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キャンドル男、ではない

私の夫の好きなところは、芸能人に徹底的に疎(うと)いところである。
(以前エレベーターできれいな人と乗り合わせたというからよくよく聞いてみたところ、その女性が松嶋菜々子だったことがある。)

彼が会社であまりにも話題についていけなかったら困るかと思って超有名な芸能ニュースに関しては時々教えるようにしている。

今回も、「広末さんの話知ってる?」と振ってみたところ、「ああ、キャンドル男でしょ」という言葉が返ってきた。

キャンドル男。

たしかにキャンドルを作ったり売ったりイベントをプロデュースしたりしている男性だけれど、(意外とそんなワードを知っていたのか)という気持ちと、知っているということを「キャンドル男」という言葉で表現した夫のやり口になんとなくかちんと来た私は、

「うーん。あの人はキャンドル男じゃなくてキャンドルアーティストというれっきとした肩書があってね、ちゃんとジュンさんという名前があるのよ。キャンドル男じゃないの」

うっかり夫の挑発(?)に乗ってしまった私は、特別ファンでもないのに思わず「ジュンさん」という呼び方をしてしまった。ジュンさん。

さらにジュンさんが今回の件でちょっと変わった対談形式の記者会見を開いたのが話題になっているということまで前のめりになって解説してしまった。

しかし、めったに芸能人の名前をおぼえないうちの夫の心に深々と突き刺さった「キャンドル」というネーミング。広末さんが結婚した時にもその名は衝撃的だったけれど、改めてそのネーミングセンスに脱帽です。

みたかの小さなプリン屋さんももっと人の心に突き刺さるような短い名前にしたほうがいいだろうかとまで考えさせるキャンドル氏、恐るべしである。

それではまた明日お会いしましょう。


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