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忙しい人に送る「愛の不時着」「梨泰院クラス」を観た後に、絶対に失敗しない韓国ドラマ選び《Netflix》

はじめに

昨年はNetflixの韓国ドラマが猛威を奮っていた。

学生のころ、夜テレビドラマを観て、次の日学校で友達と感想を話し合ったように、休日に一気見した後、職場で感想を語り合っていた。久しぶりの感覚だった。

ただ、先日『花束みたいな恋をした』を観て激しく共感したのだが、社会人になると学生の頃のように、自分の好きな時間を取りづらい。
あれだけ熱心に追っかけていたコンテンツも追えなくなっていることに気づいた。

そんな中、Netflixオリジナルドラマは五万と存在し、最近では韓国ドラマも多い。
そして、正直駄作も多いし、最後まで観たらとてつもなく面白いものも多い。

この、忙しい社会人/学生の自由時間に観るドラマを、貴方が絶対に失敗しないために、今回は僅かながら、最大限のネタバレを避け、助言をしたい。

1.手堅く最新トレンドを抑えたい、ビジネスがテーマの作品が観たいなら『スタートアップ』

ソ・ダルミ(ペ・スジ)は、契約労働者として屈辱と挫折を経験した後、CEOになることを夢見ている明るく野心的な若い女性。子供の頃に両親が離婚しダルミは父親と過ごすことに。母親と姉は母親の新しい夫と一緒にアメリカに移住した。ダルミの父親は間もなく事故で亡くなってしまったため、祖母に育てられた。祖母はハン・ジピョン(キム・ソンホ)にダルミを元気づけるために手紙を書いてほしいと頼む。しかし、彼は本名を使わずたまたま新聞に載っていたナム・ドサンという名前を使って文通を繰り返した。

ナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)はサムサン・テックの創設者であり、彼の2人の親友であるイ・チョルサン(ユ・スビン)とキム・ヨンサン(キム・ドワン)とともにいる。誰も彼らの技術に興味がないので、会社は両親の投資を失う寸前まできていたのだが…。
-Wikipedia

元々韓国tvNで2020年10月より放送していたテレビドラマを、ほぼ同時期にNetflixでも放送していた。そのため、本当に最近のドラマだ。

タイトルやあらすじでも分かるとおり、スタートアップベンチャーで奮闘する主人公のちょっと変わった恋模様を描くドラマになっている。

まず、主演のぺ・スジさんは今非常に人気のある女優らしく、本国でも注目度が高かったようだ。

そして私が観てみて一番良かった点は、しっかりとしたビジネスパートの作り込みだ。

普通にドラマを観ているだけで、ストーリーとして面白いのだが、その中に出てくるビジネスモデルが、「本当に儲かりそうだな…」「これアメリカはもう一般化しつつあるやつだな…」という形で、非常にリアルなのに、そのビジネスモデルさえもストーリーに関係していたりするので、観ていて小気味良い。

ただ一つ難点なのが、各話90分弱あるということ。それでいて16話あるということ。
いざ覚悟を決めて一気見しようとしても、かなりの体力が必要になるので、2日に分けてや、毎日寝る前に、もしくは1週間に1話みたいな見方が良いだろう。

その難点がありつつも、全話通じて波乱があるので、個人的には毎話飽きずに観ることが出来た。非常におすすめだ。

2.ハリウッド並みのアクション超大作が観たいなら『バガボンド』

謎の旅客機墜落事故で、弟を亡くしたスタントマンのチャ・ダルガン(イ・スンギ)は、悲しみに暮れながらも、事故の真相を突き止めるため、国家情報院の工作員、コ・ヘリ(ぺ・スジ)と協力するも、やがて時間と共に惹かれ合ってしまう。
-Wikipedia

こちは2019年9月に韓国SBSで放送されたテレビドラマで、Netflixでも2019年中に配信が開始された。

そうなのだ。このドラマもペ・スジさんがヒロインになっている。そして、主人公のイ・スンギさんもかなり著名な俳優とのことで、本国では話題になっていた。

このドラマは日本では恐らく話題にはなっていないだろうが、個人的にはある一点の要素が無ければNetflixドラマ史上一番の出来だったと感じている。

まず目を見張るのは壮大さだ。アクションシーンがド派手で、映画並みのクオリティだし、モロッコのシーンは本当に綺麗だ。

そして、それだけであれば、ハリウッド映画を見れば良いのだが、ここにアジア特有の政治的、ビジネス的な陰謀が絡まって、最後まで謎が謎を呼ぶ作りなっていて面白い。

主人公二人の関係も、ラストはそうなるのかと、驚愕するくらい、普通の韓国ドラマにありがちな恋愛では無く、新鮮だった。

最後に前述した一点の要素だが、この作品はこのシーズンで完結しなかったのだが、今現在続編が決定していないのだ。
そのため、観る際はそこを注意して観て欲しい。
(実際、ここで終わっても正直トップクラスで面白い。)

3.近未来SFが観たいなら『アルハンブラ宮殿の思い出』

ビジネスで韓国からスペインを訪れた投資会社代表ユ・ジヌ(ヒョンビン)。革新的なAR(Augmented Reality、拡張現実)ゲームの暗号開発者を探す中、スペインのグラナダで、古びたホステルを運営する韓国人女性チョン・ヒジュ(パク・シネ)と出会う。
-Wikipedia

こちらは韓国tvNにて2018年12月より放送されたテレビドラマで、後にNetflixで配信となったドラマだ。

正直、上の予告映像では全く惹かれなかったのだが、個人的にAR技術を扱ったドラマが珍しく、関心があったのと、スペインの風景が美しかったという2点で意を決して観たのが、本当に自分の決断を褒めたいくらいに面白いドラマだった。

私はSF作品を好きで鑑賞することが多いのだが、この、(クリストファー・ノーランに代表されるような)理論上説明できる部分と、ストーリー上フィクションとして扱われる部分が非常にバランス良く、違和感なく楽しめた。

そして、そのSF要素すら、ラブストーリーに影響してきたりし、韓国のラブストーリーの展開力に畏怖したのを覚えている。
合わせて登場人物の相関図が、とてつもなくドロドロな相関で、これをまとめるのは不可能なのでは?と感じたくらいだ。

一点、悪い点を挙げるとすると、予告映像を観ても分かるが、ARの映像がややチープに感じてしまう点だ。
しかし、設定として一企業が作ったゲームのグラフィックという設定なので、2話目からは私は全く気にならなかった。

SF×恋愛という面白いテーマに興味を持ったらなら是非観て損はないと思う。

4.軽く観れて、ちょっぴりスリルを味わいたいなら『アビス』

不幸な死から生き返ったミンとセヨンに与えられたのは、生前とは似ても似つかぬ別人の姿。謎の答えを追い求める2人の背後に、冷酷な殺人鬼の魔の手が迫る。
-Netflix

こちらは韓国tvNにて2019年5月に放送されたテレビドラマで、のちにNetflixで配信されている。

このドラマはあらすじから分かるとおり、死から生き返ると別人の容姿になっていたという、日本でもありそうな安めの設定なのだが、結構怖い。

各パートラブコメ要素が基本になっており、非常に観やすく、恋の行方と謎の真相を同時に追っていく様が爽快で良いのだが、ここまでスリルは要らないのではというくらい結構怖いので、その手に汗握る感じが逆に一本のドラマとして面白かったのかも知れない。

韓国といえば整形文化があるが、容姿が変わっても「あ、整形したんだ」で済むのは何とも面白いし、その文化ならではの、恋愛は外面か内面かというテーマもあり、非常に楽しめた。

唯一のバッドポイントは、設定が無理やりな感じがした、というところだが、そもそも予告映像からして、そういう設定なので、受け入れた上で楽しむのが正しい視聴者像だと感じた。

最近、理屈系で脳を使う作品ばかり観て疲れていたら、この作品で笑って、怖がってを、全身で感じるのも良いと思う。

さいごに

全部で4つ紹介してきたが、この全てが元々テレビ放映して、Netflixが他国での放映権を買って、Netflixオリジナルとして配信しているものだ。

そう考えると、韓国は映画も含め、かなりエンタメ関連における優秀な人材が多いのだと思う。

今後、完全にNetflixオリジナルの韓国ドラマも話題になっていくはずなので、自身の時間が許す限りチェックして、少しでも忙しい皆様の力になれば幸いだ。

もちろん、韓国ドラマだけじゃ無く、Netflixドラマ系もかなり観てきたので、このテーマでこの辺も紹介していきたい。

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