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小学校入学時のお友達

 前回の幼稚園選びは長女の時でした。長男である弟が今度は小学校に上がるときのお話です。
 長女の時は北関東の街でしたが、それから私たちはドイツのデュッセルドルフで5年間過ごし、埼玉県北部の街に帰ってきました。長女の幼稚園選びで反省を得た私たちは、やはり色々と幼稚園選びをしましたが、他者に子供の教育方針を依存する方向を改め、家族皆が幸せになることを目的とした「全体最適」の考え方にシフトしました。その結果、最も近くて通い易く、私(ダンナ)が送り迎えできる、なるべく努力を必要としない、評判もそこそこで無難な幼稚園に長男を入れました。もちろん事前に下見はしました。
 長男が大人しい子だったこともありますが、子供の幼稚園生活は全く波乱もなく本当に無難な園生活だったと思います。嫌な思い出もないので、お遊戯会や、運動会など、子供のイベントが印象深い記憶があります。
 そうして過ごした園生活も終わりに近づき、私たちは卒園イベントの役員になりました。卒園イベントの役員は基本的に父母会的な活動とは別なので、自主選抜でした。役員の中にはママ友仲間だった一人の方も一緒に加わり一か月前ぐらいから準備がスタートしました。
 このようなボランティア活動のリーダーシップは本当に難しいものです。私たちはリーダーではなく、子供たちが楽しくいい思い出になるためのお手伝いとして参加したので、イベントでの行事は正直なんでもよかったのです。最終的に、こだわりを強く持つ人がリーダーとなりました。その方はママ友仲間の方でした。それまで普通の方としてお付き合いしてきた方なのですが、こだわりが強すぎて予算もオーバーするなど、イベントの直前には役員の一体感がなくなってしまった、とのことでした。イベント自体は園の協力もあり支障なく成功しました。
 そのママ友仲間のお子さんも男の子でした。普段から長男とは遊び仲間だったのですが、そのころから長男がそのママ友仲間のお子さんから、度々ちょっかいを出されていることを知りました。遊んでいるおもちゃを取られたり、砂場で作ったものを壊されたり、つかまえてイヤだと言っても放してくれない、などです。本人に聞いても、園に相談しても原因はわかりませんでした。
 小学校は道を挟んで幼稚園の反対側にありました。このまま入学したら間違いなく状況が変わらないと思った私たちは、小学校に手紙を書きました。状況と考えられる原因、そのママ友仲間のお子さんとは距離を置いていただく、という内容でした。
 小学校の配慮で、それ以来そのママ友仲間のお子さんとは同じクラスになることもなく、ママ友さんとの関係もなくなりました。人間ですので、気が合う合わないは必ずあると思います。どちらか一方が無理を続けると、結果としてバランスが崩れ、最終的には双方不幸になるので、結果オーライだったと思っています。

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