見出し画像

「岩﨑家のお雛さま」

丸の内にある静嘉堂文庫美術館には、国宝の曜変天目がある。
昨年、93歳になるお茶の先生が、もうなかなか観に行けないだろうから久々に行ってきたというのを聞いて、静嘉堂のことを知った。

しかも、先生曰く、「ここの天目茶碗が一番美しい」とのこと。
東京にいる時に知っておけば…と後悔しながら、次に東京に行く機会があったら絶対行こうと思ってた。

そして、意外と早く巡ってきた機会。
昨日、念願の静嘉堂文庫美術館へ。

ちょっと前にnoteの記事を読んで、期待は一層高まる。

できればこの龍の展覧会の時に行きたかった。
今回の展覧会は、「岩﨑家のお雛さま」ということで、実はそんなに期待していなくて、曜変天目が観られればいいかと思って行ったんだけど、展覧会もとーっても良くて、大満足!!

お雛さま自体もとってもいい顔をしていてかわいいだけでなく、着物のデザインも素敵だし、色々なお道具類の漆器もとっても美しい。
岩﨑家の変え紋である四つ菱がすべてに入っているという芸の細かさ。

そして、岩﨑小彌太の還暦祝いに特注したという「木彫り彩色御所人形」が、これまたとっても素敵!!
人形1つ1つの表情がとっても豊かでかわいい。
こんなのほしい!!と思ってしまう。

そして驚くことに、お雛さまもその小道具も、御所人形も、作者はすべて五世大木平藏さんという方だった。
すっかりファンに。

そんなこんなで、お目当ての曜変天目に行きつく前に大満足。
良い美術館だ。

最後の展示室にあるのが、曜変天目。
実物を観て、想像していたよりもずっと小さいことに驚いた。
そして、キラキラしていて本当に美しい。

この曜変天目は、徳川家光が乳母の春日局に下賜したものが、代々稲葉家に伝わっていたので、稲葉天目とも呼ばれているそう。

お土産売り場には、この曜変天目のほぼ実物大というぬいぐるみが売っていて、そんな遊び心も素敵。
ぬいぐるみを持ってサイズ感をみてみたら、やっぱりかなり小さかった。

お雛さまがテーマのお干菓子が売っていたので、お茶の先生のところのお土産にお買い上げ。
自分用には、今回の展示とは何の関係もない「百花図鑑」のポストカードを買ってきた。

東京駅から近いし、東京に行く機会があったらまたぜひ行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?