お金

税金に対する不安

私の職場は、起業の支援をしたり事業主の融資・労務・税務などのサポートなどをしています。

私は有資格者ではないですが、税理士事務所で7年半勤め、今の職場で個人事業の確定申告の補助をメインとした税務の担当をして9年といったところです。

もちろん税理士資格をもっているわけではないので、個別の込み入った話はできません。主には基礎的な簿記の用語の説明であったり、帳簿のつけ方、お話を聞いて税金に対する不安を取り除いてあげられるようにすることが私の役目です。中には税理士さんに依頼しているのに、双方の知識に差がありすぎて実は会話が成り立っていない…本当は税理士さんの言っていることが理解できていなくて納得もできていないのに小さいことからすべて聞くのが申し訳なくて会話を流してしまって、あとから私に聞きに来るといったこともあります。

専門家というのは素人がどこがわからないのかわからない場合があるのですよね。だってその道に精通した専門家なんですから、この用語は当然相手はわかるだろうと思うわけです。そしてお客様のほうも専門家にまかせているのだから理解できなくても平気というタイプと、自分自身でもしっかり勉強して納得をしたいタイプとがいるのですよね。私は…ある程度はわかっていたほうがいいと思ってはいます。

神経質なタイプのお客様ですと、税金の計算というのは勘定科目ひとつとっても間違えてはならない、完璧でなければ悪というような意気込みで不安がっておられる方もいます。私の考えは、間違えないに越したことはないけれども、リラックスして丁寧にやればそれでいいと思っています。はっきりいえば、素人が複雑な税金の計算・法律のすべてを把握してミスを未然に防ぐなんてことはできるわけがないと思っています。税理士という専門家がいるくらいなのですから。自分が全部できない、わからないのが普通って思わないといけないと思います。

逆に、すっごーーーく、ゆるい人もいるのですよね…。こういった方を変えるのは難しい。何度期限を無視して何度税務署にお世話になろうが治らない場合もありますよね。もうそれは生き方ですものね。その場合でも、きちんと税務署が動いてくれるので、結局はある程度までは公平にできているのかもしれませんね。税金は、自分が生きている社会の基礎的な仕組みなのだから、ある程度は興味があるものだと勝手に思っています。そして、興味があれば情報は自然と入ってくるし、少しずつ賢くなっていくと思います。

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