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天浜線写真一覧

 皆様こんにちは。カクヨムとアルファポリスで連載中の『女子2人で鉄道旅をしています』第23章のロケハン写真を上げていきます。
 今回の舞台は天竜浜名湖鉄道天浜線。浜名湖を取り囲むように走る第3セクターのローカル線です。
 例によって、一部の写真には加工を施しておりますので、ご了承ください。
 作品URLは↓から。

 それではまいりましょう。

 天竜浜名湖鉄道天浜線は、1987年に国鉄二俣線を第3セクター化した鉄道です。元々空襲に備え、東海道本線のパイバス路線として建設された路線であり、掛川駅から天竜二俣駅を経て新所原駅を結んでいます。
 旅の始まりは掛川駅からです。

天浜線掛川駅駅舎
掛川駅天浜線ホーム
掛川駅天浜線ホーム

 天浜線の改札口は、JR北口改札口を出て少し西寄りに行ったところにあります。乗り換え改札はありますが、ほぼほぼJRからは分離されてるような具合です。
 では、実際に作中で登場したキハ20復刻塗装の国鉄色車に乗って出発しましょう。

 掛川駅を出発した天浜線は、すぐに東海道本線と別れ、北へ進路を取ります。袋井市、森町、磐田市を通り、浜松市へ入ると、浜名湖の北岸に出ます。すると、最初の目的地へ到着です。

浜名湖佐久米駅駅舎

 浜名湖佐久米駅に着きました。劇中最初に訪れた駅です。漫画・テレビアニメ『ゆるキャン△』でも登場しましたね。

浜名湖佐久米駅改札口
浜名湖佐久米駅ホーム
ユリカモメに囲まれながら発車する列車

 浜名湖佐久米駅最大の特徴は、浜名湖がホームの目の前まで迫っていることです。東名高速道路が走っていることもあり眺望はそこまで良くはありませんが、圧巻の風景です。
 もう1つは、冬場に大量のユリカモメが飛来することです。そのため、冬場はバードウォッチングに訪れる人や、ユリカモメと列車を絡めた写真を撮影する人もいるそうです。
 このホーム上でみずほたちは記念撮影してたんですね。実際に写真で見ると、目に浮かぶようじゃありませんか?

 さあ、それではここでお昼ご飯とまいりましょう。駅舎内に喫茶店もありますが、ここはちょっと奮発してうなぎでもいただいちゃいませんか?

「さくめ」さん
「さくめ」さんのうな重

 浜名湖佐久米駅の目の前にある「さくめ」さん。土日には行列もできるほどの人気店です。
 ここのうな重はとても有名な逸品。やっぱり浜名湖が目の前にあると違うようです。
 カウンター席からは、うなぎを捌く様子が目の前で見られます。そして、出来上がったうなぎの美味しいこと美味しいこと。ふかふかの身にパリパリの皮。焼きたての香ばしい香りがたまりません。人生で食べた中で一番美味しいうなぎです。間違いありません。
 この「さくめ」さん、『ゆるキャン△』でも登場したお店ということで、聖地巡礼のお客さんも多く来店します。混雑必至ですが、並んででも食べる価値のあるうな重なのは間違いないです。是非、ご賞味あれ。

 それではお腹も膨れたところで、天浜線の旅を再開しましょう。今度は、掛川方面へ戻っていきます。

天竜二俣駅駅舎(国の登録有形文化財)

 やってきたのは天竜二俣駅。天竜浜名湖鉄道の本社と天浜線の車両基地がある駅です。
 実はこの駅、駅前の看板にも書いてあるとおり、車両基地見学が可能なんです。毎日最低1回開催。見学切符を買えば誰でも参加できますよ。

車両基地見学切符

 私も買っちゃいました。みずほたちも同じものを買ったんでしょうね。これ、硬券なので、さくらが喜びそうです。
 さあ、それでは車両基地見学へレッツゴー。

高架貯水槽(国の登録有形文化財)
奥にある木造の建物は左が運転区、右が元浴場(共に国の登録有形文化財)

 改札口から入場すると、構内を突っ切って駅の反対側へ出ます。東寄りに少し進むと、見えてきました。高架貯水槽です。
 天浜線、当時の国鉄二俣線に蒸気機関車が走ってた頃使われていたのがこの貯水槽でした。
 蒸気機関車は、石炭を燃やした熱で水を沸騰させ、その蒸気で動きます。つまり、蒸気機関車に水は必要不可欠なんですね。
 この貯水槽は約70トンほどの水を貯められたそうです。

 では、貯水槽の下あたりから車両基地へと入っていきます。
 写真奥の運転区と元浴場の間を抜けていきます。

浴場

 浴場はこんな感じ。かつて、蒸気機関車の機関士さんは、ここで煤などを落としていたそうです。現在はヘッドマークが展示されています。
 ここを抜けていくと、いよいよ転車台が見えてきます。

転車台

 天浜線の転車台は今も現役で稼働している非常に珍しい物です。元々転車台は蒸気機関車の進行方向を変えるために設けられました。現在のように両運転台の車両がメインとなったことで、ほとんどの路線では転車台が無用の長物となったのです。
 その中で、今もなお動き続けている転車台。実際に稼働する様子も見せてもらえるます。これを見るだけでも充分価値がありますよ。

扇形車庫
扇形車庫内部

 そして、この扇形車庫。非常に立派な車庫ですが、ここは映画『シン・エヴァンゲリオン』で治療場として使われていた建物です。
 そう、ここ天竜二俣駅車両基地は、『シン・エヴァンゲリオン』で登場した第3村のモデルなのです。聖地巡礼で車両基地見学に訪れる人もいるそうですよ。

 それでは最後に鉄道歴史館を訪れましょう。

鉄道歴史館エントランス
鉄道歴史館内部

 ここは旧二俣線時代の貴重な資料などが残る資料館です。車両基地見学者しか入れない貴重な場所なんですよ。

 それでは最後に、『シン・エヴァンゲリオン』や『ゆるキャン△』とのコラボの様子を見てお別れしましょう。
 次回の更新もお楽しみに!

天竜二俣駅ホーム
ホーロー看板の駅名標が第3村表記に変わっている
なお、ホームと上屋は国の登録有形文化財
『シン・エヴァンゲリオン』の一幕を思い起こさせる
鉄道歴史館エントランスのエヴァポスター
鉄道歴史館内部の『ゆるキャン△』パネル
運転区と浴場の間にはこんな手作りの第3村表記も
改札口には記念撮影ができる場所も

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