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リオデジャネイロ滞在記③サーラへ行く

リオに到着してから数日が過ぎて、少しずつ町の雰囲気もわかってきたので、今日は地下鉄に乗ってサーラという町の市場へ買い物に行く。

地下鉄なんて乗った瞬間に銃を突きつけられて殺されるんじゃないかと心配していたが、実際はそんなことはなく、昼間の地下鉄の様子は日本とほとんど変わらない。

リオの地下鉄


7駅目で降りて、サーラの市場を練り歩く。この市場は他の場所よりも安く物が買えるらしい。目的はリオデジャネイロのお土産を買うことだ。

典型的なお土産屋さんでリオのマグカップを購入し、安そうな露店の服屋でどこからどうみても偽物のペレのユニフォームを買う。日本に帰ったら部屋着として着よう。

サーラの市場

買い物が終わったらボタファゴに移動して、海岸のあたりを少し散歩する。

ブラジルではアサイーが有名らしいので、道路沿いの店で買って食べる。アサイーは紫色でドロドロしていて少しグロい。でも味は梨のシャーベットみたいで美味しい。

ボタファゴの海岸


アサイーのシャーベット



話は変わって、ブラジルにCOTAS(コタス)と呼ばれる制度がある。

COTASとは高校や大学に入学する人数を、人種によって決めるシステムのことだ。

例えば、大学に入学できる定員が10名だとすると、黒人2名、先住民2名、公立校出身6名と合格できる人数が人種によって最初から決められている。

最初に聞いたときはめちゃくちゃ人種差別じゃんと驚いたが、ちゃんと理由があって、経済状況や家庭環境の差を埋めるために、なるべく多くの人に教育を届けるためのシステムなんだとか。

いわゆる教育格差をなくすための制度で、COTASの賛成派は多いらしい。

全然知らなかったのだけど、ブラジルは世界でも有数の黒人奴隷の歴史があり、COTAの背景には先祖が奴隷だった家庭への埋め合わせのような考えがあるのだとか。

旅行をして学校にいると、色々な国の事情がわかって面白い。

COTASの授業

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