コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、aaploit代表 ・中澤賢 京都芸術大学 大学院修士課程卒(MFA)、PHOTO GALLLERY FLOW NAGOYA代表 ・北桂樹 京都芸術大学 大学院博士課程卒(PhD)、現代写真研究者
2024年1月13日から24日まで、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科の卒業制作展が行われた。インスタレーション領域で展示してあった大野みなみ《 む 》を鑑賞してきたのでレビューを以下に記載する。 大野のインスタレーション作品は、様々なオブジェクトが併置してあるのが特徴的だ。ボックスと塩ビ管を交互に積み上げ、その最上部の曲がった塩ビ管から、電話のカール状になったコードのようなものがぶら下がっている。ボックスの中には更に細い管やDVDディスクなどが配置され