見出し画像

噂の現場に行ってきた

台風19号による大雨・強風。
それによる河川の氾濫・堤防の決壊で、長野の新幹線車両基地が水没した。そしてそこには、12両編成の最新鋭の新幹線が10本停泊していた。

この新幹線が水没したというニュース。
先週日曜日以降、テレビ・新聞などのメディアや、TwitterなどのSNSでは度々目にすることが多かったニュースではなかろうか。

そんな噂の現場に、昨日行ってきた。

noteやTwitterを見ていただいている方はわかると思うが、今年に入ってからずっと新幹線にお熱。
新幹線好きとしてはほんとにショックなニュースでした。

その時の気持ちはこのnoteに書いたんだけど、1週間経って、被害の全容がわかるうちに、現地でその姿を見ておきたいという心が生まれた。

車両基地自体も宇宙基地みたいでかっこいいとか、写真映えするとか、色々な話が出ていたので、そもそも行ってみたいと思っていた場所だったこともあり、今回現地へいくことを決めた。


現場は、長野駅から北に8kmほど離れた、長野市赤沼という地域にある車両基地dで、北陸新幹線(長野経由)を走るE7系、W7系新幹線電車の保守・点検整備を行う車両基地である。

千曲川からは約1km離れた場所にあり、基地のある場所自体水害などの危険もあるエリアだったそうで、車両基地自体も地面よりは高いところに設置されているが、今回大雨により被害を免れることはできなかった。


画像1


さて現場だが、最寄り駅はしなの鉄道北しなの線・JR飯山線の豊野駅。
そこから徒歩約10〜15分のところにある。

この豊野駅の東側、千曲川の方の市街地は、川から1~2kmほど離れてはいるが、大雨により床上まで水に浸かってしまった。

水が引いて最初の週末ということもあって、現地では後片付けに追われる人がたくさんいた。
ボランティアやライフラインの担当者の方まで様々な人を見かけた。


画像2


画像3


テレビでは見たことはあるけれども、初めて見る被災地に目は釘付けだった。

道路は泥や土埃で汚れ、流された家財道具や物置などが散乱。
車が通れば土埃が舞い、歩道にまで災害ごみが山のように積まれている。

自分の家の近くには川はないため、こういった災害に見舞われることはまずないとは思うけど、もしも今後そういうことになったら・・・と思うと骨が折れる。

我々にできることは、被災地への募金や、長野の名産品などを買ってあげることしかできないかもしれないけど、少しでも力になれればと思った瞬間だった。

さて、前置きが長くなってしまったが噂の現場へ。


画像5

画像4

画像6

画像11


車両基地の周辺は、りんご畑に囲まれている。
水はほとんど引いていて、泥や土埃がすごかった。

りんご畑の木々は倒れ、あちこちに落下したり、流されて汚れてしまったりんごがあった。
また倒れてないりんごの木にまだなっているりんごは土や泥がついて汚れてしまっており、たくさんのりんごが被害を受けていた。

車両基地の鉄の柵や線路上には、ごみや草木、流されたりんごなどがまだくっついており、水かさがどこまで上がったのかがわかる。


そして、新幹線の見える場所へ進んでいった。


画像7


このアップルブリッジあかぬまは、車両基地・新幹線の本線上を渡れる高架橋で、新幹線を撮りにくる人には有名な撮影地である。

写真の奥の方に、通常通り車庫に止まっているようだが、ニュースでも報道があったように水没してしまった。

修理して使うより、費用面などのことから新車を代替製造した方がいいということから、水没した新幹線は廃車になる可能性が高いらしい。

画像8

画像9

画像10


パッと見は、何ら変わらないいつもの新幹線車両。
それが、かえって悲しく目に映る。

車両群を見ながら撮影していて、涙が出そうになった。
何ともいたたまれないい気持ちというか・・・

なぜこの車庫に留置したままにしてしまったのか?
これが最善だったのか?
他の手段はなかったのか?

現在JRの方でその辺の経緯は調査中ということなので、情報が出るのを待つしかないのだけど、また同じような悲しい出来事が起きないといいなと思うばかりである。

ちなみに現在復旧してない北陸新幹線の長野〜上越妙高は、10/25(金)に運転再開とのこと。
ただし、こうやって水没した編成も多い中で、通常よりも少ない本数での運転となるらしいので、利用する方は注意が必要である。


がんばれ北陸新幹線!
そして頑張れ、被災地長野の皆さん!!




サポートや有料noteの売り上げは、1day1JK撮影の撮影費や衣装代として使わせていただいております。いろんな場所へロケに行きたいと思っておりますので、ぜひサポートよろしくお願いいたします!!