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歌が上手くなる方法

 今日、仙台文学館から『小池光短歌講座 第三集 二〇〇九年度』が届いた。通販できた。

 歌の上手くなる方法が書いてある。

  1. 好きな歌集を一冊えらぶ。

  2. そのなかから一首好きな歌をえらぶ。(あまり有名でないもの)

  3. 何回も唱える。

  4. 何回も書き写す。

  5. 一週間から十日くらいほうっておく。

  6. 思い出して紙に書いてみる。極限まで粘る。

  7. 歌集と照合する。

ギリギリ限界まで追い込んでから、元の歌集と照らし合わせると、あっと声を出して飛び上がるんだね。こうやるのかと。ここが違うのかと。目から鱗が落ちます。これを何度もやると、歌はこうやって作るということがわかります。私は斎藤茂吉の歌で、これをいっぱいやって覚えました。短歌の基本構造を。九十九パーセントまで同じだけれども、一パーセント原作と違う。一パーセントの違ったところがものすごく大事で、そこのところが、段々わかってくるんですね。

仙台文学館『小池光短歌講座 第三集 二〇〇九年度』

 かなり具体的な方法が分かってよかった。そういえば、短歌をはじめてすぐの頃は、ノートに何回も書いたり、唱えたりしていた。いつからか、それをしなくなっていた。また、やってみよう。
 しばらく寝かせてから、歌集で答え合わせするという手法は思いつかなかった。忘れることが少し楽しみになる。忘れることで、あらたに歌と出会いなおすことができるのだ。
 忘れた部分は、その歌と自分のもっとも遠い部分だろう。自分にないものの形をしっかりとらえて、埋めていくことができそうだ。