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【おもしろいの正体:24】究極は自分という人間がおもしろいこと。

前回の続きです。
じゃあプレゼンがうまい人ってどんな人か。

プレゼンが上手なひとって
どんな人?

  1. すごくわかりやすく、
    伝えたいことがまとめられる。

  2. それをすごく上手に、人に伝えられる。

この両方がある人がプレゼンがうまい人です。

当たり前ですよね。
両方いっぺんに考えるとむずかしそうですが、
別々に考えれば学ぶことができる
…ような気もします。

プレゼンが上手な人は、
たぶんアタマがいい人です。

もちろん、勉強ができるとか
そういう一般的なことではなくて、

「伝えたいことをカタチにするアタマ」
「それをどう演出すれば人に
 わかってもらえるかを考えるアタマ」

これらを考えるアタマがあるという意味です。

これって実はCMの作り方と
まるでおんなじだったりする。

企画と演出。

CMだけじゃなくて、
映画やドラマもそうですね。

最近話題ですが、原作と脚本の関係、
脚本と演出の関係も同じです。

企画だけよくても、
演出だけよくても成り立たない。


だから、プレゼンがうまいことが
いい作品を作るための条件とも言える。

逆に言うと
プレゼンがちゃんとできない人が
いい作品を作れるはずない。
…と、
言い切っちゃってもいいかも、です。

プレゼンのライブ映像って
スティーブ・ジョブスの
くらいしか残っていない。

とキレイにまとめたところで、
実際どうするかって話ですね。

頭で考えるより、
できる先輩のプレゼンに同行して
体感するのがいちばんなんですが、
それも難しいですよね。

プレゼンって一回きりのライブなので
収録もされてないし見ることもできない
もし見られても現場の緊張感は
伝わらないですしね。

できることは、
やっぱり経験談を聞くことしかないです。
だけど人がおもしろく話すプレゼンなんて
ほとんど「ネタ」なので、
自分にはまあ当てはまらないです。

ですが、そのままは使えなくても
ヒントにはなります。

なるべくいろんなネタを聞いて、
自分に取り込めるものを
取り込んでいくしかないと思います。

同じことを言っても
言う人によって
おもしろさは変わる。

何を言うのかも大切ですが、
誰が言うのかも大切です。

いいお薬があるんですよ」
って、お医者さんが言うとまんまだけど、
こわい顔の人が言うと別の意味になる。

「ミスを犯してしまった」
ビジネスマンが言うと仕事の話だけど、
ヤバいひとが言うとヤバい話になる。

(コトバ遊びですね。すいません)

とにかく、
言う人が事前に与えるイメージが
内容に影響するってことがあります。

しゃべる前から
この人はおもしろいことを言う。
と思って聞くのと
この人はいつもつまらない。
と思って聞くのとではおもしろさが変わる。

つまり、まずは自分のイメージが
おもしろいを匂わせてることが大事です。

自分を売るということ。

そのためにはまず
どれだけ自分というものを
人に伝えられるか
が第一歩ですね。

これって単なる自己紹介じゃないです。
経歴で人に伝わることってちょっとしかないし
下手すりゃ誤解される。

相手としては、何ができるかの前に
こいつと話して気持ちいいかの方が
気になる
のが普通です。

プレゼンは、半分は課題に対する
答を買ってもらうものだけど、
半分は自分という人間を
買ってもらうこと
な気がします。

そのためにはいかに正しく
自分を伝えられるかが勝負です。

「いらすとや トレーディングフィギュア」
グッドスマイルカンパニー
価格 各 550円 (税込)

たとえば自分を商品だと思って、
どうやって売っていくのか、
考えてみると楽しいです。

自分を売り込むなんて言うと、最近見かける
「会社どんどん変えて自分の
 キャリアアップに喜びを感じてる若者」

みたいに思っちゃいますが、ちょっと違う。

自分を商品だと考えて、自分の売りを考える。
自分のセールスポイント、ですね。

「何ができる」ということとは少し違います。

クリエイターだと、コピーが書ける、写真が撮れる、デザインができる、みたいなことが売りになりますが、これとは別のレイヤーです。

何ができるか、というよりは、
どんなふうにできるか、
に近い。

明るい。人懐っこい。とか、
どうでもいいうんちくいっぱい持ってる。とか、
なんか見た目が物知りっぽく見える。とか、

人から信用を得るための武器になるものを
何か持ってるか。みたいなこと。

別に具体的なものじゃなくてもよくて
自分がまとう雰囲気みたいなもの、
自分はどんなタイプか、に近いかもしれません。

自分に対する
印象を操作する。

第一印象ってやっぱ大きいです。
最初にどういう人だと思われるか。
そのときの印象がずっと残ります。

そういう意味では過去の経歴は有効。
偉い人、という肩書きは
何も言わなくても「なんか凄そう」
という空気を漂わせてくれます。

そのぶん「とっつきにくそう」とか
「言うこと聞いてくれなさそう」という
空気も漂わせてしまいますが。

ですがたとえばそこに
「偉いのに意外にいい人そう」
という印象を組み合わせると
急にポイントが倍になります。

これはただ偉そうよりも、
ただいい人そうよりも強い。

何にせよ大切なのは、ぜんぜん知らない人に
「こいつ只者じゃない」と思わせることです。
いい人だと思われること、だけではなく、
こいつなんか違う、と思わせること。

おめでとうございます。
これであなたは「絶対におもしろいことを
言いそうな人」になれました。
あとは中身が伴えば…。

環境が整うことは、
めちゃくちゃハードルを上げることなので
そこは覚悟が必要です。
雰囲気だけの人も多いですから。

あと、企画よりプレゼンの方がおもしろかった。
これ言われると最悪なのでご注意ください。
(よくある)

次回は

【おもしろいの正体:25】おもしろい人は自分をおもしろいとは思っていない。

気が向いたら、また遊びに来てください。

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