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観察による気づきは技術である。『観察の練習』(菅俊一)_048

蔦屋さんで見かけて、「買おうかなあ、どうしようかなあ」と迷ったのだけれど、今日はいったん帰ろうと思って家についたら、夫がビールを飲みながら読んでいた本です。

『観察の練習』

まず、これ、装丁がものすっごく素敵なのですが、その素敵さが、Amazonなどの書影ではまったくわからず。なので、実物ぜひみて欲しいです。

最近、ある著者さんとお話をさせていただいていて、いかに自分が固定概念にしばられた思考をしているかを思い知らされたのだけれど、

そういう自覚がある人の頭の体操に、とってもいいのではないかと思いました。いま、この文章はあるファミレスで書いているのだけれど、この本を読む前と読んだあとは、世の中の見え方がまったく変わるなあと感じました。


あれ、さっきもいたっけ、この人。
あれ、照明の色、さっきもこれだったっけ。
なんでドリンクバーのグラスにコカコーラのロゴが入ってるんだっけ
傘って、みんな、いろんな場所にひっかけるんだなあ・・・etc.etc.

読んだあとに、世界が違って見えるというのは
素晴らしい本の一つだと思います。
私にとって近年では「マチネの終わりに」がそれにあたるのですが
この本は、「マチネの終わりに」とは違って
多分、もう、読み返さないと思う。

ものの見方を変えるための装置なので、
その装置が作動されたあとは、
たぶん、役割が終わるものなんだとおもう。

だから、手元においておくとしたら、お守りみたいな感じで手元に置いておくものだと思うのね。
ああ、そうか、だから、こんなに装丁すてきなのかも。

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