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田舎の地域包括支援センターで管理者をやっています。 「楽するための労力は惜しまない」を…

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田舎の地域包括支援センターで管理者をやっています。 「楽するための労力は惜しまない」をモットーに、楽に仕事をするために日々頑張っています。

最近の記事

正月より孤独死に遭遇

こんばんは創です。 本年も開けて10日。今年の正月は5年ぶりぐらいの呼び出しがありました。 父親に電話しても出ないので倒れているかもしれない。様子を見に行って欲しいとの相談が1月2日にありました。 市の担当者に相談したところ、様子はすぐに見に行ったほうが良いということになり一緒に行くことになりました。 電話当番者が昼間様子を見に行って、音沙汰がなかったのですが、その際はまだ出かけているかもしれないので夜に再度行くことになりました。 ついてすぐ「これは倒れている可能性が高いかな

    • セルフプランから始まる野望

      こんばんは創です。 居宅支援事業所時代と比較して包括の仕事は大変なことが多いのですが、大変だからこそやっていて楽しいことはあります。 それは自分で新しいイベントや行事、仕組みを考えて実行することです。 例えば毎月市役所に相談実績等提出しているのですが、その雛形は私が作り替えたものに8割方入れ替わっています。 市役所が作る雛形は分かりにくくて使いづらいんです。なぜ分かりにくく使いづらいかと言えば自分達はそれを使っていないから。実際に使っている者の感想が分からないから、包括からそ

      • ケアマネさんに対して言いたくても言えないこと

        こんばんは創です。 居宅ケアマネをやっていた時には他の居宅支援事業所ケアマネとそこまで話す機会はなかったのですが、包括に来てからはそれが仕事の中心になっています。 ほとんどの居宅支援事業所と良い関係を築けていると思いますが、だからこそ言いづらいこともあります。 例えば、新規ケースの相談をした時に「受けられるか内容を聞いてから判断します」という居宅支援事業所。 介護事業所には「正当な理由がなくサービス提供を拒否指定はならない」という運営基準があります。 「内容次第で受けるという

        • 事例検討会は当てにならない

          こんばんは創です。 私が包括に来てからケア会議がたくさん開催されるようになり、当市では包括ごとに年間6回の決まった会議が行われています。 それ以外にも居宅支援事業所、社協、医師会等々でそれぞれ事例検討会を開催しているのでかなりの数のケース検討を行っているかと思います。 話しは変わりますが私はケアマネの相談サイトのようなものを利用していてたまに質問に答えたりしているのですが、その中でちょっともやっとするようなことがあります。 それはどういうことかと言えば、例えば勤務している事

        正月より孤独死に遭遇

          いい人過ぎるのも考えもの

          こんばんは創です。 しばらく忙しい日々を送っておりネタには困らなかったのですが、書いている暇もありませんでした。 今日も仕事は休みだったのですが、午前中電話対応できる人がなく、転送電話の対応をしていたり夜間呼び出され休日出勤してきました。 その夜間出勤した理由というのが、部下からのラインで「担当者が救急車搬送され、救急隊員に乗ってくださいと言われ今病院にいます。タクシーで帰れば良いですか?」というもの。 最初に思ったのが「なんで救急車乗っていった!?」ですが、次に「タクシー代

          いい人過ぎるのも考えもの

          市役所にクレームを入れました

          こんばんは創です。 全国的にケアマネ不足と言われていますが、当市でも厳しい状況にあります。 先日、懇意にしている居宅支援事業所より「併設のデイケアを暫定利用したい。ケアマネ担当して欲しいという依頼があったけれど、受け持ち一杯なので断った。包括で対応して欲しい」という依頼がありました。 ご家族に電話し、ケアマネがなかなか見つからない現状である。せめて介護認定が降りるまで待って欲しい、と話しました。 この方は以前関わったことがあり、ずっと要支援認定を受け続けていましたがサービスは

          市役所にクレームを入れました

          電話で「こんにちは」は変?ありがとう錦鯉!

          こんばんは創です。 仕事をしていて、部下に注意ってあまりしたことがありません。 他人に駄目出しするのってパワーいりますよね。部下に直してもらいたいことがあるときは他の人の事で話し、暗に「これあなたにも当てはまっているんだよ」と伝えたりします。 それだとあまり伝わらないんですが、よほどのことでなければいつか自分で分かってもらえれば良いと思ってます。 部下に優秀な子がいます。困難ケースのお宅でも「一緒に連れて行ってください」とネズミやゴキブリがいるようなところにもついてくるよう

          電話で「こんにちは」は変?ありがとう錦鯉!

          年を取るということは人生の答え合わせである

          こんばんは創です。 地元で長年ケアマネの仕事をしてきました。最初は同級生のおじいちゃんおばあちゃんに関わり、そのうち両親世代になり、極稀に同級生自身が相談対象者になることもあります。 それで感じるのが、かつての同級生にも若々しい人もいれば、昔の面影が全く無く老け込んでいるような人もいます。 若い頃には問題がなくても、乱れた生活は無理がきかなくなってくると糖尿病や脳血管疾患などの成人病に繋がってきます。 このことは知識として理解されていますが、実感として感じるのは年を取ってか

          年を取るということは人生の答え合わせである

          電通 鬼10則と相談支援

          こんばんは創です。 ずいぶん間が空いてしまいました。ノートを更新できなかった間も色々ネタになりそうなことはあったのですが、肉体的・精神的に余裕がなく書いている暇がありませんでした。 昔、営業の仕事をしていた時に朝礼で鬼10則なるものを叫んでいました。 1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。 2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものでない。 3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。 4. 難しい仕事を狙え、そし

          電通 鬼10則と相談支援

          2024介護保険改正に思う事

          こんばんは創です。 ここのところ年度末で報告書等の作成に追われていたり、人事異動があったりで忙しくしています。 次年度には介護保険の改正があるわけですが、それまでにやらなくてはならいBCPや虐待対策体制の構築等、まだ出来上がっていないのでやることが山積みです。 その中で思うのが委員会の設置等は小規模の事業所にはハードルが高いのではないかということ。 こちらの記事にもありますが、小規模法人は大規模になることを目指すように圧力をかけていく方針のようです。 >政府は、小規模法人

          2024介護保険改正に思う事

          B型ケアマネに気持ちを理解してもらうのは難しい

          こんばんは創です。 参照記事です。 ※多分に偏見が入っています。 この記事を書いた後で思い出したのですが私は福祉の仕事をする前、営業の仕事をしていました。 その時、営業は上司合わせて11名いたのですが血液型はO型私一人、A型一人、残りの9人がB型という職場でした。 ずいぶん偏ってますよね。営業という仕事においてB型ってすごく向いていると思います。 例えば会社で成約すると高歩合が出る商品を指定したとします。 こういう商品ってたいてい売れ残りなものであることがほとんどです。 で

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          社協が嫌がることをやる

          こんばんは創です。 今回の記事は前回の続きになります。 市役所から社協に苦情を入れてもらうよう話をしましたが効果てきめんでした。 次の日の朝に市役所包括担当者から連絡があり「昨日の夜、社協の担当者が自宅を訪問。本人には会えなかったものの近所の方に聞き込みしたところ親類の方がいて、帰りが遅くなっているようであるものの家には帰っているようだとの情報を得た。孤独死などではないようなので一安心です」とのことでした。 社協の所長は相談を持ちかける際、本当に受けたくなさそうに話を聞くの

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          市役所を叩いて社協を動かす2

          こんばんは創です。 市役所を叩いて社協を動かすの記事です。 本当にまたか!ということがありました。 1週間ほど前。民生委員さんからこんな相談がありました。 近所の60歳ぐらいの独居の方。ここのところずっと夜になっても電気がつかず人の気配がない。元々近所付き合いをしてこなかった方で親と暮らしをしていたが、近年両親がなくなり一人になった。障害を持っていて今は仕事をしていないということです。 60歳で障害を持っている方なら社協の総合相談が対応窓口となるので、こちらから話をしてお

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          成年後見制度っていうほど便利じゃない

          こんばんは創です。 相談って波があり、認知症の相談が続くときには続きますし末期の方の相談、精神系の相談と続くときには不思議と続きます。これまで勤務している中、毎年4,5月あたりに認知症の相談が増えるのは確かな傾向として感じています。 そういった中で最近の流行は成年後見制度に関しての相談です。 地域包括支援センターでは成年後見制度の周知活動を行っていることもあり、本人に判断能力がなく消費をしてしまうケースや、身元保証人らしい方がいないケースなど紹介することは多いです。 しかし、

          成年後見制度っていうほど便利じゃない

          ケアマネと利用者の関係性について

          こんばんは創です。 他包括の主任ケアマネと研修に行った際にこんな話がありました。 長年担当していた利用者よりずっと担当でいて欲しいと言われていたけれど要介護の認定になってしまい担当を変更した。すごいがっかりされ、変わった直後、入浴中に亡くなってしまった。そのことが印象に残っていてずっと担当を継続できないなら包括で担当すべきじゃないと思っている。 特に困難ケースは居宅支援事業所で担当してもらうようにスタッフにも話している。 同じ主任ケアマネで管理者ですが、私は全く違う考えで

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          その判断は大丈夫?

          こんばんは創です。 相談を受ける家族それぞれの考えはあると思うのですが、本当にそれで良いの?と思ってしまうようなケースがあります。 例えば高齢の親に介護が必要となった時に、東京に住んでいた子供が一人実家に戻って介護をするような場合です。 世間的には「親孝行の良い子供」という評価になるのかもしれませんが、残してきた家族と上手く行っている感じがしないんですよ。 「親なんだから自分が見るのが当然」 こういったケースだとそう言われる方が多いです。 以前に関わったケースで、田舎に1人戻

          その判断は大丈夫?