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映画「マイティ・ソー」を今更初めて視聴した。

はじめに

「ソー」って日本語だと相槌みたいですよね。MCUマニアの友人と色々話してる時に「そうそう……」なんて言うと「え?『ソー』?」ってなります。
そうですね」「そうかな?」「そうみたい」……この辺は全部「ソー」と一瞬混ざってややこしくなってしまうので本当に最悪です。
米題が「THOR」なら「トール」で良いじゃん。でもダメなんだろうな。アメリカ語だから。
そういった日本語と英語の不便さに難儀しつつ、今回もDisney+のグループウォッチ機能で「マイティ・ソー」を観ました。
ちなみに私はソーはソーでも躁鬱です。やかましいわ。

ワクワクする始まり方

この映画はおじさんとお姉さんとお嬢ちゃんが荒野を車で爆走するシーンから始まります。
大規模な嵐が発生しそれを観測しようとしたところ、空から落っこちてきたソーを撥ね飛ばしてしまう。大変!
では何故こんな場所にソーが落っこちてきたのか?……という所で場面転換。なんかすごいファンタジーなシーンに移ります。

なんかすごいファンタジーなシーン

「アスガルド」と呼ばれるその星では主人公「ソー」が王座を継ぐ式の最中でした。しかし、ヨトゥンヘイム氷の巨人に侵入され中断されてしまいます。「箱」を奪われかけるものの、デストロイヤーが起動したことで無事強奪を阻止。被害は広がりませんでしたが、式はそのまま無かったことになってしまいます。

ちょっと待って、何の何が何????

急によくわからないこと言いやがって!ノムリッシュかお前は!
北欧神話そんな知らないんだからやめてよ!
でもまあ字幕と吹き替え両方で見てたのでなんとか理解しつつ観ることが出来ました。続けましょう。

式が中断されたことでソーはブチ切れ。星一徹もビックリのちゃぶ台返しを行います。
その後悪友たちや弟のロキと共にヨトゥンヘイムに殴り込み、巨人に喧嘩を売って父オーディンにブチ切れられます。アスガルドとヨトゥンヘイムは和平交渉を結んでいたからです。
「先に手を出してきたのは奴らです!」とソーは言い訳をするがオーディンは聞く耳を持たない。ロキもなんとか間に割って入ろうとするも「フゥゥゥン!!!」の一言で黙ってしまいます。なんだよそれ。
そして最終的に力をすべて奪われ愛用のハンマーであるムジョルニアをポーイされて一緒に地球に放り出されてしまいます。
そして冒頭のシーンへ繋がる訳です。

正直、起承転結の起だけで死ぬほど面白いです。ファンタジーな雰囲気大好きなのでこういうのもマーベル作品にはあるんだな~と思いました。

逆異世界転生、ソー

その後ソーは病院で治療を受けますが地球の事を何一つ理解していないので大暴れします。完全にヤバい人。
そして研究者の嬢ちゃん(以下ジェーン)に色々お世話してもらい、Facebookに登録したりアメリカのド田舎の服を着たりしながら「おかわり!」と叫びつつダイナーのコップを投げ割ります。いやいくらファンタジーな世界から来たとてそんな非常識な事はしないだろ!ソー、完全に未熟です。
でもこのくだりが非常に面白く、逆異世界転生モノを見ている気分になれました。

異世界ソー

一方そのころ

ロキが実は巨人の王の息子であることが発覚します。そして同時にオーディンが眠りにつき、ロキが泣きながら王座に君臨してしまいます。
こ、こいつ裏切り者だったんか~!!!という展開。ビックリしました。

ちなみに北欧神話のロキは裏切り者らしい事をMCUマニアに教えてもらったのですが、私は学のない人間なので「あ~、なるほどね」と知ったフリをしていました。

知ってる知ってる、ロキね。北欧神話で裏切り者のやつね。あれね。

男泣き、ソー

相変わらず不審者だと思われているソーですが、協力者のおじさん(セルヴィグ)が色々調べてくれたおかげで「木曜日の語源はソーに由来する」というお役立ち情報を得ることができ、順調にアメリカの田舎者としての道を歩み始めていました。
そんな中ソーの武器「ムジョルニア」の情報が一行の耳に伝わり、こっそりジェーンと一緒に取りに行く算段を立てます。
ムジョルニアの元には既にSHIELDの研究機関が配備されており、まるでメタルギアみたいな感じでソーが侵入していきます。
警備ガバガバなスタッフを殴り倒し、巨漢をシバき倒し、謎のアーチャーに狙われながらもムジョルニアの元に辿り着くソー。行け!今こそ引っこ抜く時だ!
が、駄目……っ!ソーはオーディンによってアメリカの田舎者にされているので、ムジョルニアを持ち上げる事すらできません。
泣きながらSHIELDに身柄を拘束されてしまいます。

ロキ、ひどい

失意のズンドコに堕ちたソーに更に追い打ちをかけるようにロキが幻影を飛ばします。そしてソーに「オーディンは死んだ」「ソーは帰ってこれない」「ロキが王になった」というどう考えてもロキにとって都合の良すぎる情報を吹き込み、あばよ!と言わんばかりに消え去ります。いや信じるなよ!
まあもう視聴者もわかってる事だと思うんですがアスガルドに氷の巨人を招き入れたのはロキです。アスガルドに居るソーのお友達も若干不審に思っているらしく、「俺たちでソーを助けに行こうぜ!」となり、みんなで地球に向かいます。最後の最後で詰めが甘すぎるロキ。もうちょっとマシな言い訳あっただろうが!

ロキを完全に疑っているソーの友達

ソー覚醒のカタルシス

なんやかんやあってSHIELDの拘束から解放されたソー。その夜にジェーンと星を見ながら宇宙の事を話します。「この宇宙には9つの世界があって、ソーの世界がアスガルド、巨人が住んでいるのがヨトゥンヘイム、そして地球はミッドガルドと呼ばれている」いう真実を話し始めますが、ジェーンは完全にロマンティックな話をしていると思い込んでいます。このすれ違いが妙に面白い。
次の日、ソーの元に友達4人が到着します。そして「ロキ嘘ついてるよ」と聞くと「アイツ……!」という顔をしてやる気を復活させます。いや最初に気付け!

ロキもそんなに馬鹿じゃないのでソーを殺すべく、デストロイヤーを地球に送り込みます。もう何でもありになってきました!
そしてデストロイヤーはこれまでのMCU作品のお約束通り、民間人に大迷惑をかけ始めます!
がんばって戦う4人の友達でしたがやはり強く、どんどん大迷惑度を増していくデストロイヤー。絶望感が強い!

しかし私は同時にこう思っていました。
「これ絶対ソー覚醒するやつやん!」と。
予想通りソーは自分自身を犠牲にして民間人を守ろうと奮闘!いけ!がんばれ!
普通のアメリカの田舎者になってしまったソーだけど、心は王の器だ!いけー!
デストロイヤーにソーが殴り飛ばされてしまった次の瞬間、父オーディンがソーを王として相応しい人物だと認め、ついにソーが覚醒する!!

いや、長かった。本当に長かった。冒頭でしかスーパーパワーが見られなかったので本当に長かった。ずっとお預け食らってる状態だった。
でもここまでの長い長い一般人パートがソー覚醒のカタルシスをここまで引き上げていると思うと本当に良いですよね。正直、ソーの設定も相まって今までで一番面白いMCU作品だと思いました。

覚醒したソーはデストロイヤーを粉砕!そのままの勢いでロキを倒すべくアスガルドに帰還しようとします。
ジェーンとの別れのシーン、マジでどのMCU作品よりもねっとりとしたキスですごいアレでした。なんていうか……上唇を貪るタイプのキスで……その……あんま外でやるタイプのキスじゃないって言うか……まあいいや!ソーはアスガルドに戻ります!

世界一ピュアなキス

決着

既にロキはヨトゥンヘイムを滅ぼそうとしています。それを止めようとソーがアスガルドに帰還!ロキとソーの最終決戦が始まります。
幻影を使いこなすロキに対して、パワー全振りのソー!
このシーン、ロキが泣いてるのが結構印象的でした。結局同じ親に育てられた兄弟な訳ですし、巨人の王の息子じゃなかったら別の未来もあり得たと思うと少し悲しいですね。
その後はソーがロキを吹き飛ばし、つけもの石みたいな感じでロキの上にムジョルニアを置き、虹の橋を壊すことでヨトゥンヘイムの滅びを防ぎ、壊された反動でロキがブラックホールみたいなやつに飲み込まれて決着。父オーディンも復活します。
虹の橋を壊すことで地球に行く手段がなくなり、もう二度とジェーンとは会えなくなってしまいましたが、王として世界を守ることを選択した男、ソー。カッコ良すぎます。

世界一ピュアなつけもの石


次回が楽しみ!

ソーは全部で4作品あるらしいです。(もうすぐ4作品目が公開?)
正直滅茶苦茶おもしろかったのでもう次回が楽しみになっています。というかラストシーンでロキが生きていることが発覚したのでどうなるの!?というワクワク感が既にあります。MCU作品はいっつもそう!毎回気になる終わり方するんだから!
次の「マイティ・ソー:ダークワールド」までに「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」とか色々あるらしいので結構待たされる感じですが、正直そこら辺も楽しみです!

いや~MCU作品が全部観られるなんてDisney+って最高だな~……

ん……?

唐突に関連作品一覧に現れる、主人公がロキのドラマ

お前主人公になるんだ……ソーなんだ……。

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