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【スノーボード通訳】November / C-KENTIAL 156 24-25 レビュー

とにかく時間がなかったため、写真が一枚もありません。
アウトラインだけでも見せられると良いのですが、このボードは情報が少ない。

ボードが沢山あってどれを選べば分からない中で、直感で選んだのが
【C-KENTIAL(シーケンシャル) 156】
来期からの新作で156のワンサイズらしい。
試乗会の時のボードは真っ白なグラフィックのデモボード、実物は綺麗な青のトップシートで、来期のNovemberはパウダーラインこれで統一しているみたい。

アウトラインから見ていくと、フリースタイルボードのような、スクエアちょいラウンドノーズ&テール。幅の広さはしっかりパウダーボードな感じ、低いキャンバー、テールのキックは少なく、ノーズは緩やかなロッカー形状。見た目から浮力を感じさせる。
第一印象は、悪くはないけど、最近こういう形流行ってるよねという感じ。

あんまり面白味ないかなーと思ったけど、乗ったら思っていたよりも奥深く、好きになりました。

ウェイトも軽くてフレックスはマイルド、トーションとのバランスが良く、一言で表すなら"軽やか"
これは、肩の力を抜いて楽しく滑れるボード。

2次元地形でも3次元地形でもポコポコ飛べる。とても操作性が良い。特に中低速での地形遊びがすごくハマっている。スラッシュ系の当て込み、ギャップで飛んだりという動きがとても楽しい。サーフライクで、足にくっついてきてくれる感覚。
これはきっとパウダーランも期待できる!

反面、Gを感じるような足応えが欲しい人には物足りないかもしれない。
カービング性能には少し疑問が残る、スイートスポットが小さく、ハードパックなバーン、スピードを出しながらの、深く強く踏むターンにはテールがブレる印象を受けた。

スイングウェイトは軽く、Mountain Fox以上にフリースタイル感のある乗り心地。フレックスはマイルドだが、オーリーもしっかり効いた飛び感。抜ける時のテールの残り具合が、落ち系、ナチュラルとも相性が良さそうだと感じた。
キッカーは飛ばなかったが、スピン系トリックも十分良いと思う。

Mountain Foxはパウダーも滑れて、パークでも飛べるフリースタイルボードだとすると、
C-KENTIALはパウダーもグルーミングも同じスタイルで乗れる、パウダーフリースタイルボードという位置付けだと思う。

GORYU WAVESのような地形遊びもとても楽しめる、飛んで、当てこんで、カービングして、減速しても軽快に動いてくれる。もちろんソールが良いのもある。
幅の広さが安定感を出していてメイク率を上げているが、硬い壁地形では、しっかりとエッジングを意識しないと斜面に負けることもある。

↑ボードは違うが、 GORYU WAVESで遊んだ日の映像

自分はグラトリあまりやらないのだけど、グラトリ好きな人が最初にパウダーボードに乗るとしたら、斜度のないパウダーランや地形遊びを楽しめる、こういう乗り味のボードが良いのではないかと思う。

この1本でBCエリアも大体楽しめると思う。ツリーラン、沢地形とかは特に良さそうで、マッシュジャンプとかしてみたい。
ただし、大斜面をかっ飛ばすような乗り方は似合わない。

これくらいマイルドなボードが楽しいと思える年齢になってきたか、という感想。


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