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津軽鉄道写真一覧

 皆様こんにちは。カクヨムとアルファポリスで連載中の『女子2人で鉄道旅をしています』第21章のロケハン写真を上げていきます。
 今回の舞台は津軽鉄道。古き良き鉄道の姿が残る日本最北端の民鉄です。
 例によって、一部の写真には加工を施しておりますので、ご了承ください。
 作品URLは↓から。

 それではまいりましょう。

津軽五所川原駅駅舎

 津軽鉄道の旅は、津軽五所川原駅から始まります。JR五能線の五所川原駅と構内は共有していますが、改札は別となっています。

津軽五所川原駅駅舎内
津軽五所川原駅駅舎内
津軽五所川原駅駅舎内
津軽五所川原駅駅舎内
津軽五所川原駅駅舎内

 駅舎内は五所川原名物の立佞武多を象った凧が飾られています。ベンチに設置されているダルマストーブは、ストーブ列車にも使われている津軽鉄道の象徴とも言えるものです。
 時刻表は昭和の香りを残す縦書き仕様。もちろん自動改札機なんてありません。切符は硬券です。改札鋏も健在です。

津軽五所川原駅津軽鉄道ホーム
車内の鈴虫

 構内は、1・2番線が五能線の五所川原駅、3番線が津軽鉄道の津軽五所川原駅として使われています。4番線は現在使われていないようです。
 私が乗車した時期は、ちょうど鈴虫列車が運行しているタイミングでした。津軽鉄道といえば冬場のストーブ列車が有名ですが、夏は風鈴列車、秋は鈴虫列車と様々な趣向を凝らした列車が走っているんですよ。

金木駅

 作中で最初に訪れたのが金木駅です。太宰治の生まれ故郷・旧金木町の中心駅です。津軽鉄道で唯一交換設備のある駅です。

構内の腕木式信号機(車内より)
金木駅構内
タブレット交換の様子

 金木駅は鉄道ファン垂涎ものの駅です。まず、構内では腕木式信号機が稼働しています。現役で腕木式信号機が使われているのは津軽鉄道のみ。その中でも、津軽五所川原駅と金木駅にしか設置されていません。
 更に、金木駅ではタブレット交換が行われます。今や機械によって閉塞を行う鉄道会社がほとんどの中、津軽鉄道では津軽五所川原~金木間でタブレット閉塞、金木~津軽中里間でスタフ閉塞が行われています。今となっては貴重な風景です。このためだけに下車しても価値があります。

斜陽館

 更に、金木駅は太宰治の生家であり、現在は資料館となっている『斜陽館』への最寄り駅でもあります。館内は太宰治の貴重な資料が沢山展示されています。歩いて5分から10分ほどで着きますので、待ち時間に寄ってみるのも良いかもしれません。

しじみラーメン

 作中で登場したしじみラーメンです。みずほたちが訪れた「ぽっぽ屋」さんは実在します。元々金木駅の2階にあったお店ですが、現在は斜陽館の近くに移転されています。
 塩味ベースのあっさりとしたスープに、しじみの旨味が溶け出していてとても美味しいですよ。ちなみに、津軽には十三湖という汽水湖があり、そこがしじみの産地となっているのです。特産品をふんだんに使った贅沢な一品ですね。

芦野公園駅駅舎
芦野公園駅構内
芦野公園駅駅名標
東北の駅百選認定標

 続いて、作中に登場した芦野公園駅です。桜の名所でもある芦野公園へのアクセス駅です。ここにも鉄道ファンを唸らせるものが残されています。

喫茶「駅舎」(芦野公園駅旧駅舎)

 こちらは芦野公園駅の旧駅舎をリノベーションした喫茶店です。「駅舎」というシンプルな名前が良いですね。
 国の登録有形文化財にも指定されている旧駅舎。現駅舎の隣に建っています。

 駅舎内外にはかつての遺構が多く残されています。この空間にいるだけでも鉄分たっぷりですね。最高の雰囲気です。

オレンジパウンドケーキと林檎ジャムーン珈琲

 こちら、作中でも登場した組み合わせです。
 なんといっても、この林檎ジャムーン珈琲。なんと、林檎ジャムと果肉を混ぜた珈琲なんです。
 本当に合うのか?と思ってしまいそうですが、これが意外にも合うんです。林檎の甘酸っぱさが珈琲の酸味や苦味を抑えてくれるので、非常に飲みやすくなっています。最後に残った果肉をいただくことで、さっぱりとした味わい。騙されたと思って飲んでみてください。美味しいですよ。

津軽中里駅駅舎

 いよいよ旅は終着駅の津軽中里駅に着きました。狭義の私鉄では、日本最北端の駅となります。

津軽中里駅構内
津軽中里駅駅名標
本州最北の民鉄の表記
構内の転車台

 津軽中里駅の特徴は、構内にある転車台です。なんでも有志がクラウドファンディングで復活させたのだとか。この日は除雪車が乗っておりました。

 今回は以上となります。最後に、芦野公園で撮った写真を載せて終わらせていただきます。
 次回の更新もお楽しみに!

色づき始めた木々のトンネルを抜ける列車(芦野公園駅より)

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