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デザイナーも必読[UXライティングの教科書]

「アプリなのに、なんてフレンドリーなんだろう」

初めてslackを使ったとき、それが発するメッセージにポジティブな人間味を感じたのはわたしだけではないはず。

すべての商業デザインにはほぼテキストも含まれている。テキストひとつでこんなにも人の感情を動かすとは。アプリひとつでもライティングはあなどれない。

このユーザー体験を言語化、かつ体系化したのが『UXライティングの教科書』。

UXライティング(=マイクロコピー)とは

UXライティング(=マイクロコピー)を端的に示していた定義が興味深い。

マイクロコピー:定義
ユーザーインターフェイスに付記するちょっとした言葉や短文のこと。これは、ユーザーが起こす行動に直接影響を与える。
・行動を起こす前にモチベーションを向上させる
・行動に伴って指示を与える
・行動の後にフィードバックを返す

こんな人は読んで

Webでサービスをデザインするすべての人(笑)

例えばUXライターはもちろんですが、UXUIデザイナー、Webデザイナー、ディレクターなど。

なぜ機械に対して人間味を感じるのか?

人は相手が機械だったとしても、機械を人として認識し、そして扱う。それを実験で証明した話が興味深かった。

コンピュータが出す質問に対して回答を打ち込むと、あいづちやキーワードを繰り返してなんとなく返事をするようなプログラムがされているパソコンがあり、ある女性が会話するようすを観察していた。次第に女性はそのパソコンに対して人間と会話しているような行動をとったとのこと。

これは、パソコンやスマホなどのデジタルツールが出てくる以前、コミュニケーションを取る対象は人間しかいなかったので、言葉を使って働きかけてくる相手がコンピュータでも、脳は人間と認識し、反応するということらしい。

優れたマイクロコピーがもたらすもの

このような前提の中で、マイクロコピーはユーザー体験に影響を与える。

1,人と機械のすれ違いをなくし、ポジティブなユーザー体験を提供できる
2,ユーザービリティ(=プロダクトのわかりやすさ、便利さ)を向上させる
3,ブランディングを強化させる

本書のおすすめは、ライティングを始めう前にボイス&トーン・会話体ライティング・モチベーションを高めるコピー、この3つの知っておくべきことをインプットした上で、実践することをおすすめしている。

slackが良い事例で、たくさんのチャットツールがある中で、圧倒的に他との差別化ができていることや、そのポジティブな印象から、UXライティングの重要さやイメージができる。

クリエイティブ全般に通じるセオリーも含まれているので、今一度ライティングを強化したいときには、おすすめです。


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