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【読書のキロク】AIの探究学習への活用を考える

こんにちは、"もっちゃん"です。
記事に目を向けてくださり、ありがとうございます。

教職大学院での講義も始まり、少しずつ読書のペースも緩やかになってきている気もします。
サステイナブルにキロクしていこうと思います。

○今回読んだ本『EdTechで創る未来の探究学習』著者:山内祐平 池尻良平 澄川靖信 明治図書

今回は山内先生の本です。以前から、ワークショップをはじめ学習環境のデザイン等について、非常に参考にさせていただいています。

⓪概要

エドテックで授業が変わる!明日から使える探究学習アイデア

探究学習におけるEdTech活用には、様々なバリエーションがあります。探究学習を「問いづくり」「調査・実験・開発」「発表・議論」の3つのフェーズでとらえ、EdTechの活用方法を具体的な事例をもとに紹介しました。明日の授業に活かせる必携の入門書です。

明治図書ONLINE 本の紹介ページより引用

近年かなり学校で導入されつつある探究学習を実施するにあたって、EdTechの活用方法やそのあり方について、いくつかの事例を紹介しながら解説しています。

非常にわかりやすく、教員としてはすぐに実際に使えるものもあり、目からウロコです。

現場から離れて大学院にいるのがもどかしく感じるくらいです。

①EdTechとは?

ご存知の方も多いと思いますが、自分の知識の整理も含めて、書いていきたいと思います。

EdTechとは、
「Educational Technology」
を略したものと思っていました。

ただ、本書にある通り、X-Techの文脈で扱われ、EdTechが最近では
"新しい技術によって教育の過程をどう変革できるか"
という点に重点が置かれている、というところに非常に納得しました。

教育の現場のニーズに合わせて、テクノロジーをデザインして使う、ということになります。

②探究学習とは?

文部科学省(2017)より転載

よくこの図を目にしますが、文部科学省が出しているものです。
簡単に言えば、上記の①〜④のプロセスをいったりきたりしながら、螺旋的に物事を追究していくことかと思います。

私は中学校の教員ですが、一番マッチするのは「総合的な学習の時間」かと思います。

「総合的な学習の時間」が制定された当時よりも、この探究的な学習が最近では熱を帯びてきているように思います。

③(私が)面白かったポイント

この本では、EdTechの活用について、事例を用いてわかりやすく書いています。

(1)問いづくりを深めるEdTech
(2)調査・実験・開発を広げるEdTech
(3)発表・議論を開くEdTech

とありました。
それぞれがとても参考になる事例ばかりでしたが、特に面白いと思った活用事例は(3)です。
その中でも、AIと議論する、という部分が興味深い。

本の中で1つ、鈴木秀樹先生のnoteが紹介されていました。

これがまた面白い。
道徳的価値をChatGPTに聞いてみるという!しかもそれが子どもたちの道徳的価値の形成にも繋がってくる(?)という!

今すぐにでもやってみたいものでした。

④自分はどうするか?

具体例をながめながら思うのは、多くの先生はすでに活用しているな、ということ。ただ、それを共有することがとても大切ということ。

テクノロジーの発展により、教育に生かせるもののバリエーションがたくさんある現状かと思います。
この本でもいくつかのテクノロジーに絞って論を進めていました。

我々に必要なスキルとしては、そのテクノロジーを扱えることはもちろん、
子どもの活動に適したテクノロジーを選択できるか、ということかとも思います。


テクノロジーを活用することが目的となるのではなく、あくまで"手段としての"テクノロジー活用を意識していきたい所存です。

と書いておきつつも、現状を考えると、まず活用してみることが目的になっても良いのかな
なんても思ってしまいます。
んー、難しい。


とりあえず、いろいろ今後のことを考えさせられる本でした。
とてもオススメです!


とりあえず、自己紹介はこちらから。

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