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落花有意随流水

4月29日に太宰府天満宮であった「太宰府茶会」に行ってきました。
お茶席が4つ、お香の席が1つあって、1,300円のチケットで2席入れます。

お目当ては香道志野流による香席。
私が習っているお茶の先生が、お香のお稽古に通っていて、そこの先生が持っている席です。

昨年度の太宰府茶会で初めて香席を体験して、こんな世界があるのか…と、なかなかの衝撃だったので、今回も行ってみることに。

お茶席でもお炭のお点前の時にお香を焚きますが、このお香は客席にも香ってきます。
そのイメージがあったので、初めての香席ではその香りの繊細さにとてもびっくりしました。
こんなかすかな香りを聞き比べて当てるとか、どんな優雅な世界だ…。

今回のお香は「花筏香」

香席に入る前に渡された紙がこちら。これだけでは何のことやら…

香炉が3回まわってきます。
1つ目は「藤筏」で、2つ目は「桜筏」、違うお香がまわってくるので、それぞれの香りを覚えておきます。

3つ目は何が来るかわかりません。
1つ目と同じだと思ったら「藤筏」、2つ目と同じだと思ったら「桜筏」、どちらとも違うと思ったら「山吹筏」です。

用意されている和紙に小筆で名前と答えを書いて出し、答え合わせ。

そもそものところで、香りの強さも違って、よくわからない…。
迷いながらも、どちらとも違うような気がしたので「山吹」と書いて出しましたが…。

正解は「山吹」!!
わーい!まぐれでも当たると嬉しい。

当たった人には和尚さまが用意されていた短冊がもらえました。
そこに書いてあったのがタイトルの「落花有意随流水」です。

「落花有意随流水 流水無情送落花」
落花意あって流水に随い、流水情無くして落花を送る。

「人間もおんなじよぉ」と和尚さまは言いましたが、ちょっと難しい…。
うちにある「禅語の茶掛を読む辞典」には載ってなかったので、Google先生に聞いてみました。

有馬頼底監修の『茶席の禅語大辞典』には、
「落花はあたかも意志があるようにして流水にしたがい流れ、一方流水は無意識のうちに落花を送っている。
有意にして無意、無意のまま有意。ともに無心に、ただ送り送られている。
はからいの心をはなれて、しなやかな無我のふるまい」
とあるそうです。

うん。やっぱり難しい。
まだまだ精進が足りないようですね。がんばります。

とりあえず、せっかくいただいた短冊を飾れるようにしたいので、誰か裏打ちのできる人がいないかと思っているところです。
お店に頼んだら高そうだから、自分でやってみようかな。

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