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【孫子の兵法:計篇】孫子曰く、兵は国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざる可からざるなり①

<通 解>
軍事戦略は、国家にとって最も重要な現実問題である。(他国から攻められれば)国民の生死を分けてしまうものであり、それと同様に国家の存亡にかかわる為、全てこの軍事戦略の有無、巧拙(巧拙:巧みなこと、稚拙なこと)にかかっている。だからこそ解ると解らないではなく、他国の軍事戦略を良く調べ知っておくべきであり、また、武力に訴えることが全てではないことも知っておくべきだ。その上で、自国の軍事戦略をどうであるべきかは常に考え、議論を重ねることは絶対に必要不可欠である。

<解説1>
現代ビジネスに置き換えると、社会変化を見据えつつ「自社・組織の方向性・戦略について常に情報収集をし、審議を重ねることが重要であり絶対不可欠である」と言えるでしょう。

このことは「孫子の兵法」の有名な一節『敵を知り己を知れば百戦危うからず』を引っ張り出すまでもなく、至極当然のことのように思われがちですが、現実社会では必ずしもそうではありません。

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