おおにし

大與の大西巧です。和ろうそく屋をやっています。

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最近の記事

正義とは

ごきげんよう。ご無沙汰しておりました。 さて、今日のお話は、孫さんのお話ではありません。 僕が住む滋賀県高島市の市長選挙、市議会議員選挙終わった。 結果見てると、ほーんとなんだかなーと思う。 これ選挙前に上がってた動画なのだけど、すごくわかりやすくまとめられてたのと、なんちゅうこと起こってんねんと、おらが町のことを放っておいたことを猛省した。 もう結果は出ちゃっているのだけど、なんでそういう結果になるんだろうと、モヤモヤが止まらない。 必ずしも、真っ当なこと言って

    • 音楽とろうそく

      大與のろうそくにぴったりの音楽を作ってもらいました。 トウヤマタケオさんが作曲されて、いろんな大人の事情があって、音源だけでは売れないのだけど、ろうそくと合わせて販売しようと思います。 多分来週にはリリースできると思います。 『灯す』と名付けられたこの楽曲は、 一概に非効率だと切り捨てられるような 自然と人・人と人とのつながりやあたたかさ、 お互いをおもいやる気持ちなど、 それが人間にとって最も大切なものだと伝えてくれるような そんな曲になりました。 音楽とろうそくは

      • だって知っちゃったんだもん

        「だって知っちゃたんだもん〜」って、ずいぶん昔に言ったあの人、ビートルズにいそうな顔だなって当時思っていた。 昨日はこのnoteを始めるきっかけを作ってくれたキクチさんに、かなり粗めに翻訳すると「若い子集めますから、なんか喋ってください。そうすると若い子たち喜びます。」的なお願いをされていて、その会があった。題して、 「和ろうそく職人さんとおしゃべりする会」 おい、めちゃくちゃダサいタイトルやんけ。 リモートでこういうのやりますよー、って誘ってくれたのだけど、始まった

        • ろうそくを見続けて泣いた話

          コロナで変わったことといえば、インスタライブを見ることがめちゃ多くなりました。 みんなやってますよね。 かくいう僕も何回かさせてもらって、作り手のメディアがいよいよメディアコンテンツ作り出した、とそういう目で見ています。 昨日というか、今日たまたま2時前に目が覚めましてね、(いつもこういう時間に起きてしまうから、これは老化と諦めている)あーあ、また起きちゃったよ、とおしっこに行くと、「@fukuintea さんがインスタライブを始めました」というお知らせが届いたのでした。

        正義とは

          大與にできること

          非常事態宣言・新型コロナウイルス感染拡大防止で外出を控えられているすべての皆様へ 大與は、私たちの生活を脅かし続けているこの事態を非常に重く受け止めています。不要不急の外出が制限されることに、私たちはあまりにも不慣れです。「家にいること」は感染拡大防止のために正しいこと、今せねばならぬことだといえ、自由の制限に生きづらくなるでしょう。 大與はやはりろうそくを通じて、この生きづらさに寄り添うことを決めました。 実は寒暖差のあるこの時期は、製造したろうそくを冷ます過程で、薄

          大與にできること

          美しいってなんだろう

          先の記事で売れなくても作り続けるのは、美しいからだ、と書いておきました。「美しい」ということは、抽象表現だ、何故ならそれはそれぞれに「美しさの定義」は違うでしょう。そういう見方は確かにできます。 1926年に端を発し、柳宗悦らによって、提唱された「民藝運動」は、各地の風土から生まれ、生活に根ざした民藝には、用に則した「健全な美」が宿っていると、新しい「美の見方」や「美の価値観」を提示した運動でした。 すなわち、美しさを定義しましょう、そしてそういうものを作りましょう、とい

          美しいってなんだろう

          美しいものをつくる

          櫨(はぜ)という木がありまして、この木の実から採れる蝋(ろう)を「櫨蝋(はぜろう)」といいます。 その櫨蝋で作るろうそくを「櫨ろうそく」といいます。 それを手掛けというやり方で作ります。 大與の櫨ろうそくは、100%櫨蝋だけで作ります。 作り方はこれ 値段はまあまあだと思います。150mlのリンゴジュースが350円するとして、まあまあやな、という感覚だと思います。 だからと言ってはなんですが、ここだけの話、そんなに売れません。リンゴジュースじゃなくて、櫨ろうそ

          美しいものをつくる

          君たちはどう生きるか。そして俺はどう生きるか。

          一人息子がいまして、5歳になるのですが、これがまた言うことを聞かなくて。 言うこと聞かないのが子どもとみんな言ってくれるのですが、僕はこのへん、偏屈になっていまして、15歳までは絶対に言うこと聞かせることに決めています。 15歳までに本当に大切なことを癖にさせる。本当に大切なこと以外は別に小さなことで、小さなことは大人になって形を作っていけばよろしい。 親の言うこと聞け、なんて時代錯誤!という極左ママが横にいるのですが、ほなお前こいつがやったことに全部責任とったれるんか。

          君たちはどう生きるか。そして俺はどう生きるか。

          自分を信じることを焦らなくていい

          美しいものを美しいと感じられる、あるいはこれは美しいです、と言い切れることは勇気のいることのような気がします。 「おいしい」と同じです。 おいしいなー、と思っても、食べログが2点台とかだったら、あれ、僕の味覚おかしいのかしら?と自分を疑い始め、これをおいしいと言う僕を周りの人たちは…なんてことを思い始めると、「あの店おいしいよ」と気軽に言えない。そういう意味での勇気です。 「周りの評価」が本来感じるべきものを感じられなくさせている、というのは本当に由々しき問題だと思います

          自分を信じることを焦らなくていい

          送りバントの話

          25年くらい前、高校生の大西は野球部にいました。体も小さく、ホームランバッターではない選手が多いチームでした。 ある日のミーティングで、監督から「チームワークを漢字二文字で表現せよ」という謎の質問が投げかけられました。 「仲間」とかですか?と答えると、 甘い。「犠牲」だ。と言われました。 ごくり… 「仲間」も正解だろう、と思っていましたら、「お前ら、チームのために犠牲になれるのか」とこっちの気も知れず、話は進みます。 犠牲ってなんだろう、と大西少年は考えました。野

          送りバントの話

          この年末に起こった話

          2020年になりました。 2019年の年の瀬に、3年前に大喧嘩して以来、一言も口を聞いていなかった父と向き合うことができました。 40歳にもなって恥ずかしいのですが、こういうこともあります。 このまま父の葬式まで話さないんだろうな、と思っていましたので、僕の心の天岩戸が開いたときは、自分でも不思議な感覚でした。 それまでも母からは、父との和解と謝罪を「髪切れ、髭剃れ」と同じ空気で強要されていました。その都度、「嫌です。絶対わかりあえない」と僕の心はますます閉じていった

          この年末に起こった話

          2020を目前にnoteはじめました

          僕よりも15歳も若い菊池さんという女子が大西さんの文章を読みたいです。と言ってくれました。 若い子にそんなことを言ってもらえるとうれしいので、ちょっとずつですがはじめようと思います。 はじめましての方へ自己紹介します。 大西巧といいます。さとしと読みます。初見でちゃんと読んだ人はいません。お寺のお坊さんがつけてくれました。 父は明弘、母知栄子。大西の家の長男として、生まれました。いま40歳です。 大西の家は曽祖父から和ろうそく屋をやっていまして、いろいろあって(まぁ

          2020を目前にnoteはじめました