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アーミッシュの暮らし展で

中秋の頃、2020年11月28日〜30日に現在の居住地域である、群馬県で山中麻葉さんのアーミッシュの暮らし展があると、東大教授の安冨歩さんのTwitterのツイートで知りました。同時開催で安冨さんの絵画展も開催されるとのことで。

私はもう会社を辞める算段がついていたし、まだひょうたん市場へは行っていない。こんなグッドでナイスなタイミングはなかなか回って来ないだろうと、何がなんでも行くぞ!と照準を合わせており、念願を叶えられて幸せです。

麻葉さんを知ったのは、アーミッシュの研究をしている安冨歩さんがオハイオ州からYouTube配信されていた「丑三大学附属コロナ廃スクール」に安冨さんと麻葉さんとがzoomでアーミッシュの暮らしについて対談しておられた配信からでした。

その麻葉さんに、会ってお話が伺えると言う喜ばしい機会を得ることが出来ました。

場所は群馬県前橋市のレンガ蔵

建物の裏に車を停めて正面に

昔のままの梁に吊るされたアーミッシュのワンピースたちが可愛く、来場されている方々も優しい雰囲気の方々で、柔らかな会場の空気に包まれた異空間に入り込みました。

なんとなくキョロキョロ、ウロウロと会場内を徘徊して、最初に話しかけた来場者方がワンピースを試着をされると言って。その相談をされていた方が山中麻葉さんでした。

やっと、麻葉さんに辿り着いた!

アーミッシュのワンピース、可愛い。。。しかもこの方とっても雰囲気に合っていてとっても似合ってる!この方は1枚目の写真の右側でワンピースを見ている人。。。
え!!って思う。
着る物によってこんなにも人の心や魂は抑圧されているのかと思う。
だって、絶対こっちの方がこの人そのものでしょ♬この「服」の持っている力に私は感動してしまいました。

ちなみに、本来は「柄」もだめなので、このチェック柄はアーミッシュはダメ!と言うツイートを安冨さんからいただきました。

麻葉さんも、「そうそう、そうなんです。装飾的なものは一切ダメで、紐をリボンに結ぶのでさえもダメなのです。」と言っておられました。

このアーミッシュの素朴な、なんの装飾もないワンピースは、形も去ることながらとてもシンプルで合理的。素材も化繊と綿などの混紡で伸縮性があり、汚れても洗濯機でガラガラ洗える素材を使っているそうで、着ていてとても楽。ジャージのような生地で、手で触れただけでもそれは感じ取れます。

しかし、そう!私が驚いたのは、天然素材に拘っていないところ。それまで勝手に抱いていたアーミッシュのイメージは、使うものは全て天然素材で、自然を破壊しない循環型の究極のエコな暮らしと言うものでしたが、その根拠のない思い込みは完全に崩壊。

「でも、結果的には究極のエコな暮らし方なんです」と麻葉さん。

確かに、この文明の社会を考えてみれば。毎日何を着て行こうか、素材は?シチュエーションは?様々な社会的な要素、場面で沢山の服を揃えなきゃならないし、その沢山の選択肢の中から服を選ばなければならないのは、私は正直とてもきついと思っている派。
事実、今ものの処分をしていてこんなに服を持たなくてはならない事自体が使い捨ての風潮を助長し環境破壊にも至る社会の問題だとも思っている。

起床して先ず着る服に悩まなければならないと言う…何とも言い難い苦痛。
その他のことにエネルギーや時間を使いたいのです。
だから、前職は制服があって、そこは有り難かった。服を選ぶストレスはなかったから。

ファッションも楽しみの一つですが、社会に根付いた服装の概念が楽しくなくしている感もある。
また同じ服とか、そんな服だのあんな服だの。
おすぎにダサいとかダサくないとかファッションチェックされて、ふざけんな!と思うし、そんなこと言われるのであればそれこそストレス。
そこは、まあ、料理と同じで、気が向いたら緩く楽しみたい部分で普段は決まっているものがあればとても楽で全てにとってエコ。

麻葉さんがプロデュースするワンピースの素材は着ていて楽で、扱いも楽で、衣服にストレスを感じない。私もこのアーミッシュのワンピースで暮らしたくなりました。
この紅いワンピースは、安冨さんが一月万冊さんから出版されている著書「複雑さを生きる」の特典動画の中で来ておられるワンピース。
とてもお似合いでしたし、実物のワンピースも落ち着いていて派手じゃなく、幸せな紅でした。
安冨さんが選んだお気持ちが少し分かるような気がします。

最近のこちらの一月万冊さんの配信でも着ておられると麻葉さんのツイートがありました

そして、会場の奥の方に展示されていたのはアーミッシュの人々が着ていた古着。

私は着物で行ってしまい、試着をすることがやや困難だったので、身長が同じ麻葉さんが代わりに着てくれました。これは、伸縮性はないポリエステル100%。頭から被るタイプの前掛け付き。ガチのアーミッシュドレスです。

着物は今は、おしゃれ着の感覚を持っている人が多いけれど、昔は普段着です。だから、私は躊躇なく普段も着るのですが、アーミッシュの普段着と着物の普段着、どちらが脚が開くのかやってみました。

アーミッシュの勝ち!

このワンピースをひょうたん市場で着ることにしました。

日用雑貨も展示されていて。木の板の間にマグネットがサンドされており刃物やスプーンが落ちない作り。現代の利器も取り入れて合理的に暮らす人々なのだなと感じました。

小さな革靴も、しっかりとした作りで丈夫そうで可愛かった。足に良いかどうかはわからないけど。

そして、この助け合うのは当たり前と言う精神。家を建てたり、大勢の人手がいる時は皆んな総出でやるそう。
人は人、自分は自分、考え方や信条が違えば仲間と思わず排除し、交わる試みもしない。
そうして壁を築き、何があってもその築いた壁から外に出ないし踏み込まない。そう言う世知辛さのある日本の社会に生きていると。
多様性を認め、誰もが大変なことを抱えていることを思い、大変な時はその様な違いは土返しして、支えると言う事が出来る優しい社会に憧れる。
そう言う未来を想像し創造したいなと思う。

馬が居る暮らしも良いなぁ〜。未来図を描く。

そして、同時開催の安冨歩さんの絵画展。コーナーの一番手前に飾ってあった絵

私はこの絵を見た瞬間、ぶわぁ〜っと涙が溢れて来そうになる気持ちを、こんな場所で大泣きするわけには行かないと…必死に抑えました。

多分、私は自分と重ねてしまったのだと思う。子供の頃からずっと、現在も、今の状況、一人の部屋でいつもこうして何かに没頭して自分を保っている。そして、馬がいる。
これは、何か見えないけれど自分をそっと側で護る存在、大きくて優しくて暖かく光り輝いている。。。
誰もわかってくれなくても、その存在はわかってくれている。そんな在るか無いか分からないものを頼りに信じて生きて来たのです。そんな自分自身を重ねてしまう。

安冨さんの絵画は、どれも暖かく、優しく、ふんわりとして癒されるものでした。世の中には色々な考え方の人で作られているから、批判もあるけれど。うがったものの見方をする事を否定はしないし、また、鵜呑みにしてしまう事もしたくないけれど。この地球の生きる者としての素直な心で捉えれば安冨さんの思想は、未来を救う思想だと、この絵を観ても、信じて止まない。

外には移動カフェのオーナーさん達が出店されていました。もう一店舗のお店の写真が無くてごめんなさい。

それから、出会いもありました。
このイベントの主催者の方が、現在私が住んでいる場所と同じ行政区内の方だった。。。と言うのも驚き。とても、暖かく接してくれました。

それから、この若者
麻葉さんがこんな子が今ちょうど来てますって教えてくれて。紹介してくれました。

栃木県の那須にある、非電化工房と言う所に住み込みで弟子入りしている女の子達。未来を生きることに必要な技術や考え方を親方の仕事を一緒にやる事で身に付けようとしている頼もしく逞しい若者でした。

3月まで住み込み期間で、その後はひょうたん市場に行きたいなぁ〜と言って。連絡先を交換しました。麻葉さんも行きたいと言って。。。楽しみだなぁ〜未来が。

待ってま〜〜す!!他の皆さんも待ってま〜〜す!!

麻葉さん、お会いした方々、ありがとうございました。
漠然と捉えていたアーミッシュの暮らしを見習い、身近な自分の暮らしと少し結びつけられそうです。また、何故見習いたいのかと言う私自身の明確な理由も掴む事が出来ました。
楽しいひと時と、楽しい未来を手に入れられて幸せです♬

ってか、ひょうたん市場に私が先ず辿り着けるのかが問題( ̄▽ ̄)いま、頑張ってる。きっと大丈夫!

さっ!片付け片付け〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'/・*:.。. .。.:*・゜゚・*颯月

2020年12月〜この搾取とハラスメント、地球環境の破壊を容認する人の経済活動に薪をくべることをやめ、人々が自立して支え合う新しい経済や繋がりを創り出す目的で活動している宮崎県のひょうたん市場作りに参加予定。テントで寝袋のキャンプ暮らしになります。サポートで応援資金を募ってます!