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自分だけの武器と手段を持とう!?

『異常にきびしい挑戦が、いちじるしく独創的な、かつ創造的な応戦を呼び起こしたことが見られるのは、興味のあることである。                 その応戦とはほかでもなく、新しい生活様式と新しい社会組織を発達させたことであって、それによって史上はじめて、定住社会がエウラシアの遊牧民に対抗し、一時的な討伐軍によってかれらをこらしめたばかりでなく、遊牧民の土地を永続的に制服し、遊牧民の放牧地を農民の耕地に変え、移動式テントを恒久的な村落に変えることによって、土地の景観をすっかり改めることができたのである。(中略)遊牧民と不断の戦いを行うためにいろいろな方法も試しているうちに、かれらは、文明社会が野蛮人と戦って勝利を得ようとするならば、野蛮人のもたない武器と手段を用いて戦わねばならないということを悟った。』(「歴史の研究」第二篇 文明の発生 トインビー著)

「文明社会」と「野蛮人」の違いは?

以前に文明国かどうかについて投稿したことがありますので、「文明社会」の参考にして下さい。

日本は本当に文明国なのか!?

1)「文明社会」とは、「人知(人間のちえ)が進んで相互の価値観を尊重し合い、精神的・物質的に快適な生活を送っている者が多い社会」と言えると思います。

2)「野蛮人」とは、この逆と考えてみてはどうでしょうか。「新しい情報や知恵に興味がなく、他人の価値観を一方的に批判し、物質的に豊かであったとしても、心のどこかで不満、不安を抱えている人」。具体的な例の1つとしては、「既存の価値観に縛られて、他人の価値観を尊重できない人」

そこに住む・在籍している人が、どのような人が多いかで、その社会や組織の性質が決まってしまう。

最大の差別化は?

最大の差別化は、「相手が持っていない、使えない道具を有効用」すること。

例えば、それは大企業で言えば「ビッグデータ」かもしれないし、「AI」そのものかもしれない。

まとめ

差別化は、時代の推移と共に変化をします。

よって、競合相手とどのような「知識・道具等」をどのように使って戦うのか。これさえあればという有効打がなければ、いくつかの方策を試験的に同時進行で進めていくことも必要な時代なのかもしれませんね。

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