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本音が言えないと悩むあなたへの処方箋

今日も良い1日だね。

こんにちは。
さとるだよ。


あなたが、人と会話をする時にさ、
ふと、こんな迷いや悩みの気持ちを抱いた事ってない?


・批判されるのが恐い
・責任を負わされるのが恐い
・関係が損なわれるのが恐い
・対立したくない
・嫌われたくない
・反発を生むのが恐い
・誤解を招くかもしれない
・相手の反応が読めない
・自信がない
・自分を守る術がない


挙げ句の果てに
本音を言えず不本意に相手に同調したり・・

超あたりさわりの無い会話でその場をくぐり抜けたり・・

時には会話に加わる事から逃げたり・・・

自分を押し殺したり・・・

結果として自己嫌悪の気持ちの沼にどっぷり浸ってしまう事ってない?

それに較べて本音で語る人は見ていて気持ち良いし、眩しい存在だよね。本来の私はそういうタイプの人間だったんだ。明るく快活で物怖じしない。

人生の大半をその性格で過ごしていた。でもそんな自分のタイプをハンマーでかち割られるような体験をした。


転職を重ねて、やっと故郷で得た仕事での事だよ。

私は、輸入車のディーラーに就職したんだ。まぁ、輸入車ってご存知のとおり庶民にはあまり縁のない世界。

お金持ちや小金持ち、社会的地位のある人、有名人、著名人・・・そんなお客様がほとんどの世界。

私はそんなお客様の接客をするフロントの仕事を仰せつかった。

これまでのキャリアは整備工場の現場だったからこのフロントの仕事は全くの未経験。右も左も分からない仕事さ。

私は腹を決めて素の自分で勝負する事にした。「明るく快活で物怖じしない」あの性格でさ。

結果・・・
刺されたね。
その時の話はこの記事で詳しく書いたから後で読んでみて。


社長から「お前の言葉は人を切っている」と言われてしまった。

「歯に衣着せぬ」とは良い言い方で、要は生意気な口利きはヤメロ!とクレームが多々あったらしい。


今なら分かるよ。当時はまだ未経験のうえに経験不足だったから。それに仕事だからあたりまえだよね?

ファーストフードで注文する時「で、何を注文する?」ってきかれたら「ん?」ってなるよね。


まぁ、そんな経験から反省した私の接客の技術と経験はどんどん上がり、最終的には指名をいただくまでになった。個人的に親しくさせていただくお客様も出てきた。

そんな関係になってくると、仕事の時の接し方や言葉選びもお互い自然と変わってくる。親しげになるよね?

もちろん会社で仕事で会う時はきちんと接する。でもフランクな場では少し崩す。それっておかしくないよね?あなたも似たシチュエーションはきっとあるはず。


ここで考えて欲しいんだけど、どちらも同じ自分なんだけど、シチュエーションや関係性で本音が少し変化する。

あなたはそんな自分をキライになる?

・批判されるのが恐い
・責任を負わされるのが恐い
・関係が損なわれるのが恐い
・対立したくない
・嫌われたくない
・反発を生むのが恐い
・誤解を招くかもしれない
・相手の反応が読めない
・自信がない
・自分を守る術がない

そんな感情が出てくるだろうか?


関係性が出来ている場合とそうでない場合は本音が変化しない?

さっきの私の例のように例えば初対面やかしこまった場で自分の本音を出すのはむしろアホだよね。

でも、人は本音を出せないと悩むんだよね。多分、私がそうだったんだけど「どこからどこまでが本音を出していいか?の範囲」が分からないんじゃないかな?


実はこれを言語化できるアンサーを私は数年前に得たんだ。

読んだことある人も多いと思う。
京都大学在学中に『日蝕』で芥川賞を受賞し話題になりそれからも素晴らしい作品を世に出し続けている平野啓一郎さんが書いたこの本。

『私とは何か?「個人」から「分人」へ』


かいつまんで説明すると

「個人」というのは、分割することの出来ない一人の人間であり、その中心には、たった一つの「本当の自分」が存在し、さまざまな仮面(ペルソナ)を使い分けて、社会生活を営むものと考え方がまずひとつ。

そしてこれに対し、「分人」は、対人関係ごと、環境ごとに分化した、異なる人格なのだと平野啓一郎さんは定義している。

中心に一つだけ「本当の自分」を認めるのではなく、それら複数の人格すべてを「本当の自分」だと捉えているのがユニークだよね。

平野啓一郎さんは、この考え方を「分人主義」と呼んでいる。


考えてみるとさ、私たちは職場や職場、家庭でそれぞれの人間関係があるよね?

例えばさ、家族の前で見せる顔と会社で見せる顔は違うし、中学の同級生に見せる顔を大学生の友達に見せる顔も違う。

だからと言って、あなたはウソを言っている訳でもないし、その時々でありのままの自分のはず。

だから関係性の中で本音は存在するし、本音がいくつあってもいいって事。


この本にあるように自分自身を、更には自分と他者との関係を、「分人主義」という観点から見つめ直すことで、

自分を「たったひとつの存在」ではなく「いくつもいる自分」もOKとする事でこれまでの「本音はひとつだけ」という偏った考え方から解放される。私の拙い表現では限りがあるので機会があれば一度読んでみてほしい一冊。


本音が言えない・・
自分を偽っているのが苦しい・・
本音が言えたら楽になれるのに・・

そう考えている人は多いと思うけど繰り返しになるけど本音はひとつなんかじゃないよ。


本音に悩んでいたら、分人主義を思い出してさ、「今はどのチャンネルの自分が一番合っている?」とチューニングを合わせてみてはどうだろう?


その時に選んだ自分もあなた自身。偽りのない本当の自分だからさ、勇気をもってほしい。


最後まで読んでくれてありがとう。
また明日♪



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