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過去情炎

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記憶の底、パソコンのデータの底より引き揚げた、過去の炎
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記事一覧

ワールドエンドジャーニー(終末旅行)

『これが本当に東京だろうか…。』 何度も思ったことにまた沈んでいく。昼でも日輪は霞んでい…

佐藤余白
3か月前
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「子どもが危ない!」密林に書いたブックレビュー

以前、江原氏が自身のサイトで、「この本だけは一家に何冊も置いて読んでほしい。この様に勧め…

佐藤余白
3か月前
2

小林秀雄の「本居宣長」

(某密林に書いたブックレビュー) 現代では難解だとか衒学的だとか言われる小林秀雄の著作だ…

佐藤余白
4か月前
6

憧れを知る者だけが。

憧れを知る者だけが苦悩するそして眩く鳴る楽の音 憧れを知る者だけが、到達できる音楽を聴い…

佐藤余白
4か月前
5

努力と怠惰

私は努力家とは、とても言えない。寧ろ怠惰であると思う。その私でも尊敬する人からの引き立て…

佐藤余白
4か月前
5

求道と道

宮沢賢治は言った、「求道すでに道である」と。卑近な例えにすると、「結婚はゴールではなく、…

佐藤余白
4か月前
2

偽スピリチュアルとスピリチュアリズム

禅の公案に隻手の声というものがある。隻手とは片手のことだ。両手で音は鳴るが、片手で鳴る音とは?という禅問答である。片手でも音は鳴る。という事は片方に実体は無くとも、存在はあるという事だ。虚の存在があるという事であれば、隻手の声とは虚実の交点に鳴る音があるという事だ。一般に感嘆や感激の時に手を打つものであれば、その音というのは真実と言い換えてよかろう。つまり、虚実の交わりに真実があるという事である。敷衍すれば、虚実とは陰陽、光と影とも言い換えることができる。左右、男女、阿吽、諸

悲しい兎(短歌50首)

人住めぬ暑さ寒さの惑星に数夥し墓標は立てり 吹き荒ぶ日の陰りたる砂嵐卒塔婆のごとくビル立…

佐藤余白
4か月前
5

もっと

もっと もっと、もっと ひたすらな努力を ひたすらな愛をもっと この世界の滅びを慰めるに…

佐藤余白
4か月前
1

雨の真言

参集し散逸する無数のエレメント 厳かに高まる場の静謐なエナジー 多言語で構成された詩と祈…

佐藤余白
4か月前
3

スピリチュアリズム

この世は錬金の場 悍ましき世間から 生まれる黄金の知恵 偽悪醜より 真善美を拵える 錬金…

佐藤余白
4か月前
1

自己犠牲、あるいは残虐の象徴としての十字架

十字架は言わずと知れたキリスト教のシンボルであるが、それには二面性がある。イエスの悪魔と…

佐藤余白
4か月前
2

クリスチャンとしてのニーチェ

手元にニーチェの本はないのであるが、記憶を元に色々書いてみたい。記憶違いがあれば訂正した…

佐藤余白
4か月前
2

死者へ捧ぐ

あてどなく始めるこの文章を、どう説明すれば良いか…。これは感情の高まりを示して充分なのだが、その経緯を書いていては心象が対象とするものを見失ってしまう。この心象は貴いものだ。それは求道であるから。求道すでに道であるというのが事実ならば、これは道に関する文章である。この心象スケッチがどこに向かい、着地するかは分からない。けれど、忽然として起こった心象の美しさを信ずる。 私はこの世界に貢献しようと思った。自性の醇化によって。己の成長によって。そして、この動機が正しいものであるなら