唐突に夫が聞いてきた。

「理想の人っておる？？」

理想の人…

理想の人…

…

理想の人ってなに！！！！

そういえばあまり考えたことなかった気がする。理想の人と付き合ったことがないからか、付き合いたいと思ったことがないからか。真相は謎だ。

一丁前に好みはある。顔が薄い、背が高い、優しい、クール、頭がいい。それにダンスや歌も上手かったらもうイチコロ。

それらを網羅した人が理想かと言われればわからない。むしろ、そんなデキスギくんとお付き合いしたら、自分の不完全さに嫌気が差しそう。たとえ、少々好みじゃないところがあったとしても、自然体で過ごせるかどうかのほうが大切な気がする。

と、夫に返答しながらレンジでおかずをチンしていたら、ふと思いついた。

私の理想の人。
それは「許してくれる人」かもしれない。

私にはできないことや苦手なことがたくさんある。

お風呂がめんどくさい
物事を後回しにしてしまう
家事が苦手(できればやりたくない)
朝が弱い
すぐに疲れる

お子ちゃまでわがままな私でも、許して、受け入れてくれる。
笑って見守ってくれる。

そんな人が理想なのかもしれない。てかそんな人じゃないと一緒にいられない。

となると………

あ、目の前に理想の人いたわ。

うちの夫は、まさにどんな私も許し、受け入れてくれる。見栄を張らず、等身大の自分で日々を過ごせているのは、夫のおかげと言うに他ならない(家事はちゃんとしますよ！苦手だけど！)。

許すだけじゃなく、率先して一緒に解決策を考えてくれるところもありがたい。洗濯物を畳まずに(干した後のハンガーのまま)クローゼットへぶちこめるようにしてくれたあの御恩は一生忘れない。

ということで、私の理想の人は夫ということになった。

だから結婚できたのかも。

理想の人って「100点満点の人」と考えがちだけど、実はもっと身近な存在なのかもしれない。

ちなみに「理想の人は〇〇さん(夫)かもしれん」と伝えたら、「嘘つくな」と言われました。

素直って難しい。

書きながら寝落ちして、24時を回ったことは秘密です。絶対にここだけの秘密です。

世が明ける前に投稿したので、セーフってことにさせてください(土下座)。

おしまい！