皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

本日は水曜日に行われたJ2第５節のレビューを行っていきます。とはいえ、水戸と松本の試合しか見てませんけども。まあ、良いんです。一日に３試合も４試合も観るのは結構キツいと学びましたから（おい）。

それでは張り切って参りましょう。

J2第５節
水戸ホーリーホック2-2松本山雅FC
MOM：鈴木雄斗（松本山雅）
水戸は時々こういう試合をやらかすんですよね。前半めちゃくちゃ良いのに後半どうしたのってくらい落ちるってやつ。去年のホーム大宮戦とかもこんな感じでした。こういうのを乗り越えていかないとクラブとして成長できないと思います。
秋葉監督もおっしゃってましたが「マネジメント」の部分ですね。未熟な部分は裏を返せば成長の余地があるということなので。ある意味では楽しみな部分でもあります。
内容に移ります。この試合、水戸は前節に引き続き３バックを採用しました。ボニリベロのジェラと乾の３バック。中盤の底に平野。インサイドハーフが右に康太、左に山口。WBは右前嶋、左外山。２トップにピットブルと奥田という3-5-2の形でした。
一方の松本は４バックで入ります。4-2-3-1と4-4-2を可変的に入れ替えるシステムでしたが、圧倒的に4-4-2の形が多かったように思います。
お互いにハイライン、お互いにコンパクトな陣形という形でぶつかり合った両者ですが、前半は比較的中盤でのプレーが多くなりました。その中で水戸がフォーメーションを4-4-2に変更すると、徐々に攻撃の圧が高まります。ブロックの間にくさびのパスをどんどん打ち込み、テンポの良いパス回しで相手ブロックを揺さぶる。千葉戦と比べると大きく成長したなと感じさせられました。
その中でラッキーな形で得点が入ります。PA内で倒れたピットブルがGKより先にボールに触り先制点を流し込みます。更に、味方のクリアボールを追いかけた外山がこれを拾い、最後はピットブルのクロスに康太が合わせ追加点。
前半は圧倒的に水戸の試合でした。崩しのイメージは共有できているし、球際でもルーズボールでも諦めません。一方で松本はアタッキングサードでの質に乏しく、気のゆるみから失点まで許してしまう最悪の４５分間でした。
後半に入ると、松本は一気に３枚替え。水戸が序盤のチャンスを逃がすと、前線でタメを作れる阪野、ブロックの間に入り込めるセルジーニョといった交代選手の躍動で徐々に流れが傾きます。
少しずつチャンネル（CB同士の間やCBとSBの間のこと）を破り始めた松本に得点の匂いが漂い始めると、塚川からのロングボールを受けたセルジーニョの得点で１点を返します。正直、縦ポン一発での得点は今年の松本としてはあまり良い得点パターンとはいえませんが、これで完全に流れが変わりました。
とどめとばかりにイズマを投入した松本。彼が効きました。PA内でのイズマのキープから鈴木雄斗のクロスを塚川が頭で合わせます。これで同点。完全にイケイケ状態の松本。逆転に向けてなおも水戸ゴールに攻め寄せます。
ところが、ここで痛恨のアクシデント。イズマが負傷交代してしまうのです。残念ながら、これで松本の攻撃は再び停滞してしまいました。終盤は水戸も好機を作りますがもはや足がついていかず。結局、引き分けに終わりました。
両チームの得点シーンを振り返れば、「よく決めた」というより「要らない失点」という印象が強いです。松本の失点は完全に気が緩んでいましたし、水戸の失点は１失点目がジェラの対応ミス、２失点目がセルフジャッジから。得点したというより失点してしまった、点を貰った（あげた）という意味合いが強いです。今日の試合はお互い課題ばかりが残る試合だったのではないでしょうか。
ただ希望もあります。松本は再開後初の複数得点。自分たちで取ったというより相手から貰った得点という印象は強いですが、この結果をまずは前に進むためのエネルギーにしたいところ。水戸は新加入のピットブルがかなり良かった。結果もついてきましたし、ボールキープも上手い。周りとの連携がもっと深まれば恐ろしい存在になるでしょう。
MOMは同点弾をアシストしたラルフこと鈴木雄斗選手にしました。ピットブルと塚川と奥田の４人で迷ったのですが、折角の古巣戦なのでラルフにしました。
もちろんそれだけじゃありませんよ。タックル成功率5/7（試行数成功数共に両チームトップ）、こぼれ球奪取３（チーム２位）、全エリア及びアタッキングサードプレー数チームトップ、アタッキングサードでのパス数チームトップ＆パス成功率８４％というデータも踏まえての選出です。あとは走行距離とスプリント数が知りたかったですね。スポーツナビはJ1しか走行距離スプリント数が見られないの改善して（切望）。
ちなみに、ピットブルと塚川は共に１G1Aなのでわかると思いますが、なんで奥田の名前出したと思います？　彼、アタッキングサードでのプレー数チームトップ、アタッキングサードでのパス成功率17/17（成功率１００％）なんです。当然スルーパスもクロスも成功率１００％です。なんですが、アシストもしてるので印象値含めてラルフにしました（実数にすればアタッキングサードでのパス成功数はラルフが両チームトップです）。

というわけで、今回は以上です。次は週末の試合でお会いしましょう。