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事例検討会は当てにならない

こんばんは創です。
私が包括に来てからケア会議がたくさん開催されるようになり、当市では包括ごとに年間6回の決まった会議が行われています。
それ以外にも居宅支援事業所、社協、医師会等々でそれぞれ事例検討会を開催しているのでかなりの数のケース検討を行っているかと思います。

話しは変わりますが私はケアマネの相談サイトのようなものを利用していてたまに質問に答えたりしているのですが、その中でちょっともやっとするようなことがあります。
それはどういうことかと言えば、例えば勤務している事務所の管理者や同僚に対する愚痴であったりの投稿。そういった投稿主に対して同情的なコメントが寄せられていると「愚痴を言われている管理者や同僚の言い分も聞いてみないと一概にこの人たちが悪者とは限らないのでは?」と思ったりするわけです。
もちろん客観的な状況から「もっとも」と思えるような投稿もありますが、そうではない内容の方が多いように思います。

事例検討の話で、なぜこんな話をしたかというと、共通するのは会ったことがない人のアドバイスをするのは難しいということです。

今日、過去何回かケア会議を重ねてきた世帯のご家族との面談がありました。そのケースは別の担当がいるケースで、私はケア会議には出ていたのですが、担当が用事で休みだったため代わりに参加することになりました。
ただ、この話し合いの前に担当者に本人と引き合わせてもらうようお願いし自宅を訪問しました。
その世帯は老朽化した家に住んでいて、包括ではお母さんの相談窓口です。靴下に穴が空いており寒い寒いと言っていました。
訪問はちょっとした時間でしたが気がついたことがありました。

恐らくこの家にはインターネットを使っている人はいないのにルーターが玄関に設置されている。

話し合いの際、遠方に住んでいる娘にこのことを話しすると、恐らく父親が存命だった歳、自営業をやっていたので電話の契約がその時のままになっているかもしれないということでした。
他にも介護保険サービスや医療、防寒のことなど有意義な話ができました。

事例検討会で検討される事例は提出者の観点で、しかもごく限られた情報での話し合いです。出された案がその方に受け入れられそうかは考慮されていません。
ケア会議には事例の解決以外にも関係者間での顔の見える関係性づくりの目的もありますし、そういう面では非常に役に立っていると思います。
ケア会議を開催する歳、事例提供者を探すのはなかなか難しいです。
それは事例提供したいと思われるようなケア会議に出来ていないからなんだろうなと思います。


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