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研究業績

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自身のこれまでの学術論文や学会発表、自費出版物(2023年より発刊予定)についてまとめています。オンライン上で閲覧できない論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代… もっと読む
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研究業績(10)『一遍聖絵』巻第三「浄不浄をきらはす」について再考するー救いの対象という視点からー

『一遍聖絵』巻第三「浄不浄をきらはす」について再考するー救いの対象という視点からー 2024年3月31日 『時宗教学年報』(時宗教学研究所)第52輯〔査読有〕 【 論文構成(目次)】 はじめに 一 先行研究の整理 二 「不浄」の語義・語法の確認 三 『聖絵』に描かれた人々と「不浄」 ー熊野神託が示す救済の対象者たちー (1)大友兵庫頭頼泰=武士 (2)吉備津宮神主の子息=「無悪不造のもの」、神官 (3)因幡堂=傷病者、女性、非人 (4)あやしき男七、八人=狩人や漁民 四

研究業績(9)鳥取・三徳山三仏寺奥の院(通称:投入堂(なげいれどう))を題材とした授業「日本一危険な国宝」

2022年9月30日 『人文研究』(神奈川大学人文学会)第206集 20606.pdf (kanagawa-u.ac.jp)

研究業績(8)『一遍聖絵』巻第三「いかにも智者は子細のある事なり」について再考するー国語学的な分析を起点としてー

『一遍聖絵』巻第三「いかにも智者は子細のある事なり」について再考するー国語学的な分析を起点としてー 2022年3月31日 『時宗教学年報』(時宗教学研究所)第50輯〔査読有〕 【 論文構成(目次)】 はじめに 一 「子細」の解釈―一遍は聖達を称賛しているのではない― 二 一遍は筑前の国の「ある武士」を「返々ほめ」ている 三 「狂惑」の解釈―さらに核心を遠ざけた混乱― 四 転換点としての九州修行 五 「智」の否定―『一遍「聖」絵』の筆者である聖戒の視点と意図―

研究業績(7) 帯単元の授業づくり・文学カレンダー―今日は何の日―(中・高校)

2010年8月10日 第73回国語教育全国大会・ワークショップ型分科会10(二松學舍大学) 小林國雄先生の発表において司会を務めた。 (小林國雄・初谷敬子・矢崎佐和子)

研究業績(6)『一遍聖絵』における助動詞「き」―「昔」と「今」、二つの枠組み―

自身のこれまでの学術論文や学会発表についてnoteにまとめることにしました。論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代・郵便料金のみご負担ください)。 rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp〔矢崎佐和子〕 『一遍聖絵』における助動詞「き」―「昔」と「今」、二つの枠組み― 2011年12月1日 『解釈』(解釈学会)第57巻-第11・12号(663集)〔査読有〕 『一遍聖絵』の表現上の特徴とは、(1)「昔…き」という枠による歴史的事実の提示と、詞書

研究業績(5)熊野神託再考―『一遍聖絵』巻第三・聖戒宛の「たより」を読み直す―

自身のこれまでの学術論文や学会発表についてnoteにまとめることにしました。論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代・郵便料金のみご負担ください)。 rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp〔矢崎佐和子〕 熊野神託再考―『一遍聖絵』巻第三・聖戒宛の「たより」を読み直す―〔査読有〕 2010年3月31日 『寺社と民衆』(民衆宗教史研究会)第6号 一遍の思想の核心とされる熊野神託において、それまであまり重要視されないできた『一遍聖絵』巻三・聖戒宛の

研究業績(4)『一遍聖絵』の思想と構想―「聖(ひじり)」を描く絵巻の国語学および倫理学的考察―

『一遍聖絵』の思想と構想―「聖(ひじり)」を描く絵巻の国語学および倫理学的考察― 2010年3月20日 博士論文(東亜大学) 『一遍聖絵』の全体を通じた構想と表現に注目し、『一遍聖絵』が描こうとした一遍の思想の核心および一遍像を明らかにするために、一遍に最も近しく付き従った弟子であり、異母弟でもある聖戒の視点を持つ『一遍聖絵』にこそ一遍の真の思想がとらえられているという立場を取り研究した。結果、一遍の思想とは、中世の人々の「智」が持つ負の側面を神祇により超克し、そのあり

研究業績(3)『遊行上人縁起絵』における助動詞「き」

自身のこれまでの学術論文や学会発表についてnoteにまとめることにしました。論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代・郵便料金のみご負担ください)。 rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp〔矢崎佐和子〕 『遊行上人縁起絵』における助動詞「き」 2009年3月31日 『寺社と民衆』(民衆宗教史研究会)第5特別号〔査読有〕 助動詞「き」とそれをめぐる語彙と表現から、『遊行上人縁起絵』の筆者の意図や教団における立場がどのようなものであるかを考察した

研究業績(2)『一遍聖絵』と『遊行上人縁起絵』における「侍り」

自身のこれまでの学術論文や学会発表についてnoteにまとめることにしました。論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代・郵便料金のみご負担ください)。 rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp〔矢崎佐和子〕 『一遍聖絵』と『遊行上人縁起絵』の「侍り」をめぐって 2007年12月1日 平成19年度國學院大學国語研究会後期大会(國學院大學) 『解釈』(解釈学会)第54巻-第11・12号(644・645周)に採用された論文に先立つ内容。 『一遍聖絵』と

研究業績(1)「『一遍聖絵』と『遊行上人縁起絵』の国語学的研究―助動詞「き」「けり」をめぐって―」

自身のこれまでの学術論文や学会発表についてnoteにまとめることにしました。論文に興味のある方にはコピーをお送りいたします(コピー代・郵便料金のみご負担ください)。 rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp〔矢崎佐和子〕 『一遍聖絵』と『遊行上人縁起絵』の国語学的研究―助動詞「き」「けり」をめぐって1997年3月19日 修士論文(國學院大學) 『一遍聖絵』は詞書の筆者・聖戒が一遍に同行していた際の行状を直接経験の「き」で記し、『一遍聖絵』の「き」の用例数は『遊行上