夜に集い、
寝ているのか起きているのか
朝が迫る指先で
ガラス細工のような文章だけがたゆたう時代があって

祝福や弔いや
憧憬か恋愛かもしれぬ
生活音を聞きながら
夜の空気を媒介にしていた

もうみんな忘れてしまったかしら
それでもいい
私も随分洗練されてしまったし