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氷上の格闘技 戦いの女神

”カナダに来たのに、なんでアイスホッケーをみないの?って!”

――――——スマイルジャパン(女子アイスホッケー日本代表)鈴木世奈選手

(撮影:Takaomi Yoshida  聞き手:Satomi Mitani)

ピョンチャン五輪が、開幕する。
その舞台で、カナダで出会ったひとりのアイスホッケー選手が戦う。

鈴木世奈さん。

世界最高峰と言われる、カナダの女子アイスホッケーリーグCWHLでチームに所属しプレーした実績を持つ。

私は一昨年カナダに滞在しており、彼女に取材・インタビューする機会を頂いた。

正直、それまでアイスホッケーについて0.1mmの知識もなかった。
ただ、遠く離れた本場カナダで挑戦する同年代の日本人がいると聞き
「どんな人だろう?」と惹かれ辿り着いたのが鈴木選手だった。

彼女が当時所属していたトロントフューリーズの試合を見に行ったのだが、
試合後に鈴木選手と実際にお会いし、試合でみせる姿とのギャップにハートを射抜かれた。




氷上の格闘技と呼ばれるほど激しいスポーツで、ディフェンダーとを務める鈴木選手は、一点も相手に入れさせない気迫で身体を張ってチームを守る。

その一方で、ひとたびフルフェイスのマスクを外すと
可愛らしい笑顔と明るい人柄が魅力的な女性に!
いきなり飛び込み取材をさせてもらった私たちにも
すごく温かく接して下さる。
そんな親しみやすさに、ますます惹きつけられる。

普段は他のワーホリ生や留学生と同じように生活しているそう。
取材時点でハマッていることは、かわいい水筒集めだということで
トロント最大のショッピングモール、EatonCenterで一緒にお買い物をし行ったりもした。

インタビュー中、トロントで頑張るワーホリ生に向けてこんなメッセージをくれた。

”私はスポーツでカナダに来て、今挑戦している。他のワーホリ生も何か自分の目的があって来ていると思う。違ったフィールドでも、お互いに頑張って目標を達成できるよう頑張っていけたら”

ワーホリ生にとってこれ以上なく勇気づけられる言葉に違いない。

アイスホッケー という競技にも惹きつけられた。
これがとんでもなくカッコいい、のだ。

とにかくスピード感がある。
ピリオドと呼ばれる20分間のターム中息継ぎをすることなんか忘れ
闘志むき出しの、ぶつかり合いもあり
(女子では一応禁止されているらしいが・・・)
パックと呼ばれる駒を全力で奪い合う。
そうかと思えば、点を入れても入れられてもさらっと次の攻防に移る。
選手が滑走するたびに、アイスリンクの氷が削れ、透明のカケラがキラキラと舞い上がる。試合を見終わった後の爽快感がたまらない。

今カナダにいるあなた!なんで見ないの??
ぜひ、試合を見にいってみてほしいです!

(↑ホッケーリンクとピザと、私・・・(笑))

今まで全く何も知らなかったことでも、ひょんなきっかけから大ファンになることもある。

”へぇ、そうなんだ” ”えっ、意外”

新しいことを知ったあとにはそんな心の動きが訪れる。
食わず嫌いせず、どんなことにも関心を持つことの大切さを改めて実感。

そしてやっぱり、海外でチャレンジする人はカッコいい!
異国の地だからこそ湧き上がってくる勇気や行動力ってあると思う。
私自身もレポーター活動に憧れてカナダに渡ったが、
実際日本にいたら会える機会もなかったかもしれないオリンピアンに会い
取材までできたので、その”海外”というフィールドが生み出す推進力は大きい。

夢を叶えるためのカギはもしかしたら、海の向こうにあるのかもしれません。

改めて

鈴木選手、そしてスマイルジャパン、日本から応援しています!!!


Key Word:
アイスホッケー、鈴木世奈選手、ピョンチャン五輪、スマイルジャパン、ワーホリ、カナダ


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