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慌ただしく2023年の振り返り

 2023年を振り返りましょう!とnoteさんにやかましく言われながらも、ここ数年、年単位の振り返りというものをしない生活をしているので、大晦日まで引っ張ってしまいました。
 ここ数年は特にそうなのですが、私の年末年始は、自分以外の人の予定に合わせてあれこれ走り回ったり作業をしたりすることが多いので、来し方行く末をじっくりを考えて……という時間がなく、気分的にもそういうものがありません。
 それでもやっぱり区切りは欲しくて、「今年最後の○○」「年明け最初の○○」みたいなものを意識して選びはするのですが、最後だね〜最初だね〜というちょっとした気分の盛り上がり以上のものになったことがないのです。
 私がムーンプランナーを使っている理由のひとつは、新暦年末年始という区切りで何かを考えるのが難しい状態にいることもあるのでしょう。

★★★

 親切にも2023年の記録というものをnoteさんが作ってくれましたが、それによると「よく読まれた記事」というのは、周遊型謎解きの感想のうち3本でした。スキはほとんどされてない記事なので、全然読まれているとは思ってなくて、意外でした。
 恐らく謎解きをしている方が、下調べや事後の感想を求めて検索して来られたのだと思います。
 私のnoteの文章は自分のために書いているものばかりなので、たくさんの人に刺さることは有り得ないと思っているのですが、周遊型謎解きはそれなりに遊ぶ人の多いホビーなので、目に留まることも他の記事に比べて多かったということなのでしょう。
 来年も、マイペースで周遊型謎解きは遊ぶと思うので、また思い出したように感想を掲載する予定です。

★★★

 今年は、自問自答ファッションにおけるコンセプトも自分なりに固まりました。
 買おうと思っている服も決まっているので、来年には制服ができあがるのではないかと予定しています。

 ムーンプランナーにおけるウィッシュリストの方は、以前パーソナルサービスで助言をいただいて、「極端な複数の視点が常に並立している状態を理解して、どの部分を本当に極端にしていくのがよいのかをしっかり見極める」という路線で練り直すのを、何度か繰り返しています。
 ウィッシュリストの文言は、言葉自体はどれも地味なもの(「納得できるモノを持って納得できないモノを減らす」とか)なのですが、その言葉で私が内面にイメージしているものは、他の人から見たらかなり極端なようです。それを地味な文言にみっちり折り畳んで詰め込んでいるので、うまく現実のレベルに落とし込むところでつまずくパターンがあります。
 己がウィッシュに詰めている条件の厳しさと密度の高さを、もう少し上手に展開した完成図を広げてあげることが、今年の課題でしたが、来年もまだまだ課題になります。

 そして私は、「複数の視点が常に並立する」性質ゆえなのでしょうが、やりたいこと・やるべきことを常に大量に抱えて同時並行するのが常です。それ自体は悪いこととは限らない、というかひとつの案件だけに集中しようとすると逆に非常に疲れてくるので、そういう性質だと受け入れています。
 しかし、年をとったこともあってか、意識のスイッチングコストがバカにならないレベルに大きくなってきたのと、ひとつの物事・プロジェクトが自分の中で「片づいた!」というレベルまで進むのに時間がかかりすぎて、その方面の精神的負荷も大きくなってきてしまいました。
 けれど、そういう風に自分の精神的負荷の内容をきちんと明確にできるようになったのは、今年の収穫というか、変わったところだと思います。前は漠然ととにかく疲れた、としか思わなかったので。
 この辺りを対処した動き方を、来年は心がけるつもりでおります。

★★★

 読んだ本としては、今年はずっと、精神科医の中井久夫さんの著作集を読んでいて、まだ読み終わっていないのですが、私の中のオールタイムベストの本だと改めて実感しております。一生読み続けるでしょう。
 そして、ここに書かれたたくさんの人の抱える「生きづらさ」が、1960年代からずっと続いているもので、決してここ数年の目新しいものではないのだということを実感しました。インターネットが出たから、SNSが当たり前になったから、といったよくある理解は、全部的外れな気さえしています。もっと昔に根っこがあるというか。
 私の父母の時代、あるいは祖父母の時代が、別に生きやすかった訳でも恵まれていた訳でもなく、今の時代に生きていることが特別に辛く苦しい訳でもないと実感したことで、得体の知れない不安はかなり解消しました。

 ……といったところで、今年も暮れていきます。
 こんな風にのんきに文章を書いていられるのは、とても恵まれていることです。来年は少しでもそういう境遇の人が増えますように、世界がそうなるように自分にできることが見つかりますように、そしてこれを読むあなたに日の光のように幸せが降り注ぎますように、これを読んでいない全ての人に月の光のように幸せが降り注ぎますように。
 よいお年を。

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