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コンサータが非定型うつ病に効く理由


非定型うつ病とは何か

そもそも非定型うつ病とは正式な精神科の病名ではないらしい。しかし、仕事以外の遊びや趣味など、自分の好きなことではうつ状態が吹っ飛んで元気になるのは、周りからうつ病であることを感じさせない。

しかしいざ仕事に取り掛かるとうつ状態になってしまい、仕事が手につかなくなる。

非定型うつ病患者の脳に足りないものは何か

以下のkyupin先生のブログにあるように、非定型うつ病の患者の脳内に足りない神経伝達物質はドパミンだという。

ではドパミンを脳内で出してくれる薬の中で最も強力だと思われるものはなんだろう、と考えるとそれはコンサータだろうと思う。

もちろんエビリファイなんかもブログの中でドパミンを増やす薬として紹介されている。しかしエビリファイの副作用は本当にひどいものだ。

私もエビリファイの3mgを以前飲んだことがあるが、喉の辺りの筋肉が固まってしまって、水すら飲めなくなってしまったことがある。

私の母の知人にもエビリファイを飲んで舌痛症になってしまった人がいて、比較的副作用が出やすい薬なのだと思う。

ADHDと診断された非定型うつ病患者たち

X(旧Twitter)上にはコンサータを服用している人がたくさんいるように思うが、その一部で、明らかにADHDではないよなと思う人がいる。ADHDの特徴である不注意、多動・衝動性がほとんどないにも関わらず、コンサータを処方されて、なおかつそれが功を奏している。

その正体はなんなのか以前から疑問に思っていたが、それは非定型うつ病患者がADHDと間違えて診断された結果なのではないかと思っている。非定型うつ病のドパミン不足がコンサータによって解決して症状がなくなったと考えれば筋が通っている。

結果的に本当にADHDなのか非定型うつ病なのかは神にしかわからない。しかし、本当は非定型系うつ病なのにも関わらず、ADHDと診断されている人がいて、少なくともその人たちがコンサータに救われていることは確かだろう。

なぜ非定型うつ病患者にコンサータが処方されるのか

ではなぜ非定型うつ病患者にコンサータが処方されるのか。それは現在の日本にはドパミンをあげてくれる抗うつ薬がほとんど存在しないからだ。

もちろん、リフレックスやサインバルタなどはノルアドレナリンに加えて副次的に前頭葉でドパミンを増やす効果があるといえる。しかし、それらのドパミンに対する効果は小さく、すぐに腰折れしてしまうほどのものだ。

そこでかなり強くドパミンに作用してくれるコンサータが日本では処方されているのだ。非定型うつ病患者はその病態がADHDと似ている部分も多い。どちらも生活面である種のだらしなさを抱えている。

だからたとえ非定型うつ病であっても、ADHDと診断してコンサータを処方する医者が多いのではないか。さらにそれが功を奏すことが多いから尚更処方されやすいのだと思う。

ドパミン作動型抗うつ薬が発売される日

近年ではセロトニンやノルアドレナリンだけではなくドパミンにも直接作用する抗うつ薬の発売が予定されているときく。そうした抗うつ薬が発売された日にはコンサータが非定型うつ病に処方されることも少なくなると思う。

コンサータは処方できる人が限られている。コンサータはノルアドレナリン・ドパミン再取り込み阻害効果だけではなく、中枢神経刺激作用もある。だから不安が強い人、特にパニック障害を患っている人やチックがひどい人には使えない。

ドパミンにも強く作用する抗うつ薬が発売されれば、そうした理由でコンサータが使えなかった非定型うつ病患者が救われるだろう。




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