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子離れ中のリアル

こんにちは。お久しぶりです。
最近は子離れ現在進行形、本記事はその模様をお届けします。


数ヶ月大学進学に伴い息子の一人暮らしが決定した。そのことを大学生のお子さんがいる友人に報告した時「寂しくなるね~私ご飯食べられなかったよ。空の巣症候群的なやつ?でもsatoさんは趣味とかあるし、大丈夫だと思うよ?」的な話になった。私も先の不安がない訳じゃないけれど、きっと大丈夫だと思っていた。

だけど実際に息子が一人暮らしを始めて落ち着き始めた頃に、想像以上の虚無感が襲ってきた。
心に大きな穴が空いたというか。今まで色のある世界に住んでいたのに景色が灰色になったような感じ。息子の居ない家に帰りたくないという感情さえ湧いて出た。

あぁこれが友人が言ってた空の巣かもと思いながら、自分の心に大きく空いた穴の存在を見て見ぬフリはできなかった。


それもそのはず。
親になってからの私の考え方・行動の軸にあったのは『息子の親としてどうありたいか』ということ。親として当然だけど、妊娠中を含め19年もの間、息子のことを1日たりとも考えなかった日はない。今まで家に居た息子が居なくなり、存在の大きさに改めて気付かされた。

私は今まで育児して仕事をしながら時間のやり繰りをして、自分の時間を積極的に設けるようにしていた。自分で言うのも何だけど、割と充実したワーママライフを送っていたと思う。これからは時間的制約から解放され、より自由にアクティブに動くだろうと思っていた。親としての役割の多くから放たれて抱いた感情が想像してたソレと違ったのは、私の中でかなりの戸惑いだった。


だけどね。

想像を超える虚無感に襲われたけれど、日々楽しく過ごしたい気持ちは今までと変わらず。
息子も私に元気でいて欲しいと思っているだろうし、私も大切な人達に心配をかけたくない。そのためには、虚無感を手放し自ら乗り越えていくしかない。

あれこれ考えているうちに、私は一つの言葉を思い出した。

「予想外の状況に見舞われた時に、いかに前を向くか」

尊敬する元上司の言葉だった。大変な時に顔に出さす飄々を乗り切ってこられたお方。
この言葉は今の私が灰色の世界から脱するために必要な考え方だと思った。

前を向くために、まずは無理せずにできることから手をつけてみた。不要なモノは削ぎ落とし、代わりに新たなコトを3つ始めてみた。


1つは読書。
息子の居ない家に帰りたくない思いが最初のキッカケ。週に1回はブックカフェに行って1冊本を読むことにした。
本を選ぶ時は今まで読んでこなかったジャンルにも目を向けてみた。特定の考えに囚われないようにしたいとの思いがあった。着席したらノイキャンイヤホンを装着。周りの音をかき消し本に没頭する。
「何かに没頭する=今に集中する」この感覚を趣味の写真撮影以外で味わったのが久々で、とても新鮮だった。
読書することで、何かに没頭することの良さを再認識することができた。
ブックカフェ通いは飽きるまで続けようと思う。

2つ目は部屋の模様替え。
「部屋にいたくない」という感情を手放すには、今の私が過ごしたいと思える空間を再構築することで、ある程度は解消可能と考えた。
私は今まで部屋で使っていた折り畳みデスクを手放し、ヘリノックスチェアはキャンプ道具の収納に押し込んだ。
新しく机・モニターなどを導入してデスク周りの環境を整え始めた。模様替えは途中だけど、自分の好きで溢れた空間はとても心地がいい。

3つ目は「今この瞬間を大切にする」という考え方。
この考えを軸に過ごすことにした。
虚無感の解消のために過去を深掘りする手法も一瞬考えたけど、自分がそれをすると逆効果な気がしたから辞めた。過去は変えられないし、どんな過去も受け容れる他ないから。
自分の行動を変えて、視える世界を少しずつ変えていければいい。今までもそうしてきた。過去を振り返って懐かしむのは、もう少し歳を重ねてからでいい。

『今この瞬間を大切にする』を強く意識し始めてから、ノイズが気にならなくなった。例えば過去に私の生き方を批判してきた人の存在や聞きたくもない人の悪口とか。それらのノイズは今の私に全く関係がないからだと思う。今やったことに対しての他者からの仮に他者が現時点の私を批判をしたとしても、改める所は改め、良くする努力をすればいい。考えを行動に移すスピードを上げてみたら自ずと行動量が増え、気持ちが楽になり心の穴が小さくなってきた気がする。



新しく始めたコトの影響は大きかった。灰色の世界に少しずつ色が戻ってきた。私の対応が正解かどうか、今は分からない。だけど後々振り返った時に正解だったと思えるように過ごしていけたらいいと思う。

作業に集中できる環境を整え始めたし、心機一転、色んなことに全力で挑戦しよう。
そしてこれからの生活に新たな色を添えていこう。

息子には、日々の生活を心の底から楽しんでいる親の背中をこれからも見せ続けたい。

この記事を書いている今はそんな気持ち。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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