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「超明快-Webユーザビリティ」超要約

Web制作は初心者のわたしがこれから学ぼうとするフェーズの場合、Web制作のディレクションをされている方からおすすめしていただいた本です。

前半は、Webサイトの基本的な原則、後半からは、Webデザインにおけるテーマを扱っているいます。

まず前半からキーワードを抽出した要約になります。

第1章:ユーザーに考えさせちゃダメ!

これが、ユーザビリティの第一の法則。どんなにたくさんのチェックリストを作るよりも、ユーザーがWebサイトを操作していく上で、とにかく「?」を排除していくこと。


第2章:ユーザーは実際にはどのようにwebを使っているのか

人は読まない。ざっと見るだけ。
人は最良の選択をしない。適当なところで満足する。

「人は最初に目についた妥当な選択肢を選ぶ。これは「満足化(satisficing※)」と世荒れる戦略だ」

※この用語は、経済学者ハーバード・サイモンが『人間行動のモデル』の中で、「満足(satisfying)」と「十分(sufficing)」という2つの語を合成して作ったもの。

人はものごとの仕組みを理解しようとしない。行き当たりばったりでやる。


第3章:看板デザイン入門

人間の行動や認知がそんなものなら、それを逆に取って、流し読みしてもらうためのデザインをあえてするという戦略を取るといこと。

つまり、最小限の労力でものごとを把握するのに有効な方法の一つは、すでにある習慣、つまり一般的、標準的なデザインやパターンを利用するということである。例えば、道路標識や車の運転方法などと同じように、Webページにおいても"習慣"が発達してきたので、こうした「お約束」がある。

もし、その「お約束」を使わないのであれば、その代わりのものが極めて単純明快であり、学習不要でなければ利用しづらいものになる。

ボブディランの「法の外で行きたければ、誠実でなければならない」

そのお約束を守りつつ、何か革新的なものに挑戦しないと、その労力が無駄になってしまう。

確実に使いこなしてもらえる場合に限り、創造的なことに挑戦してよい。

「明確性は一貫性に勝る」

▷ ページの階層を見た目でわかりやすくする

重要なものほど目立つように。

理論的に関係するものが視覚的にも関係している。

(同じスタイル・エリア・入れ子)

▷ ページをくっきりと分けられたエリアで区切る

ページのどこになにがあるか流し読みができるように。(「バナーブラインドネス」現象は、その例)

▷ クリックできるものを強調する

▷ 「ノイズ」を気怠そうな唸り程度に抑える

翻訳ならではの独特の表現だ...

Webページを見る上でストレスになることを、さまざまな例えで表現している。

大音量の絶叫系

ユーザーの気を引こうと過剰に装飾されているもの。

散らかった部屋系

あちこちに物が散らばっているデザイン。

詰め込みすぎ系

とにかく物が多すぎるサイト。ここで例として挙げられている表現が皮肉だけど面白い。「一度登録しただけなのに、まるで生涯の友人気取りになったWebサイトから大量に送られてくるニュースレターであふれたEメールの受信箱と同じようなものだ」

これに対して、本当に役立っている物以外、全てを削除してしまってもいいだろう「無罪が立証されるまでは有罪」式アプローチらしい。これも例えが秀逸...

▷ 流し読みしやすいテキストフォーマットにする

見出しをふんだんに使う。

実質的な見出しとして効率的に機能したり、読み手の好奇心を掻き立て、読んでもらうように誘導もできる。

・見出しを中間に浮かせない
 そして、見出しとそのセクションの隙間を近づける。

・各段落は短くする
 圧倒的に威圧感がなく、流し読みもしやすい。Webでは一段落に一文しかなくても構わない。

・箇条書きにする
 さらに読みやすくするために、箇条書きの間には余白を作っておくべき。

・キーワードを強調する
 効き目を失わないよう、数を絞る。


第4章:動物?植物?それとも鉱物?

「ユーザーが目的のものにたどり着くまで○回以内にすべし」という課題設定は良さそうだが、この課題の本質は、「そのクリックがどのくらい大変か」である。

例えば「何も迷わずにハッキリと進む3クリックは、迷いながらする1クリックと同じ重みがある」

手助けが必要なこともある

より答えるのにハードルが低い質問を設定すべきである。

その条件を満たすのが、以下の手引き。

簡潔に、タイミング良く、見逃しようがない


第5章:不必要な言葉を省く

とにかく徹底的にやる。

これもまた著者の表現が面白い。

無駄口、死すべし

「何が無駄口かは誰でも一目でわかる。「ようこそ」とか、そのサイトの素晴らしさを説明しようとするとか、今アクセスした場所で何を見ることになるのかわざわざ説明してくれるといった、冒頭の能書きだ。」

「無駄口かどうか革新できなければ、間違いのない確認テストがある。読んでいる時、頭の中で『あー、はいはい』などとひそかな声が聞こえてきたら、それが無駄口である」...!!


後半に続く

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