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一級建築士学科勉強法

過年度生の方々は独自の勉強法をお持ちかと思いますので、初年度の方のために自身の1月から試験までの大まかな勉強内容を記載します。きちんと勉強すれば、初年度でも十分合格を狙えるかと思います。

2024年一級建築士試験までの期間|satsu@構造設計 @ssatsukiy #note https://note.com/satsuki_kentiku/n/nfd77a7a5d85f

勉強時間について上記の記事に記載していますので、これから勉強される方でも十分間に合います。
資格学校からいろいろ教材は提供されますが、過去問題集の使い方などは自己判断になるかと思います。

1月
この時期には勉強道具が一式揃っていることかと思います。また早い人では法令集の線引が既に終わっている方もいると思います。まだの方もなるべく早い時期に法令集の線引は終えておくことオススメします。
構造力学:
苦手な人は一番理解に苦しむ分野になりますが、ここを抑えておくだけで5.6点は確実に取れるという安心感にも繋がります。暗記分野ではないので、この時期にきちんと理解しておくことで後々楽になります。
法規関係:
法令集を引くという作業は想像以上に時間がかかります。当日、全ての問題で法令集を引いていては当然時間も足りなくなってしまうため、一部の問題は知識として持っておく必要もあります。しかし、新出の問題はやはり法令集を引く必要があるため、早い時期に法令集に慣れるという意味でもこの時期から触る必要があります。また、資格学校の線引令だけでは、分かりにくいため、独自にマーカーを加えていくと、より分かりやすくなります。この時期としては、構造同様にまずは法規の計算問題をしっかり理解しておくことが大事です。
ちなみすべての科目は法規の上で成り立っていますので、法規を勉強しておくことで、他の科目で繋がってくることがあり、お得に勉強できます。

2月
環境・設備:
構造力学同様に計算問題がありますので、早い段階で一度勉強しておくと、後々理解が深まり、確実に得点できるようになります。
計画実例:
得意な方は関係ないかもしれませんが、実例集も量が多いですから早めに手を付けておいて損はないです。私自身、例年5問くらいだから最悪捨ててもいいだろうと1年目は思っていましたが、まさかの11問(?)出て、ほとんど勘で回答し見事足切りになりました(笑)。
法規:
計算以外の問題もこの時期に少しずつ触れていく必要があります。
全教科共通:

この時期には暗記分野も含めて全ての範囲を少しずつ触れていく必要があります。
目安としては一週間で過去問1年分+自身の苦手分野の復習。できれば一週間で過去問2年分くらい触れるとより良いです。
過去問の解き方としては、年度ごとの問題がセンターのホームページからダウンロードできますので、それを解き、解説は自身の問題集で確認するといったやり方がオススメです。
3月の終わり頃から色々な模試が開催されていますので、それに向けて時間内に解くということにも早めに慣れておく必要があります。

3月
全教科共通:

2月同様に過去問を解き進めます。また模試も開催されてきますので、独学の方も大手資格学校2校の模試くらいは受けておいてもいいと思います。個人的にはウラ指導さんの模試も解説がとても丁寧で大変勉強になりましたし、人が解けていて自分が解けていない問題などが明確に分かりますのでオススメです。

4月
全教科共通:

この頃になると過去問10年分くらいは1周終わってると思います。2周目に入る方は1周目で勉強したことがきちんと身についてるか確認してください。まだ2周目だと間違いも多いはずです。大事なのは自分の理解度の確認です。
また、模試も引き続き受験し、復習を丁寧にすることが大事です。模試で点数が高くても本番で取れなければ意味がありませんから、正解肢以外の選択肢も丁寧に確認する必要があります。

5月
全教科共通:

過去問3周目に入ることかと思います。2周目は1周目と違い、初見ではないのでそれなりのテンポ感で解けるので、4月中に終わると思います。ちょっと遅れている方も5月中には2周目を終わらせましょう。3周目については、2周目同様に全ての問題を解くようにします。2周目で解けた問題も意外と忘れてたりすることが多いので、3周目まではきちんと全ての問題に触れておきます。
また、模試の内容もだんだん本試験に近づいてきますので、より丁寧に解くようにします。正直、結果なんてどうでもいいので、全ての問題をきちんと理解しておくことが大事です。模試の内容を少し言い換えたような問題も本試験では出てきます。

6月
全教科共通:

過去問は4周目に突入します。4周目は自分が3周目までに覚えきれなかった問題(2周目、3周目で間違えた問題)に絞って解いていきます。
作品集などの暗記分野も別で、きちんと勉強しておきます。
環境・設備、構造、法規:
1月、2月で勉強した計算問題の復習をしておきます。忘れている可能性が高いので一度全ての問題に目を通しておくのをオススメします。計算問題は内容が、きちんと理解できていれば、暗記量としては大した事ないので、確実に得点したい分野です。

7月
全教科共通:

過去問5周目に突入します。4周目で解けなかった問題や、これまで解いた中で確認しておきたい問題を厳選して解きます。また、これまで解いた模試も一度復習しておくと試験で似たような問題が出ますので役に立つはずです。
法令集については、既に相当な回数引いていると思いますので、もう問題ないと思います。
計算問題も公式を最後にきちんと確認しておくことで、当日間違えることなく解けます。
計画等の暗記分野については、当日の試験始まる瞬間まで繰り返し復習することで得点に繋がります。当日は1点に泣きますので、その1点をもぎ取るくらいの勢いで復習してください(笑)。

最後に
ここ数年の難化傾向を見ると、当日75%(93点)くらい得点できると、受かるかと思いますのでそれくらいに心持ちでリラックスできると今まで勉強してきたことを十分に発揮できるかと思います。


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