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[閉鎖病棟入院日記]入院開始時の様子

閉鎖病棟に到着

閉鎖病棟にうつ病で入院することになったので、まずは入院開始時のことを振り返ろうと思います。

入院する日の午前、私は母と自宅を出発し東京の某病院へと向かいました。元々自分1人で病院に向かう予定だったのですが、病院側から同行者をつけるように求められ、母もついていくことになりました。

東京へは約2時間くらいかかりましたが、最寄駅からシャトルバスが出ていたので比較的アクセスは良かったです。

病院についてからはまず簡単な受付を済ませ、現在の症状について記入しました。電子カルテがすでに元いた病院から送られているはずですが、確認のためなのでしょう。

そして主治医となる医者と対面し、現在の状況を話しました。具体的には、現在休学中の大学を辞める予定であること。それから今後の予定はまだ決めていないことなどを話しました。

また、今回の入院に何を求めているのかを聞かれ、「やる気が出るようにしてほしい」と適当なことを言ったら医者に困った顔をされました。

どうやら閉鎖病棟の入院というのは、静養することがあくまで主な目的であり、やる気や意欲を出すための治療は行っていないのだそうです。

実際、その病院が処方している薬の種類がweb上で公開されているのですが、鎮静系の薬が多く、気持ちを賦活(上げる)薬はほとんど使用されていなかったように思います。

ただ、それでもなんとか医者との質問の受け答えが終わり、「家族と距離を取り静養するため」という目的で入院することが決まりました。

途中で母がヒステリック気味に、医者に私の状況を伝えていて、それを聞いているのはなかなかにしんどいものでした。

荷物検査

そして入院することが決まった後は自分が入る病棟に連れていかれ、荷物チェックをされました。

ヒモや充電ケーブルなどを取り上げられ、持って帰るように言われました。また、スマホを取り上げられて許可が出るまで使用禁止でした。

他にも病院のルールや施設の紹介などをされました。その際にスマホの充電を30分するのに100円かかると知り、かなり痛手に感じました。30分だと30%ほどしか充電されないからです。

夕食

昼過ぎに入院を開始したので、夕食は病院で食べました。メニューは忘れましたが、初日にしては美味しかったと思います。久々に学校の給食を思い出しました。

夕食が終わった後は薬が配られます。館内放送が流れ、病棟の中央にあるナースステーション前に患者が列をなして並びます。

水を注いだコップを持って、一人一人腕についた名前付きストラップで本人かどうかを確認して薬を渡されます。

薬はその場で飲んだかどうかを確認されます。おそらく薬を飲まずにトイレなどに捨ててしまう人がいるからでしょう。

就寝

初日はシャワーやお風呂に入ることなく就寝の時間になりました。男女で日替わりに入浴するようでした。

私の目の前の部屋のお爺さんが何度も看護師を大声を呼ぶので寝つくのに苦労しましたが、なんとか眠りにつくことができました。

また後日聞きましたが、夜10時から午前3時までは追加の睡眠薬を飲むことができるそうです。私はそもそも睡眠薬自体を飲んでおらず、眠るのに困ったこともないので、あまりお世話になることはなさそうです。

また、眠前薬のほかに頓服薬も用意されているそうです。気持ちが昂ったり、希死念慮が強く出てしまったりした時にナースステーションに行くともらえるそうです。おそらく鎮静効果のある薬なのだと思います。

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