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ジェイゾロフトが非定型うつ病への第一選択薬になっている理由


ジェイゾロフトを飲み始めた

最近精神科でジェイゾロフトを出されて25mgから飲み始めました。以前にもジェイゾロフトは個人輸入して飲んだことがありましたが、意外にも副作用が結構出てきたのでそれらをまとめていきたいと思います。

また、ジェイゾロフトがなぜ非定型うつ病に対する第一選択薬となっているかについても触れていきます。

ジェイゾロフトの副作用

まずジェイゾロフトを飲み始めて5日目くらいなのですが、不眠と胃腸障害が出てきています。眠りが全体的に浅くなり、とても朝早い時間(午前3時くらい)に目が覚めてしまいます。

いわゆる中途覚醒というやつです。SSRI系の抗うつ薬を使った時に不眠もしくは眠気が出ることが多いですが、ジェイゾロフトはその中でも不眠が出やすい薬らしいです。

また胃腸障害も服用開始3日目から出始めました。具体的には胃の不快感と下痢が続いています。SSRI系の抗うつ薬は他にレクサプロやサインバルタ、イフェクサーなども飲んだことがありますが、これほど強く胃腸障害が出たことはありませんでした。

ただしそれだけセロトニンに効いている証拠ですし、おそらくおそらく1〜2週間ほどすれば治ってくることが予想されるので我慢して飲み続ける予定です。

さらに、入院を控えているということもあって、もし副作用が続いても入院期間中であればすぐに抗うつ薬を変えてくれます。入院経験のある母によると入院期間中は3日毎くらいに細かく薬剤を調整してくれるようなので、場合によっては変薬も仕方がないかなと思っています。

ジェイゾロフトが非定型うつ病にきく理由

ジェイゾロフトは非定型うつ病の第一選択薬としている精神科の医者は多いと言います。その理由としてはジェイゾロフトのドパミンに対する効果でしょう。

以前にも書きましたが、非定型うつ病の原因がドパミンの不足によるものだと考えている精神科医は多いです。ネット上ではkyupin先生などが有名ですね。

そこでジェイゾロフトのドパミンに対する効果を調べると面白いことがわかります。以下のグラフを見ると、パロキセチンとフルボキサミンはセロトニンだけに作用しているのに対して、セルトラリン(ジェイゾロフト)はドパミンに対してもしっかりと作用してくれているのがわかります。

https://www.cocorone-clinic.com/column/sertraline.html

非定型うつ病は普通のSSRI系の抗うつ薬が効きにくいとされています。しかしジェイゾロフトはセロトニンだけでなくドパミンにも効いてくれるので非定型うつ病に対する第一選択薬として使われているのです。

ジェイゾロフトは女性に対する有効性も高い

またジェイゾロフトは女性のうつ病に対する有効性も高いと言われています。これはなぜかというと、女性は体が小さいので副作用が出やすいのに対して、ジェイゾロフトは抗うつ薬の中で比較的副作用を抑えやすいからだと言われています。

ジェイゾロフトは25mgから服用開始することが多いですが、1mgの強さはSSRIの中でかなり低いほうです。なので最初から大きな副作用が出るということが少なく、女性にも使いやすいそうです。

またわずかにあるドパミンを増やしてくれる作用によって副次的に前頭葉でのノルアドレナリンの増加も考えられます。

セロトニンだけ増やすタイプの抗うつ薬の副作用としてよくあるのは、アパシーといって、沈静が効き過ぎてしまって活動性が落ちてしまうことです。

しかし、ノルアドレナリンにもわずかに作用してくれることによって活動性をそこまで大きく落とさないようにすることが可能になります。

実際に以下のグラフのように、客観的に分析した論文からもジェイゾロフト(セルトラリン)の女性に対する有効性の高さが証明されています。

https://www.cocorone-clinic.com/column/sertraline.html

ただしレクサプロほどではないですがかなりセロトニンに対してピュアにきくSSRIなのでノルアドレナリンを増やしてくれる作用はわずかであり、活動性を増やす作用は強くないです。

なのでどちらかというと活発性が社会において必要とされる男性にはあまりジェイゾロフトはジェイゾロフトは合っていないかもしれません。上の図でもノルアドレナリンに少し作用してくれるパロキセチンに、男性への有効性で負けています。

ジェイゾロフトの血中濃度

ジェイゾロフトを服用してから最高血中濃度に達するまでは大体7~9時間です。半減期は約24時間ということで一日経てば血中濃度は半分になります。

薬は半減期の大体5倍くらいの時間が経つと血中濃度が安定すると言われいているので、1日に1回服用する場合だと約5日間経つと血中濃度が安定状態になります。

https://www.cocorone-clinic.com/column/sertraline.html

服用タイミングとしては朝でも夜でも良いでしょう。私は不眠の症状が出るので朝方に服用しています。逆に眠気が出る人は夕食後に飲むと良いのではないでしょうか。

ジェイゾロフトの保険適用

ジェイゾロフトが保険適用になる症状としては主にうつ病や不安障害、パニック障害や強迫性障害、さらにはPTSDが挙げられます。日本ではうつ病とパニック障害とPTSDが保険適用になっています。

しかし日本では主にうつ病とパニック障害によく使われている印象があります。社交不安障害などの症状にはよりピュアなSSRIであるレクサプロが使われています。

どちらかというと不安障害よりも鬱症状が強い場合に使われることが多い薬だと言えるでしょう。

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