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「享保の暗闘~吉宗と宗春」2

第2景
 
闇森(くらがりのもり)。曲者を探す新八。
別場所に宗春と春日井。
 
新八  「クソッ。どこいきやがった」
 
新八を囲むように現れる助六たち御庭番衆。
 
新八  「貴様ら、名を名乗れ」
助六  「・・・(抜刀する)」
 
御庭番衆、抜刀。
 
新八  「(抜刀し)紀州のものか?」
助六  「問答無用」
 
殺陣が始まる。
新八、頑張るが圧倒的不利な状態。
助六、倒れた新八に止めを刺そうとすると
 
御庭衆1「ぐえっ!」
 
横から現れた堅物に素手で殴られて倒れる。
 
助六  「何者?」
 
堅物、次々に御庭衆たちを殴り倒していく。
最後に倒した御庭衆の刀を奪う。
助六に刀を向ける。
 
助六  「退け!」
 
去っていく助六、御庭衆。
残された新八。
 
堅物  「大丈夫か?」
新八  「堅物、よくやった」
 
新八、立てない。
堅物、新八に刀を渡す。
 
新八  「これは!」
 
新八を担ぎ上げる。
 
新八  「やめろ!恥ずかしい!」
 
堅物、新八を降ろして行ってしまう。
新八、自分で何とかしようとするが立てない。
 
新八  「堅物!堅物!」
 
堅物戻って来て
 
堅物  「面倒くせえ奴だな」
 
新八を抱き上げて連れて行く。
 
暗転。
 
江戸・吉原。
宗春と春日井。

    稽古風景

春日井 「では、お怪我はなかったのですね」
宗春  「ああ」
春日井 「春さんは目立つことばかりなさるから」
宗春  「目立とうとしてしているのではない」
春日井 「黙って将軍様のいうことを聞いていれば危ない目になんて遭わないのでしょう」
宗春  「そうかもしれぬ」
春日井 「それができないのが春さんなんですけど」
宗春  「お前が一番分かってることだ」
春日井 「そうですよ。春さんがまだまだ部屋住みのかわいい坊ちゃんのころから知ってますからね」
宗春  「俺が初めて江戸に来てすぐのころだ」
春日井 「私もまだ禿でした」
宗春  「お互い年を取るはずだ」
春日井 「春様」
宗春  「なんだ」
春日井 「あの頃は、あなたが尾張藩主になるなんて誰も思わなかったでしょう」
宗春  「まあそうだろうな」
春日井 「誰もあなたに期待していなかった」
宗春  「ああ」
春日井 「無理をなさらないでくださいね。私にとって春様は、春様でいてくれたらそれでいいんです」
宗春  「春日井」
春日井 「あの頃のままでいいのではないですか」
宗春  「どういう意味だ?」
春日井 「民のために生きるのは悪いことだとは思いません。でも」
宗春  「・・・」
春日井 「申し訳ありません。遊女のたわごとでございます」
宗春  「お前を側室に取っておればよかったな」
春日井 「私には恐れ多いことです」
宗春  「すまんな」

    稽古風景

江戸城内
残された宗春、移動する。竹腰、星野が入って来て下座に控える。
乗邑、神尾来て上座方向に控える。
吉宗が入ってくる。
 
吉宗  「おお、来たか。元気そうじゃな」
宗春  「大変ご無沙汰致しまして申し訳ございません。公方様におきましては」
吉宗  「堅苦しい挨拶は抜きじゃ」
宗春  「は」
吉宗  「それで今日はどうした」
宗春  「公方様に教えていただきたき義がございまして罷り越しました」
吉宗  「なんだ」
宗春  「幕府が推し進めております、享保の改革についてです」
吉宗  「申せ」
宗春  「恐れながら申し上げます。公方様におきましては、数々の質素倹約令、どのような思いから始められたのでしょうか」
吉宗  「宗春は質素倹約には反対らしいな」
宗春  「腑に落ちていないだけでございます」
吉宗  「なるほど」
宗春  「某も一国一城を預かる身として、腑に落ちていない政策を民に押し付けることはできかねます故」
吉宗  「それはそうだな。神尾」
神尾  「は」
吉宗  「宗春に説明してやれ」
神尾  「は。ではご説明させていただきます。ご存知の通り、大権現様から始まった徳川幕府は、公方様で8代目となられます。そして徳川家はこれからも未来永劫、この国を支え続けなくてはなりません。しかし5代綱吉公の御世から、幕府の財政は悪化の一途をたどっています。そんな中、近年商人が台頭してきたのは周知の通り。今、幕府がなすべきことは、商売の制限とこれまでの財政赤字を黒字に修正すること。そのためにはこの国のすべての民の協力が不可欠。故に公方様をはじめ、この国の全ての者が質素倹約に励むことが肝要。然るに幕府としましては、質素倹約令を発布し、享保の改革を進めている次第でございます」
宗春  「なるほど。つまりこれまでの徳川幕府の散財の責任を商人だけでなくすべての民になすりつけているということですな」
乗邑  「何を申すか宗春殿。無礼ではございませぬか」
宗春  「何の。某も徳川の末席におる者。無礼ではござらぬ。ただの自虐でござる」
乗邑  「ははー」
宗春  「公方様、某と公方様は同じ徳川の者。腹を割って申し上げてよろしいでしょうか」
吉宗  「申せ」
宗春  「公方様は紀州光貞公の御4男、某は尾張綱誠の20男。共に部屋住みの身です」
吉宗  「その通りじゃ」
宗春  「部屋住みであった我らには、責任がない代わりに民と接する機会が多くあったかと思います」
吉宗  「そうじゃな」
宗春  「若き日に共に過ごした者たちが今、この改革で苦しんでいるとは感じませぬか」
吉宗  「宗春」
宗春  「はい」
吉宗  「お前は本当にいい奴だなあ」
宗春  「ありがたきお言葉」
吉宗  「褒めているのではない」
宗春  「はは」
吉宗  「わしは羨ましがっているのだ」
宗春  「羨ましい?」
吉宗  「尾張に戻れば昔の仲間が待っているのだろう」
宗春  「はい」
吉宗  「わしはもう昔の仲間に会うことはできぬ」
宗春  「そんなことはありますまい」
吉宗  「そうなのだ。わしはもう紀州の殿様ではないからな」
宗春  「・・・」
吉宗  「宗春、楽しかったぞ。また訪ねてこい」
 
吉宗立ち上がると
 
宗春  「そういえば」
吉宗  「なんだ」
宗春  「どうやら私の命を奪おうとするものがいるようです」
吉宗  「なんだと?」
宗春  「私の宴の席に矢が一本飛んで参りました」
竹腰  「えっ」
宗春  「急ぎ我が藩の手の者が曲者を追ったのですが」
吉宗  「誰だったのだ」
宗春  「星野」
星野  「恐れながら申し上げます。曲者に追いつき、小競り合いとなったものの、結局逃げられてしまったとのことでございました」
吉宗  「そうか」
星野  「しかしその時、曲者から刀を一振り奪ったのですが、その柄頭(つかがしら)には葵の御紋が施されておりました」
吉宗  「ほう。葵の紋が」
宗春  「つまり徳川家の家臣のどなたかが私を狙ったということでございます」
吉宗  「乗邑、何かきいておるか」
乗邑  「いいえ。私は何も。しかし物騒な話でございますな」
吉宗  「誰がそのようなことをしたのか探ってくれ」
乗邑  「畏まりましてございます」
宗春  「ありがとうございます」
吉宗  「身に覚えはないのか」
宗春  「分かりません。ただ私は私の思う正義を貫くことを信条としていますので、私を疎ましく思う者もいるやもしれませぬ」
吉宗  「お前はお前の思う道を進むがよい。それがお前の正義であるなら隠れる必要もなかろう」
宗春  「ははっ」
吉宗  「お前の書いた本『温知政要』、読ませてもらったぞ」
宗春  「それはお目汚しを」
吉宗  「実にお前らしい本であった。お前はそれでよいのだ」
宗春  「ありがたき幸せにございます」
 
吉宗、去っていく。
 
乗邑  「では」
 
乗邑、神尾も立ち去ろうとするが
 
乗邑  「宗春殿」
宗春  「はい」
乗邑  「竹腰殿に少し話がござる」
竹腰  「私でございますか」
乗邑  「そうだ。時間をいただけるか」
宗春  「畏まりました。では御免」
 
神尾、宗春、星野出ていく。
 
乗邑  「竹腰殿」
竹腰  「はっ」
乗邑  「貴殿はどう思われる?」
竹腰  「どう思われるとは?」
乗邑  「宗春殿のことだ」
竹腰  「我が殿が何か」
乗邑  「先代の継友公と比べて少々扱いづらくはないかと思ってな」
竹腰  「殿は懸命に働いておられます」
乗邑  「貴殿は尾張の附家老ですな」
竹腰  「勿論でございます」
乗邑  「附家老とは幕府が置いた役職。尾張にいながら幕府のために働くのが貴殿の務め。そうじゃな」
竹腰  「はい」
乗邑  「貴殿は『温知政要』を読んだか」
竹腰  「・・・はい」
乗邑  「これまでの尾張は、幕府が進めてきた改革に異を唱えるようなことは一切なかったが、宗春殿が藩主になった途端、何やら空気が怪しくなったとは思わぬか」
竹腰  「『温知政要』はわが殿が理想と思っていることを書いたものと推察いたします」
乗邑  「いや、あれは幕府への反逆だ」
竹腰  「反逆?」
乗邑  「そなたは幕府の附家老。当然だが尾張が反逆の狼煙を挙げた際は、幕府の命に従ってもらわねばならぬ」
竹腰  「は、はい」
乗邑  「改革は日本全国に流布しておる。国中でこの改革を進めねばならない。尾張もまた同じでなくてはならぬ。宗春殿はそのことを分かっておられぬようだ」
竹腰  「・・・」
乗邑  「竹腰殿、貴殿にはそのことを宗春殿にきちんと教えて差し上げて欲しいのだ」
竹腰  「私が、でございますか。しかしそれは」
乗邑  「難しいと申すか」
竹腰  「いえ・・・」
乗邑  「もし出来ぬのなら、藩主を代えていただくしかありませぬな」
竹腰  「藩主を代える?」
乗邑  「徳川御三家は一丸でなければならぬ」
竹腰  「我が殿は信念を持って政をしようとしております。私が申したところでお考えがすぐに変わるかは」
乗邑  「藩主を代える方法はいろいろあろう。例えば」
 
乗邑、矢を射るような動き
 
竹腰  「松平様もしや、先ほどの話は・・・」
乗邑  「何の話だ?」
竹腰  「いえ」
乗邑  「確かに言い置きましたぞ」
 
立ち去る乗邑。
 
竹腰  「・・・(はっとして)松平様!お待ちくだされ!」
 
乗邑を追う竹腰。
 
尾張・名古屋城下。
たらいに洗濯物を入れてふくとひでが出てくる。

    稽古風景

ふく  「ああ、いい天気だねえ」
ひで  「まさに洗濯日和だよ」
ふく  「それ、よっこいしょっと」
 
たらいを降ろして
 
喜八  「おやおやどうしたいお二人さん」
ひで  「どうしたいって見りゃわかるでしょ」
喜八  「何をしてるのかって聞いてるんだよ」
ふく  「洗濯に決まってるでしょ」
ひで  「タコ踊りでも踊ってるように見えるのかい?」
喜八  「なるほど・・・ジャーン(洗濯板を出す)」
ひで  「何よそれ」
ふく  「え?これってもしかして最新の洗濯板じゃない」
喜八  「ふく!良く知ってんな」
ふく  「どうしたのこれ?アマゾンでも売り切れだったのに」
喜八  「今、最先端は名古屋なんだよ」
ひで  「どういうこと?」
喜八  「最近じゃ江戸も京都もしけちゃってっからよ。物売りはみんな名古屋に来るんだよ」
ふく  「アマゾンより名古屋ってこと?」
喜八  「そういうこと。だからそこで買ったってわけ」
ふく  「へええ。そりゃすごいね」
ひで  「え?どういうこと?」
喜八  「宗春様のおかげだよ」
ひで  「どういうことかって聞いてんの!」
喜八  「宗春様がこの名古屋を大都市にしようとしてんだよ」
ひで  「大都市?」
喜八  「ひで、大都市といえばどこだ?」
ひで  「江戸、大坂」
ふく  「京都」
喜八  「そして江戸と大坂の間にあるのは?」
ひでひく「名古屋!」
喜八  「そう。宗春様は名古屋を真ん中の京ってことで『中京』にしようとしてるんだ」
ひでふく「中京?」
喜八  「そう」
ひで  「それってすごくない?」
ふく  「すごいって!」
 
買い物に向かう小さん、千早、朝雲が通りかかる。
喜八と小さん目が合う。対角線の別場所にいく遊女たち。
 
喜八  「・・・」
ふく  「ん?喜八っあん?」
喜八  「・・・」
ひで  「どうしたのさ(喜八をひっぱたく)」
喜八  「おい!」
ひで  「なに!」
喜八  「あれ誰だ?」
ふく  「あれって?」
喜八  「あそこにいる綺麗な子たち」
ひで  「あれは、西小路にできた遊郭の子たちじゃないか」
喜八  「遊郭?」
ひで  「江戸に吉原って遊び場があるだろ」
喜八  「ああ」
ひで  「それに倣って宗春様が作ったんだよ」
喜八  「その西小路に行けばあの子たちに会えるのか?」
ひで  「会えるけど、お金もかかるんだよ」
喜八  「へえ」
ふく  「あたしたちみたいな長屋住まいには関係ないとこだよ」
喜八  「ちょっとお話してくる」
ふく  「何言ってんだい。鼻にもひっかけて貰えないよ」
ひで  「お金、あるの?」
喜八  「ない」
ひで  「そりゃだめだわ」
喜八  「そうか・・・」
ふく  「そんなことよりホラ、洗濯洗濯」
ひで  「これ借りるわよ」
喜八  「おう」
 
通りがかる六道屋。
 
六道屋 「どうも」
喜八  「どうも」
六道屋 「あの子たち、気になるのかい」
喜八  「ええ、まあ」
六道屋 「どの子が一番?」
喜八  「一番右の・・・」
六道屋 「小さんか」
喜八  「小さん?呼び捨てですか」
六道屋 「そうだよ。顔見知りだからね」
喜八  「はあ」
六道屋 「小さんは確かにいい女だがちょいとトウが立ってるかもしれねえな」
喜八  「トウが?」
六道屋 「一番 気立てがいいのは千早じゃねえかな」
喜八  「お兄さん、あの子たちと顔見知りなのかい」
六道屋 「今そう言ったよね」
喜八  「お願いします。小さんを紹介してくれませんか」
六道屋 「そりゃ無理だ」
喜八  「何でです。そこにいるんだから」
六道屋 「そこにいたってね、遊女たちは話しかけて欲しくないときがあるの」
喜八  「そこを何とか!」
六道屋 「分かった分かった。じゃあこうしやしょう。近々西小路の遊郭にご一緒する。そこでなら紹介できますぜ」
喜八  「遊郭・・・」
六道屋 「どうしやした?」
喜八  「懐がちょっと」
六道屋 「大丈夫ですって。今は尾張バブルなんですぜ」
喜八  「尾張バブル?」
六道屋 「それとも、やめときますか」
喜八  「行きます行きます。ぜひとも連れて行ってください」
六道屋 「分かりやした。お連れしましょう」
喜八  「ありがとうございます!」
ふく  「喜八っつあん。行くよ」
喜八  「分かったよ。ったく・・・俺、日置の畳職人で喜八って申します」
六道屋 「喜八さん、分かりました」
ふく  「ちっとは手伝いなよ」
喜八  「うっさいな・・・必ずですよ!絶対ですよ」
 
ふくとひでを追うように去っていく喜八。
街中となる。町衆たちが通りがかり賑わいを見せている。
六道屋、人待ちしている。
星野が現れる。
六道屋が手を挙げると町衆たちストップモーションとなる。
 
星野  「何か分かりましたか?」
六道屋 「やはり幕府の差し金のようで」
星野  「幕府の誰だ」
六道屋 「分かりませんが、春さんを狙ったことを考えれば」
星野  「将軍に近しい者・・・」
六道屋 「それ以上は」
星野  「分かった」
六道屋 「では、あっしはこれで」
 
六道屋、ストップモーションの町衆を抜けて去っていく。
星野、一寸考えていると、助六が現れる。
 
助六  「星野様」
星野  「貴殿は?」
 
助六、文を渡し行こうとする。
 
星野  「何者だ?」
助六  「・・・」
 
町衆、動き出すのに紛れて去っていく助六。
町衆も徐々に去っていき、星野が下手に一人になる。

名古屋城内
に待っている星野。そこに現れる宗春。

    稽古風景

星野  「それがこの文でございます(と渡す)」
宗春  「幕府には俺を面白く思ってないものが大勢いるからな」
星野  「神尾春央様は、名古屋までいらして祭りを御止めになっております」
宗春  「神尾か。しかし神尾が頭ではなかろう」
星野  「はい。では」
宗春  「・・・松平乗邑」
星野  「確たる証拠はございませんが」
 
上手に現れる乗邑と神尾。
 
宗春  「乗邑は幕府の実権を握ろうとしているフシもある。あり得るな」
星野  「もし乗邑様であれば注意が必要かと存じます」
乗邑  「星野は確かに文を受け取ったのだな」
宗春  「吉宗様は乗邑を信じすぎているかもしれぬな」
乗邑  「改革は必ず成功させねばならぬ」
神尾  「そのためには何としても宗春様のお考えを変えていただかなくては他藩への示しがつきません」
宗春  「改革そのものが悪いとは言わぬ。ただ行き過ぎは民を疲弊させるだけだ」
星野  「だからこそ吉宗様はご自身が率先して質素倹約をしているのかと」
神尾  「今は質素倹約して国力を高めねばならないのです。他に未来への道はありません」
乗邑  「そんなこと分かっておる」
宗春  「乗邑は何も分かっておらぬ。質素倹約をするのはその先に楽しいことがあると思えてこそなのだ」
神尾  「万が一、宗春様のお考えが変わらねばどうなさいますか」
乗邑  「その時は、誰かの手を汚さねばならぬかもしれぬな」
宗春  「乗邑は俺の命を狙うかもしれぬな」
星野  「先日の矢も乗邑様の差し金であればそういうこともあるかと」
宗春  「何が吉宗様のためなのか乗邑にもう少し考えて欲しいものだ」
乗邑  「改革の邪魔をすることは許されぬ」
神尾  「しかし公方様は宗春様のことを大切に思っているようですが」
乗邑  「幕府の政策に歯向かうのは逆賊と同じだぞ」
宗春  「今一度、吉宗様と二人で話がしたいものだな」
星野  「乗邑様はそれを許さないでしょう」
宗春  「乗邑・・・」
乗邑  「宗春・・・」
宗春乗邑「面倒な男だ」

稽古風景

暗転。

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