クレープ屋、むずっ!
みたかの小さなプリン屋さんがいかにして失敗したかを毎回400~500字で綴るシリーズ『プリン屋開業失敗ものがたり』です。実話だよ
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求められてもいない押しかけバイトとして町いちばんのおいしいクレープ屋さんで働かせてもらうことになった。
お客としては来たことがある店。もちもちした生地がとてもおいしくて、生地のおいしさを生かしたシンプルなキャラメルクリームがお気に入りだった。
今までは外側から見ていたカウンターの内側に入った。
勢いだけで来てしまったがなかなかに難しそうだぞ……というのが内側に入っての感想である。
飲食店で働いたことはあるが販売だけで調理をしたことがない。
注文を受けクレープの皮を焼きつつ中に包む材料を用意し同時に渡せるようにドリンクも用意し出来上がり品をまちがえなく渡し会計をする。
社員さんやバイトの人はもちろんてきぱきと無駄のない動きでスピーディーに注文をこなしていく。「え、サーカス?」ってぐらい超絶技巧に見えるが、屋台をするならこれぐらいできなくてはならないだろう。
でもこれ・・・できるかなぁ。メニューめちゃ多いし。なんかタピオカドリンクも作らなきゃいけないし。勢いだけで来てしまったけど、私にできるかこれ? どうする私?
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