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土地が持つDNA

あららまた雪景色。
里山に越してきて初めての冬
また棚田一面が
真っ白になった風景を眺め
鳥や動物の足跡たちに
ともに寒さを生きる
愛おしさを感じたり
ほっこりした冬となりました

地元の活性化になるような
SDGsを掲げた活動を
微力ながら続けてきた10ヶ月
挫折や心折れることもありましたが
秋を過ぎてから
外部の方がグループを作って
ワークショップを主導してくれて
参加する方々と
里山の豊かさを共有できる機会が増えて
とてもうれしく思います
しかも
回を重ねるごとに
準備や後片付けなどもしますよ、と
声をかけてくれたり
手土産も持参してくださったり
参加者と主催者
という垣根を超えて
とてもすてきに広がっている気がします
(あまり用意周到にできていないぶん
見かねて声をかけてくださるとしても
それもいいと思います笑)

そもそも「豊かさ」って
なんだろうって思うと
人それぞれの感性によるのだけれど
わたしにとっては
お金では買えないもの
自然から受け取るもの
人と人とのつながりで生まれるもの
困難に立っても微動だにしないもの
誰にも奪うことのできないもの
持続するもの
肉体が死んでも魂に残るもの
そんな感じでしょうか

そう思うと
ここの風景を眺めた多くの方がいわれる
懐かしい気持ちになる
ほっこりする
という想いは
ここの土地が持っているDNAが
今のわたしたちと共鳴しているのではないかな
ともおもうのです
これもまた目に見えない部分のお話なので
興味のない方はそれでいいと思うのですが
わたしも含めて
ここに何度も足を運ぶ方には
無意識の共鳴する感覚が
呼び起こされているのではないのかなあ
と思うのです

そのDNAってなんだろうっていうと
先代が繋いできた暮らしの智慧であったり
土地の微生物であったり
ずっと昔から繋いできた歴史であったり
循環して繋がってきた記憶であったり

急激な近代化が行われなかった
地域だからこそ
引き継いできたDNAがまだ根付いている

ここに住んで一年を迎えようとしている今
この土地が持つ魅力がちょっと
俯瞰して見えるようになったような気がします
(まあ全て主観なのですけど)
わたしもここの旅人のひとり

だからこそ
わたしたちが出来ることって
新しいものを持ち込むのではなく
ここに根付く素晴らしさを
外に発信することだなあと

気張って「今やらねば!」とか
危機感持って活動することでは
全然なくって

里山で暮らす人の智慧
土地が持つ特性
四季とともに変わる自然
動物たちとの共生

時代とともに少しづつ変化してきた
里山の暮らしを
町民みんなで楽しく
一人ひとりの得意をもって
働きがいのある活動になっていけたら
そして
こられた方々にも
それぞれが想う豊かさを
持って帰っていただけたらなあと

最近になって
今まで関わってこられなかった町民の方から
「声かけてくれて本当に嬉しかった」
「なんかあったら声かけてくれ、町会で応援するから」
嬉しい言葉をかけてもらえるようになってきました

これも町民の方々ひとりひとりの家に行って
対話を重ねたことで
氣持ちが伝わったのでしょうか
飛び上がるくらい嬉しい出来事でした

もっと仲良くなって
町民の方のつくった
野菜や手芸などもなんでも
展示したりもやってみたい

一人から二人
そして自然な流れで
一人でも多くの町民の方と力を合わせて
急がず忙しくなりすぎず
まず自分たちの生活をしっかりもって
ゆるやかに里山活動を
広げていきたいと思います

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