この選択が明日を決める

 連日の猛暑で信じられない気温が並んだこの夏。アリゾナではサボテンが枯れ、各地で山火事が起こった。産業革命以降の地球の平均気温はすでに1度上がってしまったし、これからもあがるだろう。すでに取り返しのつかないところまで来てしまっている。
 気候変動に関するさまざまなニュースを見て、胸が苦しくなる。もう関係ないと、知らないことにしてしまいたい。思考停止で生きられたらどんなにラクだろう。
 絶望感に打ちひしがれても、無力感に苛まれても明日はやってくる。どんな明日になるのか、決めるのは自分の選択だ。
 でもいったい何をどうしたらいいのか。気候変動って環境問題ってなんだろう。その勉強から始めなくては。

『地球環境問題がよくわかる本 改訂版』
浦野絋平・浦野真弥/著 株式会社オーム社
なぜ、地球が暖めるのか、なにが地球を暖めるのか。暖まるとどうなるのか、わかりやすく易しい言葉で説明されている。原子力発電や空気や水のこと、森林破壊やゴミ問題など環境問題全般を知ることができる。さらにどう取り組んでいけば良いのか、一人ひとりができる行動も書いてある。小さくてもできることから始めていける。

『気候変動から世界をまもる30の方法』
国際環境NGO FoE Japan/編 合同出版株式会社
「気候正義」という考え方に感銘を受けた。それは「気候変動は単なる環境問題ではなく、人権、貧困、格差、性による不平等などの社会問題と密接につながっているということです。こうした不平等や不正義をなくしていこう」という考え方。
どれかひとつだけということはない。ぜんぶ繋がっていて、より良くしていかなくてはならないんだ。

 気候変動は誰かのせいじゃない。私たちの選択がもたらした結果だ。諦めたり無関心になったり、ただ怯えたりするだけではいけない。正しい知識を得て、正しく行動したい。
 私は出来るだけプラスチックフリーやゼロウェイストに生活することを選んだ。それから電力会社は再生可能エネルギーを使用している会社を選んでいる。
 こういった選択をすると「意識高い系」や「面倒な人」などと思われがちだ。それを恐れて踏み出せない人もいるだろう。私も人目が気になることもある。でも時代は変わろうとしているし、変えなくてはならない。気候変動は私たちの引き起こしているもの。当事者だという自覚を持ち、明日のための選択をする。よりマシな明日のための選択を。

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