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遺言みたいなものかもしれない

毎年お雑煮を作る季節になると思い出すことがある。

いまの夫と結婚する前に、義母に挨拶に行った時のこと。

夫が「ゆみさんは、料理が超はやくてうまいんだ」みたいなことをお義母さんに言ったとき、お義母さんが「ゆみさん、お出汁はちゃんと鰹節からとってね」と言っていたなってこと。

義母はそれからほどなくして亡くなったので、その話はそれきりになったし、だからなんとなく、わたしはそれを遺言みたいなものとして受け止めた。


まあぶっちゃけ毎回鰹節やら煮干しやらから出汁をとっててこの生活は維持できない。

でも、一年に一度、思い出すんだよね。お雑煮を作るとき。
お義母さんはどんなお雑煮作ってたのかな、って。

地に足をつけた生活なんて、今年もする気は無いし、丁寧な生活もまあ今年も無理だろう。

だけど、大切な人と大切な時間を過ごして、聞かなきゃいけないことを聞ける時に聞くことはやりたいとおもう。

2017年はたぶんいい年になる。



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