人件費も何百万で設立直後から売上を必ず達成しなきゃやっていけない状況になった、銀行が融資してくれたお金もあったけどそんなものを当てにして緩い仕事をしてたら速攻尽きてしまう

独立準備と同時並行で2021年1月からこける事を許されない営業計画も考えた2020年11月~12月は人生で一番 頭をフル回転させた

会社の代表になるしかなかった

新会社では二番手でやるはずだったけどいよいよ代表になるしかなくなって2021年1月に代表取締役としてスタートした

とはいえ人員はいてもまだまだ基盤が弱く小さい会社なので経営業務だけやってられる訳もなく売上で赤字を出して倒産とかにならない様に営業として毎日現場に出て新規契約を獲りにいった

毎日 会社の仲間と案件と向かい合って全力で獲りにいった

2021年1月~2021年6月までの半年間は理解しきれてない代表としての業務と営業の管理を同時進行でやっていて記憶が飛ぶ位に忙しく過ぎていった

半年が過ぎて何とか会社としてストックが出来てほんの少し余裕が出来て毎日現場に出なくても回りの社員に任せてフォローに回れる様になった

2020年8月から2021年6月までの10ヶ月は独立発案、裏切り、起業、営業と間違いなく人生で一番目まぐるしい日々を過ごした自信がある

長々書いてきたけど自分が全国展開してるグループの所長から会社を立ち上げて代表になった過程は正直 前向きに自分が望んだ形じゃなかったです

でもそのお陰で知識や経験を得られたし収益を出して約40人の社員がちゃんと生活出来る土台を作れた事に嬉しさを感じてます

ポンコツ代表を支えてくれる仲間がいなかったら間違いなく沈没してたと思う

そして2年8ヶ月やってきた今 自分はこの会社を仲間に残して自分は違う業種でもう一度起業をしようと考えてる

今の会社を立ち上げから全部作ってきたからこそ解った自分の特性とかやりたい道もより明確になったので約2年 予定から遅れたけど本当の独立をしようと思ってる

その話はまた改めて書きます。

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