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MONGOL800の唄う「琉球の心」の意味を少し理解した、ほんの少し

『MONGOL800 ga EXHIBITION モンパチ展 in Okinawa - 20th Anniversary』に行ってきました。

本当ににわかファンで、心からのファンの方々には殺されそうなレベルなのですが、「いやぁ、大学時代にカラオケっていったらもっぱらモンパチだったよねぇ」みたいなノリで行ってきたわけなんです。

沖縄県浦添高校の同級生で結成された、モンゴル800。あんまり認識していなかったが、よくよくプロフィールを見たら、私と同世代。沖縄では、高校時代から注目されていたみたいだけれど、東京に上陸したのは私が大学に入ってからだったんですね。(音楽に詳しい方はもっと以前からチェックしていたかもしれませんが。)

ハンカチ持って涙ながら彼らの20年の軌跡を見つめるファンを横目に、大学時代どんなシチュエーションで聞いたかなぁなどと自分を思い返す私。カラオケやら、ドライブやら。そんなみんなで盛り上がる場面には、よく流れていた。

当時は、「やっぱり沖縄のきれいなビーチで育つから、こういうノリがいい曲が生まれるよねぇ♪」くらいに思っていたように思う。というか、この展示を見に行くまでは、私はずっとそう思っていた。

企画展では、これまでモンゴル800のメンバーが載った新聞や雑誌も多く展示されていた。そして、驚いたのが沖縄の新聞などで彼らが文化人的な取り上げられ方をしていたこと。
基地について、沖縄の過去について、未来について、自然について。そんなことを話していた。

もしかしたら、沖縄と東京では、彼らの曲の響き方が違うのではないか?

彼らの歌詞が展示されていてじっくり読み込んでみた。


泣かないで人々よ
あなたのため 明日のために
すべての国よ
うわべだけの付き合いやめて
忘れるな琉球の心
武力使わず自然を愛する
自分を捨てて
誰かのため何かができる

わぁ、なんだかコレ、すごい歌詞じゃないですか?
大学時代どれだけ浮かれポンチで気づかなかったんだよ、という感じですが。沖縄で半分暮らし始めて、この歌詞がいかに想いの詰まったものかが、わかるようになりました。
沖縄の人たちは、沖縄戦で親族を失っていない人はいないという状態なんですよね。そして、まだ本土復帰をして50年も経っていない。基地反対の人もいれば、基地を生活の基盤にしている人もいる。
だからこそ、剥き出しの平和への願いを詠むのではないかと思ったわけです。

しかも、この歌詞の続きが、
「日々あなたおもい 一生が終わればいい」。
人の究極的な幸せとは何かを問いかけているような気がします。

このモンパチ展、沖縄ではCMもやっているんだけれど、もっと広く全国に告知すればいいのに。私世代の人が改めて、歌詞を味わうのにすごくいい機会だと思いました。

「もう歌詞なんていやっちゅーほど知っているよ」という生粋のファンにも、VRでモンパチと一緒に舞台に立っているのを楽しめる体験型の展示なんかもあるので、オススメ。(すごく自分がキャーキャー言われている気になる。)

あと、個人的には、Coccoとの対談をした際の記事なんかも読めて楽しかった。Coccoのライブに毎度号泣しているので。それぞれが沖縄のあり方への思いを語っていて、「沖縄ってすごく複雑なんだな。でも、みんながそれぞれすごく愛しているってすごいな」と思って帰ってきた。

グッズもとてもかわいいんだよね。(ついライブ気分でTシャツを買ってしまった笑)この時期沖縄に行く方は是非足を運んでみてください。

2018年10月06日(土) ~ 2018年11月05日(月) @沖縄県立博物館

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