長野まちある記:辰野→諏訪→富士見→小諸
8月第1週。長野県に4泊5日でいってきました。
辰野町(ゲストハウス宿泊)→ 下諏訪町(さんぽ)→ 富士見町(ハイキング)→ 小諸市(ドカンショ祭り、イベント参加)というルート。
どの街もすごくおもしろかった!歩いてみるとわかるのだけど、歩きやすさが違う。安全を感じるのは辰野と下諏訪。富士見と小諸は車道と歩道がわかれてなくて、裏道までも交通量多めで怖かった。
ぶらりと楽しい下諏訪町
楽しさを感じるのは個人的に下諏訪がダントツ。諏訪大社は春宮と秋宮があって、駅と線をむすんだエリア内にお店が散らばってる感じ。どの道を歩いてもリノベした素敵なお店がみつかるから楽しい。
ふらっと立ち寄った移住交流スペース「mee mee center Sumeba」で地域おこし協力隊の方に下諏訪町のよさを聞いたら「ヒューマンスケールの町」っていってたのが印象的だった。観光地っぽくないのがまたよいですね。暮らしが息づいてる感じがする。辰野、富士見、小諸は直線的にお店が並んでいて、メインストリートがはっきりしているから、周遊する感じではないかな。車があれば温泉とか個性的なお店にアクセスできるけどね。
ユニークな辰野町
風が心地よい~。湿度が低くて爽やかな空気。里山の香りがなんとも気持ちよいのです。商店街にはベンチがあったり影があったり休み休み歩けるのもよい。裏道は水路がとおっていて水の音がすずしげでした。さすが長野、標高が高いので、太陽光線が肌を貫くように痛いのですが、夜はクーラーがいらないほど涼しかった。
辰野町を深ぼる
「作り手になれる街」がコンセプトの長野県辰野町。
今回のヒアリング調査では「作り手」たちをサポートする側の方々にお話をお聞きしました。辰野で起きている空き家DIYの活動や地域内外の人が出入りする流れは、どのようなプロセスで生まれてきたのか、また、どうやって仲間を増やしてきたのか、などなど。
キーワードは「自分事」
最初はたった一人からはじまったことでも、自分事で動いていれば、おもしろがって集まってくる人がでてくる。人が人をよぶネットワーク。それが波紋のように広がって、別のところで広がってきた波とかさなったりもする。これを化学反応といったりするのでしょう。
辰野の場合、自分事のネットワークが特定の分野にかぎらず多様化しているので、たとえ1点が欠けたとしても多面体を保つことができる。レジリエントな生態系。
「自分事」といっても最初からコレだと決められる人は少ない。辰野になんとなく来て、一緒にDIYなり手づくりの活動をしていると、自分にもできそうなことが浮かんでくるらしい。「DIYをやってみたら、人間もDIYされるんですよ」なるほど。
この人だからできたんだね~で済んでしまう話ではなくて、自分にもできるかもと思える空気感があるのが不思議です。「余白がある」といったりもするのだけど、ないもの・未活用のものが多いので「作り手」が生まれやすい。そして大事なのが仲間がいるということ。裏をかえせば、邪魔をする人が少ないということ。これには地域の規模感や世代柄も関係しそう。
「地域づくりって本来楽しいはず。昔はそんな言葉もなかった。行政が言わないといけない今が異常事態だと思います。」
そうか。自分事の範囲がひろがっていけば、仲間は家族、地域は庭のような存在になっていくのでしょう。
Do It Yourself
DIY文化を色濃く感じたのは辰野と下諏訪でした。もとある建物の外見や味わいを残しつつ、内側に複合的な機能をあつめたような場所が多い。富士見と小諸はここ1〜2年で空き家をリノベしたお店も増えてきてるとのこと。
なんと小諸ではDIYに巻き込まれ人生初の壁紙はがし。夜はドカンショ祭りに巻き込まれ2時間ぶっ通し盆踊り。体を動かすのは気持ちよかった。
おわりに
長野県をいろいろ旅していて、地域で実践している友だちも増えてきて、ああ、私も自分事で語れる拠点がほしいと思ってしまっています。どうしてもそこに引き戻される。来年はやっぱり長野のどこかに着地していたい。
先月の静岡県裾野市の何にもしない合宿から辰野町のヒアリングを経て、また自分のなかで地域をながめる視野というのか考え方が更新された感じがして、じっくり深めたいなあと思っています。研究計画も再構築しなければ。自分のあたまのなかはハウルの動く城みたいにぐらぐらと動きながら増築されてゆく。いつの間にか剥がれ落ちた部分もあると思う。城のメンテナンスが必要だな。
さて、週末には川遊びの予定があるのですが、どうなることやら…地球のご機嫌次第ですね。各地で台風や豪雨の被害がないことを祈るばかりです。みなさまもお気をつけて。
ではまた!
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