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八百屋を始めて思うこと。

7月1日に十勝 幕別町札内に八百屋をオープンしました。

幕別町札内は帯広市内の隣町、大きな橋をはさみお隣同士、
国道に面している位置にある店舗で、お母さんたちが八百屋を始めました。

今日は8月1日
オープンして1ヶ月が経ちました。

なんだかあっという間に過ぎた気がします。
そして、
1ヶ月だなんて思えないほど、色々なことに挑戦もした気がします。

ご来店くださるお客様からは、

「老舗感満載のお店ですね〜!」とか(笑)

「昭和感漂う、不思議な落ち着きを感じるお店ですね〜!」などと

言っていただきます。

やっている側も思います。笑
「老舗感 満載だわ。」と。

一応、まだプレオープン期間中でして(笑)
え?グランドオープンはいつ??ですけれど…

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先日は、「お洒落な八百屋さんができたと聞いて、来てみました」と
お客様。

嬉しいです。

働く自分たちも喜べる、心地よさを大切にしたくて、
お洒落にスタイリッシュな八百屋をやろうとコンセプトにもしていますが、
それと同時に大事にしているのは、

そこにある「新鮮」と「安心」という価値です。


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朝、私たちは農家さんへ集荷に行きます。

朝どりの野菜たちを車に積み込み、お店まで運んできます。

先日、お店で買ったレタスが2週間以上我が家の冷蔵庫にありました。
お店で売れ残った野菜を購入することがあり、
レタスが2玉くらいウチの冷蔵庫にある時があります。

息子に、「ママ、これずっと冷蔵庫にあるけど、何?」と
言われるほど、存在感があったレタス。笑

それで、先日、
もうダメかもしれないなぁ、、と、思いつつ
レタスの袋を開けてみました。

すると!

元気!元気!
変色はしていないし、腐ってもいない。
葉っぱはみずみずしくて、パリパリ。
何週間も経過しているのに、こんなに元気なの!?と
驚いてしまったほどです。

これには、とっても感動してしまいました。


レタスは、お店で1つずつ新聞紙で作った袋に包み、乾燥しないように湿らせてスタッフが棚に並べてくれています。
我が家では、その新聞紙に包んだまま、ビニールの袋に入れ、冷蔵庫に保管していました。


新鮮であることの証明


八百屋を始める前に世の中の流通を聴きました。

流通については、考えたことがありません。

疑問に思うことがなかった、が近いかな。

私の暮らす十勝は、目の前にたくさんの畑があります。
様々な作物が育っています。

しかしながら、採れたての野菜をすぐ買える、というお店は限られてしまいます。

そんな中、子育てをしているママたちから

「採れたての野菜を買えるお店があったらいいのにな。」の
声が届きました。

「すぐそばに畑はある。だけど、新鮮な採れたて野菜を買えるお店って
なかなかないんですよね。」


ある時、レタスの流通の話を聴きました。

畑でとれたレタスは、一旦 遠くへ運ばれていきます。
トラックに乗って札幌まで運ばれていきます。
そこで、レタスはビニールのカサカサに包まれ、数日後、地元へ戻ってきます。
そして、「朝採りレタス」としスーパーに並びます。

え? そうなの!?

・・・。

と、思いました。
知らなかった現実でした。

そこで思ったのは

まず、知ることの大切さ。

どうしてそのようなことが起こっているんだろう?に、
「健康的に」疑問を投げかけてみること。

その上で、自分たちにできることを実際にやってみようと
行動に変えてみました。

実際に農家さんへ出向き、畑に立ち、実際にお話を聴きました。

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私たちの八百屋は、ただ野菜を販売しているだけじゃないのです。

実際に、八百屋のお母さんコンシェルジュが楽しみながら十勝を走り回って、声を受け取り、肌で感じ、
そこにある温もりや想いを一緒に並べています。

だから、誰がつくっているか、どんなストーリーがそこにあるか、を
大切にしています。

大量生産、大量消費を望んでいません。

売り切れ御免で、来ていただいてもお野菜が何もない時もあります。

せっかくお越しいただいたのに、申し訳ない気持ちでいっぱいにもなります。

けれど、
スーパーのように、いつ行ってもなんでも並んでいるの影には
大量の廃棄があることも現実です。
そして、その廃棄にもお金を払っているのが消費者の私たちでもあるということ。

今、八百屋では、
残った野菜を使ってお惣菜つくりにトライし始めました。



愛情込められている美味しい野菜たちを、美味しくいただく。

時には無骨な形の野菜たち、ちょっと皮むきは手がかかるけど、
美味しさは同じ。

食べることは生きること

畑や野菜から、今の社会と、これからの未来への希望が見えてきます。


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