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有田で器爆買い|月15万円の自炊日記#162

2024年1月25日(木)~26日(金)。
九州に出張したついでに、佐賀の有田に足を延ばし1泊してきた。
もちろん目的は有田焼!
一昨年から器に本格的にハマり、日本の磁器誕生の場でもあり、器好きの聖地ともいうべき有田に絶対行きたいと願い続けてきたのだ。
有田の一人旅。いやーぁ、楽しかったー!!


ふだんの有田駅

夕方仕事を終え、特急みどりで佐賀駅へ。
なんかあるだろうと目論んでいたが、平日夕方の有田駅にはなにもなかった……。
あたりをうろうろしてみたが、飲食店も営業時間外で、そもそも人が歩いていない。
「陶器市のない日の有田はこんな感じなのか」と納得し、夕食をとることは諦めた。

ちなみに、陶器のお店が集中しているのは、有田駅より上有田駅周辺。

仕方ないので、セブンでおにぎり、ビール、ハイボールを買い込み、タクシーで今夜の宿に移動した。
寂しかった。

arita huis

タクシーで5分ほど、有田焼の卸問屋

陶磁器の専門店が軒を連ねる世界最大規模の有田焼ショッピングリゾート(←公式サイトより引用)、「アリタセラ」にあるオーベルジュスタイルのホテル「arita huis」。
オーベルジュなので、夕食もつけたかったのだが、あいにくこの日はレストランは営業していないらしく断念した。

客室はフラットとメゾネットの2タイプがあるが、せっかくなので、メゾネットを選択。
私は一戸建てやメゾネットの部屋に住んだことがないので、階段のある家にちょっと憧れがある。

洗面室と奥にシャワーブース。

寒風の中、PCや着替えの入ったカバンを担ぎながら歩き回ったので、部屋に入った瞬間、脱力。速攻でシャワーブースに入った。

こういう時、シャワーの水圧が低かったり、お湯がぬるかったりするとイライラが募るが、強めの圧であっつあつのシャワーを全身に浴びて、髪を高速で乾かし、化粧水とボディークリームを刷り込んで、部屋着に着替えた。

ここまで済ませたら、今日はもう勝利。
2Fのベッドルームに移動し、缶ビールをプシュッとし、スマホで明日のルートを確認しながらダラダラ過ごした。

ちなみに、冬の佐賀は超寒い。
コンクリートうっちっぱなしの、ミニマリズム全開のこのホテルでは、オイルヒーター+エアコンをガンガンつけていないと凍死する。

翌朝はホテルのレストランでエッグベネディクトをいただき、10時にチェックアウト。

この日の宿泊客、たぶん私だけ。

アリタセラ内のショップも少しのぞいたが、今日の目的地はそこではないので、すぐに移動。

福泉窯

まずは、アリタセラからほど近い「福泉窯」へ。

こちらは、hinaさんの記事を読んで、立ち寄りたいと考えていた1軒だ。

緑の器は雑誌でみたことないですか?
辰の器。
引き出しを開けるとそこには。

かわいい器がいっぱいあったが、残念ながら、販売はしていないらしいので、潔く諦めて、第1の目的地へタクシーで移動。

深川製磁 本店

で、着いたのはここ。もちろん「深川製磁」。

これまで、東京ミッドタウン店、FUKAGAWA-SEIJI The House 六本木、博多店と渡り歩いて(ほっつき歩いて)きたが、ついに本店にたどり着いた!

赴きある建物も楽しみにしていたのだが、あいにく改装中……。

店内に一歩足を踏み入れると、そこはいつも穴が開くほど見つめている器が。器・器・器に囲まれ、舞い上がる私。
もうリミッターを外して、買いまくった。

爆買いその1。

ヤッホー!
器選びはなんでこんなに楽しいんだろう。

※重いので自宅に配送してもらったのだが、まだ開梱していないので、戦利品は後日公開。

陶山神社とトンバイ塀

PCの入ったデカいカバンは深川製磁さんで預かっていただくことになり、身軽になったので、普段は怯んでしまう階段をのぼり、有田の名所「陶山(すえやま)神社」へ参拝に。

高いでしょ。
神社のあちこちに有田焼。
下りが怖かった。
フォトジェニックな有田焼の鳥居。
狛犬にお辞儀して退散。

この神社はなんだかご利益ありそうだな。

もう一つ、有田といえば外してはならないのが「トンバイ塀」。
日本の磁器の歴史と朝鮮風の街並みの関連性については、wikipediaをチェック。

行ったことないけど、韓国っぽい。
あざといけどイヤではない。
こういうのあったら読む派?

三右衛門

散策ついでに、今右衛門、源右衛門(の取り扱い店)、香蘭社(深川製磁のの創業者の兄弟の窯)も見学。
せっかくなので、三右衛門(柿右衛門、今右衛門、源右衛門)をコンプリートしたかったが、柿右衛門はちと遠かったので断念した。

今右衛門①。
今右衛門②。

展示品が多々あり、いちいち写真をとっている余裕はなかったので、特にきれいだなと思った2枚だけUP。
技法や歴史も語れるといいんだけど、それはこれから勉強しようかな。やっぱりしないかな?

ちなみに、源右衛門のお取り扱い店で、三右衛門の中では源右衛門が頑丈で家庭でも取り扱いやすく、お値段もリーズナブルなので、おひとついかが~?とお勧めされたのだが、ピンとこなかったので、何も買わずに店を出た。いろいろ教えてくれたのに、ご店主の方、すみませんでした。

アリタポーセリンラボ

ひととおり目的地も見たし、そろそろ預けたカバンを取りに戻ろうかと考えていた矢先、目に入った「アリタポーセリンラボ」をのぞいてみた。

「ただのぞくだけ。」
そう思っていたのに、岡晋吾さんの作品を見たとたん、動けなくなった。
「ほ、ほ、ほ、欲しーーーい!」

店員さん曰く「初期伊万里のような優しい乳白色」の器がかわいくて、かわいすぎて、かわいさがダダ漏れしていて、理性がぶっとんだ。
※買い物に夢中で、写真が1枚もない。

ということで、爆買いその2。

もちろん、重いので配送を選択。新年早々、ムダ遣い厳禁の誓いを打ち破るきっかけになった岡晋吾さんの器は後日公開!(めんどくさくて、まだ開梱していない……。)

唐揚げ定食

大満足の有田の旅ももうすぐ終わり。
深川製磁さんでカバンをピックアップし、店員さんと少し仕事の話や深川製磁との出会い等をお話した。

「お仕事大変そうだけど、なんだか楽しそうね」と言われて、「そうかも。私、知らない土地でこんなフラフラできるなんて、今楽しいのかも」と妙に納得してしまった。

上有田から有田駅までタクシーで戻り、再び電車で博多へ。
車窓から眺めるなーんにもない風景が心地よかった。

「また有田に来よう!でも混んでるのがイヤだから陶器市の期間は避けよう」そう心に誓い、スマホでスケジュールをチェックした。

福岡空港に着いたのは16時過ぎ。
17時半のフライトまで余裕があると思っていたが、そうでもなかった。
お昼ご飯も食べずに、半日ウロウロしていたので、めっちゃお腹が空いていたので、すぐに入店できるお店に入り、唐揚げ定食+生ビールをオーダー。

出張に行くと、食がおっさん化する。

茅乃舎の明太子と高菜が入った紙袋をもって、九州の地を後にした。

有田さいこー。器かわいーい。それに、唐揚げの肉もうまい。

年内に有田に戻ってくることを今年の目標に加えた。

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