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Candy_06

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2017年6月の記事一覧

ほんの少しの微笑みも
夏が来れば空耳になって
これが最後と何度も裏切った

よこしまな思いすら無い
心は脳に
思いを全部形にできることの退屈さ
傷んだ神経が警告してる
彗星を避けて西へ、と

夜空をシェアして月をはんぶんこ
どうしてあんなに怒ったんだろう
ただぎゅっとしてくれたら

商業化された人となり
信心深き者がどれほど正しさを叫んでも
君はパッケージ

やましいことばっかり
君には言えない
誰にも言わない
小さな嘘を積み重ねて
過大評価の塔に住む
ハイヒールのあたしは滑稽

白い肌に軍配が上がる
いつでも知っている
眠りの浅い王子様
いつでもそばにいたい
本当は

あふれでた欲をどうしたらいいか分からずに
紺が写る目で朝を待つ

大きくて、小さいひみつをこの胸に
わたしはあなたを呼んでた
彼女が求めるより早く

秘する思いをますます薄いヴェールのようにして
なんて絶望なのかしら
あなたじゃないといや

月光を浴びて育った
私に羽が生えたのは必然
過眠の恩恵は覚えずとも
吸い込んだ空気の色は同じ

夜になって風が止んで
甘い花の香につつまれる
どうしたって感傷的な夜
咲かない花のことは忘れてといったけど
本当はちがうの

あたしの心はいつもここにあらず
いつも誰かのものだった
だからそうすれ違ってばかり

いつも私はうるわしく
私のやり方で渡る

彼らのくだらぬ争いから目を逸らしながら
話は通じない
こういうのは危ない
ビジネスとは何故狂気

いつも私はしなやかに
私のやり方で渡る

小さな約束がすべて守られない
わがままかもしれないけど
そこに見えるでしょ
死んだ約束の森