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このご時世に根性論は必要か?

根性論といいますか。

飲食業に限らずブラックな環境ってのはどこの業界にもあるものです。

ご多分に漏れず、僕も10年くらい前は上司からの圧力や、パワハラに耐えてきました。もちろんそれらが良かった…という話ではありません。

このパワハラに耐えるべき論と、今時そんなの古臭い論と、いまだに定期的に二極論として話題に上がります。

僕はどっちかって言うと、もうそんなの古臭いだろ。派だったのですが、最近ちょっと考えが変わってきたので今回はそんな話。

大企業の会長の話

常連さんに名前を言えば誰でも知っているような大企業の会長がいます。

御年60歳くらい。とても気さくな方で分け隔てなく誰とでも話してくれます。僕も立場上よくお話させていただきます。

その方をAさんという事にしておきましょう。

Aさんとの会話の中で筋トレの話になりました。
僕もよく筋トレをするので、筋トレやプロテインの話で盛り上がりました。

そんな中でAさんがこんなことを言っていました。

「筋トレってさ。筋肉にストレス与えて、筋線維が切れるわけでしょ?それがなにくそって回復して筋肉が太くなるんだよね?これって人の心でも一緒だと思うんだよね」

「やっぱり”なにくそ”って頑張るのは大事なことだと思うんだよ。耐えられるかギリギリのプレッシャーで仕事させて、そこで頑張れるとさ、次はもっと頑張れるんだよ。最近はうちの会社でも定時出社、定時帰りの若い奴も沢山いるんだよ。もちろんそれは良いことなんだけど、頑張るときは頑張る気合いみたいなのが見えるやつの方がいいよな。」

「僕の知り合いや、うちの役員たちをみてても、みんなここぞって時には徹夜したり、精神的にとてもキツイ思いをして仕事して頑張った人ばっかりだよね。やっぱりトップに立てる人間ってのはそんな人間なんだよな。」

「あ。でもひとつ大事なのは、プレッシャーをかける側には愛が必要だよ。イジメるんじゃなくて、そいつの為に思ってやらせる。これが無いとダメだ」

この話を聞いて、これが完全なるファイナルアンサーじゃないかと思ったわけです。

結局のところ・・・

上司や先輩から圧力を受けている側はずっともう勘弁してよ…と思い続けて、圧力をかける側はもっとがんばれ。という意味を込めている。

これって両者の気持ちが交わることってほとんどありません。

ただ単に性格が悪くてイジメているだけの上司もいれば
実は愛がこもっているのにそれを察知できない部下もいる

結局平行線だから、いつも同じ話題で盛り上がる。

でも、Aさんが言っていることが全てで。

プレッシャーをかけられる人は、仕事をする上でどうしても頑張らなきゃいけない時があるし、頑張ったら精神的にも成長できるし、そこから逃げたらやっぱり上には立てない。

プレッシャーをかける側は、絶対的にその人のためを思って言わなきゃいけないし、それが出来ないならプレッシャーなんかかけちゃいけない。「自分はこうされたから、下にもこうする」なんて理由は間違ってもしちゃいけない。

お互いの理解や気持ちが分かったうえでなら、根性論や精神論も大事ってことになる。
その為には普段からの良い人間関係や、尊敬が必要なんだと再確認。

当たり前の話といえば、当たり前なんだけど、こうやって大企業の会長が言うから説得力がより出る。

とっても大切なこと。






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